IE9 Platform Preview 3

昨日2010年6月23日,IE9のPlatform Preview 3が公開されました。
http://ie.microsoft.com/testdrive/

今回の目玉は,canvas要素の実装でしょう。
既に他のブラウザでは対応しているので特に目新しさは無いですが,IE様対応のお墨付きが付いたということで,HTML5の普及に向けて大きな足がかりになるのではないでしょうか。
サンプル(IE8以下では動きません)を見る限り,オーサリングツールの登場次第では,まあFLASHの代替にはなるかと。
↑のような見た目の派手なヤツではなくても,高機能なWebアプリケーションが今後どんどん出てくると思われます。
開発者側の観点からすれば,コーダーとデザイナーの垣根が無くなって両方のスキルを持った人材が求められる時代がやってきました。

その他の更新点は,開発者ブログによると…

・video/audio要素の実装
他ブラウザでは既に対応済み。
IE9でのビデオコーデックはH.264で,Theoraを採用しているFirefoxとの間で一悶着おこりそうです。

・JavaScriptパフォーマンスの向上
Firefox3.6よりは早くなっているようですが,Chrome5,Opera10.5,Safari5には負けています。

・Web Open Font Format(WOFF)の実装
これも他ブラウザでは既に対応済み。
欧文のように文字数が少ない言語だと色々いじくれるかもしれませんが,日本語のフォントを一々サーバからダウンロードしてくるのは現実的ではありませんね。

・Acid3テストのスコア向上
はい,おめでとう。頑張ってください。

・CSS3への対応強化
「border-radius」と「opacity」に対応しましたが,これも他ブラウザでは既に対応済み。

注目すべきは,策定中のCSS3プロパティをベンダープリフィックス無しで記述している点。
現在,正式な仕様としてまだ確定していないCSS3のプロパティを使用する際には,Mozilla系のFirefoxでは「-moz-」,Webkit系のChromeやSafariでは「-webkit-」のプリフィックスを付けて未対応ブラウザでの誤動作を防いでいます。
例えばボックスの角を丸める設定をする「border-radius」ですが,

div {
-moz-border-radius: 10px; /* Firefox用 */
-webkit-border-radius: 10px; /* Chrome,Safari用 */
}

のように,面倒ですが同じ内容を複数書くことになっています。
そもそもCSS3の仕様確定前に実装しているブラウザベンダーの勇み足なのですが,ここでIE9が「俺様が世界標準」とばかりにプリフィックスなしで「border-radius: 10px;」のように記述するということになれば混乱が生じるかもしれません。

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ベンダープリフィックスにも一長一短があって,誰もが感じる短所は「ソースコードが長くなって面倒くさい」なんですが,「少なくとも指定したブラウザでは確実に表示できる/指定していないブラウザで不審な挙動を起こさない」というメリットもあることを指摘しておきます。

IE8でも,「filter」や「scrollbar」など独自仕様のCSSプロパティには「-ms-」のプリフィックスを付けることが推奨されています。
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以上まとめますと,なんだかんだあったけど,ようやくIEも競合ブラウザに「追い付く可能性を示し始めた」といったところでしょうか。

ところで,正式版はいつ出るの?

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

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