創立45周年

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

2008年の今年,京都コンピュータ学院は,創立45周年を迎えました。

1963年(昭和38年)京都市内で当時の京都大学の若手研究者が集まって,コンピュータの研究会が始まりました。

コンピュータが電子計算機と呼ばれていた時代,「これは人類史を変革しうる画期的な道具」だと考えた創立者,それに賛同して集まった京都大学の大学院生たち。そこには,時代の先端を見ようという気概が溢れていました。

小さな私塾で始まった研究会はやがて関西圏の企業からも参加者が増え,次第に有名なソフトウェア学校として定着していきました。まだ日本のどこにも,民間でコンピュータを勉強できるところのなかった頃のこと。

そして今,コンピュータは高度に発達し,電話を携帯に変え,自動車に搭載され,家電にも搭載されて,社会のあらゆるところで機能しています。もはやコンピュータは,空気や水のように,人類の生活に無くてはならないものになりました。

京都コンピュータ学院自動車制御学科は,自動車産業が安全と環境をメインテーマに,大きく潮流を変えた年,2005年に開設されました。
メインテーマは自動車のコンピュータ制御,CarIT。日本最初の「自動車制御」の学科です。

この授業では,往年の名車を研究して,楽しさという観点から,自動車やオートバイの制御システムを考えています。「単なる移動の道具としてのみならず,運転して楽しい乗り物を考える。」,こういう授業のあるところが一般の自動車工学科や整備学校と違うところ。
いつの時代も,最先端。KCG。45年間の歳月の中には綿々と,当時の創立者たちの息吹が残ります。

11月1日は,創立45周年記念式典と卒業生校友の大会です。
卒業生の皆さんはぜひお越しください。

————————————————

GPZ900R

 エリミネーターのエンジンを観察している学生さんたち。

カワサキ エリミネーター

 こちらはエリミネーターの車体をいじっている。

———————————————————————
KCGが全面支援し,天津科技大学に中国初の自動車制御学科が誕生! 2008年9月19日(金)

京都コンピュータ学院自動車制御学科 日本最初のCarITの学科。

京都コンピュータ学院 日本最初のコンピュータ教育機関。

京都情報大学院大学 日本最初のIT専門職大学院。

comments

70年代から80年代のカワサキフラッグシップのエンジン

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

Z1 Kawasaki

 Kawasaki Z1(1973)のエンジン。
ニンジャの礼賛をしていると,空冷Z系からは疑問を寄せられたりもするのだが,水冷ニンジャのエンジンもそれなりに楽しいことは否定できない。
結局,70年代から80年代の,カワサキフラッグシップのエンジンが一番面白いのであるということに気づいた次第である。従い,すべての空冷Z系,J系,そしてGPZ900Rのエンジン,初期の頃のニンジャやエリミネーター。それらが,我がカワサキ!なのである。

Z1000R

Kawasaki Z1000R-1のエンジン。カワサキのZ1000Rのエンジン,いわゆるJ系といわれる空冷Zの発展型であるが,このエンジンが最高である。

Kawasaki GPZ900R

 Kawasaki GPZ900R Ninjyaのエンジン。カワサキGPZ900R,ニンジャのエンジン。水冷であるが,空冷カワサキと共通点があり,かつ,バランサーが回るからそのノイズまでが複雑な音を発し,交響曲のようなエンジン音である。これはこれで,実に楽しい。気温が高いときは水で冷やす。夏の長距離はニンジャ,短距離はエリミネーター。

とまあ,こんな脳天気なことを言っていられるのも,あと何年なのだろうか。地球の温暖化はかなり深刻なところまできている。化石燃料に代わるエンジン・モーターが実用化されたとしても,これら古き良きカワサキのエンジンの味わいを出して欲しいものである。

———————————————————————
KCGが全面支援し,天津科技大学に中国初の自動車制御学科が誕生! 2008年9月19日(金)

京都コンピュータ学院自動車制御学科 日本最初のCarITの学科。

京都コンピュータ学院 日本最初のコンピュータ教育機関。

京都情報大学院大学 日本最初のIT専門職大学院。

comments

カワサキGPZ900R/750Rニンジャの生産台数

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

トップガン ニンジャ

1984年の登場以来,実に20年の長きに渡って,さほどの変更もなく生産が継続し,約10万台ほどが生産されたニンジャ。
メインの900cc版である900Rが1984年から2003年まで生産されたのに対して,その国内向けバージョンの750Rが生産されたのは,僅か3年間であった。

900ccはZX900-A1からA16まであり,国内向け,欧州向け,など仕向け地によって仕様が多少異なる。最終のA16の初番号がZX900A-097001で,生産総数は10万台弱であると推測される。

カワサキ ニンジャ

国内向けのボアダウンバージョンである750ccモデルはZX-750-G1,G-2,G-3と三種類あるが,カラーリングが異なる程度でさほどの差異はない。1984年のG-1がZX750G-000001~007800,1985年のG-2がZX750G-007801~010100,1986年のG-3がZX750G-010101~となり,最終番号の記録は無いとのことである。発売初年には7800台程度,次の年に一万台に届いたという程度であるから,最終年を含めてもせいぜい1万2千台程度かと推される。Z2が1万6千台程度生産されたことと比するとやや少ない。

900,750のいずれも生産最終年の生産台数と最終番号は,メーカーにも記録が無く,わからないのだそうだ。

最初から長期間の生産を狙って開発される実用車とは異なり,毎年のモデルチェンジを想定したフラッグシップとして開発された車両が,20年の長期間に渡って売れ続けたというのは,自動車,オートバイ史上他に例はないのではないだろうか。

空冷Zの中では,Z1が3~4年の間に約8万台ほどの生産であるから,対比すると興味深い。車台番号の推移を見ると,ニンジャも900ccと750ccをあわせて,発売から3年で7~8万台程度を生産しているようである。そして,その後の3万台弱を,17年にわたって細々と生産し続たということになる。その間,大きなモデルチェンジが二回あったのだが,外装のデザインは変わることなく,同じイメージのまま定番となった。

Z2がある特定の世代に対して強烈なインパクトを与えたのに対して,ニンジャは,それぞれの世代で,それぞれに異なるパターンでインパクトを与えた。発売初年はノーマルでフラッグシップに乗るようなメーカー新車好きの正当派ライダーとでも呼ぶべき人たち。中期以降は,エンスーや趣味人の長期にわたるメインバイク,そしてカスタムベースとしても人気を博した。
そして,メーカーのスーパースポーツの新車が,非現実的速度域のための乗り物へと変化していく時代の推移の中で,ニンジャは現実的なオンロードツアラーとして,定番モデルとなっていった。

21世紀になって,排ガス規制が世界的に厳しくなり,2003年をもって生産が終了したのだが,20年という生産期間は賞賛に値する。歳月を生き抜いた,名車中の名車である。

ニンジャのデザインは,同時代のカワサキのデザインコンセプトの代表であり,ニンジャ様式とでも呼ぶべきものである。Z1/Z2が,後のゼファーやヤマハXJRなどに影響を与えて,ネイキッドという,オートバイの造形のひとつの「様式」を確立したのに対して,ニンジャは,その前にも後にも同様の「様式」が無い。ニンジャはニンジャだけであり,唯一無二の孤高である。

(参考;バイカーズステーション 2005年4月号 GPZ900R大図鑑)

カワサキ ニンジャ

comments

ニンジャ トップガンカラー

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

トップガン ニンジャ

 
映画トップガンで,トム・クルーズが乗っていたのと同じ配色,黒と赤のツートンカラー,いわゆるトップガンカラーである。ニンジャの初期型としては,これが一番であろう。鯖カラーと言われる青と銀や,赤とグレーが有名だが,黒と金色,ライムグリーンなどに並んで,今も人気が高いようだ。

トップガン ニンジャ

 ミドルカウルには誇らしげにLiquid Cooledと書かれている。空冷が当たり前だった時代,水冷であることは技術の進化であった。

トップガン ニンジャ

 

 テールカウルには,ユニトラック,一本サスであることが強調されている。

トップガン

 ブレーキには[ADVS]のラベル,アンチダイブのシステムだ。

トップガン ニンジャ

しかし,750ニンジャは近年不当に廉い。ゼファー750の中古よりも廉い。筆者の場合,ニンジャ750とゼファー750のどちらを取るかと言われると,迷わずニンジャである。理由は,エンジンが楽しいからだ。ザッパー系だと,いくら空冷だといってもサイズの小さなエンジンであることは否めず,1000ccを基準に設計してある大型のエンジンのほうが,クランクマスも大きく,豪快に回る。

ニンジャGPZ900Rは,1977年に開発が始まった。発売されたのは1984年だが,基本的には70年代の技術で設計されている。ゼファー750のエンジンはそれよりも古く,Z650が基礎で,こちらは当初からミドルクラスエンジンとして設計されている。空冷ZもJも,70年代の設計だ。すなわち,70年代のカワサキが設計した,大型フラッグシップクラス,1000ccあたりを想定したエンジンが,最上なのだということか。

———————————————————————
KCGが全面支援し,天津科技大学に中国初の自動車制御学科が誕生! 2008年9月19日(金)

京都コンピュータ学院自動車制御学科 日本最初のCarITの学科。

京都コンピュータ学院 日本最初のコンピュータ教育機関。

京都情報大学院大学 日本最初のIT専門職大学院。

comments

Z1クラッシック=インジェクションの空冷Z②

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

Z1 classic

Z1クラッシック=インジェクションの空冷Z
Z1 CLASSIC(1980) 90PS/8,000rpm, 8.6kg/6,500rpm

Z1000 Mk.IIのインジェクションモデルであるZ1000Hは,主として欧州向けであったが,その北米向けとして僅かながら生産されたのが,Z1クラッシックである。ボッシュLジェトロニックを搭載している。キャブ仕様のZ1000LTDより俊足である。当時の米国での販売価格は4,199ドルで,ホンダのCBX1000より1ドル高かった。(参考;Z1・Z2の神話 スタジオタッククリエイティブ)

Z1 classic

タンクにはメッキのプレートが貼り付けられている。タンク自体がメッキなのではない。

Z1 classic

マフラーは,標準でジャーディンの二本出しがついている。

Z1 classic

1980年は,いわゆるZ系エンジンの最終年である。翌年,カワサキ空冷エンジンは改良され,重量でも7kgほど軽くなり,J系となり,すべてにわたってカワサキ空冷エンジンは世界の頂点を目指した。その直前,伝統のZ系エンジンの最期の姿である。クラッチカバーとポイントカバーがZ1000Mk.IIと同じ造形であることがわかる。

Z1 classic

シリンダーヘッド。インジェクターの差込みがあることに注目。

———————————————————————
KCGが全面支援し,天津科技大学に中国初の自動車制御学科が誕生! 2008年9月19日(金)

京都コンピュータ学院自動車制御学科 日本最初のCarITの学科。

京都コンピュータ学院 日本最初のコンピュータ教育機関。

京都情報大学院大学 日本最初のIT専門職大学院。

comments

Z1クラッシック=インジェクションの空冷Z

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

Z classic

 Z1クラッシックである。空冷Zエンジンで,伝説のZ1のシェイプの,インジェクション仕様。

インジェクター

 シリンダーヘッドのインテークの上に,インジェクターの差込みがあることに注目。

———————————————————————
KCGが全面支援し,天津科技大学に中国初の自動車制御学科が誕生! 2008年9月19日(金)

京都コンピュータ学院自動車制御学科 日本最初のCarITの学科。

京都コンピュータ学院 日本最初のコンピュータ教育機関。

京都情報大学院大学 日本最初のIT専門職大学院。

comments