Z2 空冷カワサキ③

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Z2 and Ninjya

早いもので,イオンモールKYOTOがオープンしてから一ヶ月になる。
だからといって,無粋な筆者にはさほどの変化はないのだが,駐車場の入り口には車が列を成しているし,京都駅からイオンモールKYOTOに至る横断歩道はすさまじいヒトの量になった。本学はその交差点の対角線上にあるから,仕事が終わったら人波を尻目にZ2で街を抜け出す。

オートバイはライダーの体格が大きな要素なので,自分の体格によっては,大きすぎたり,小さかったりする。Z1,Z2は,1970年代という時代における,大型ライダーの平均的体格にはわりと合致していたのだろう。その後,J系やニンジャになって,大型フラッグシップは体格がもう一回り大きくないと,乗り辛いものになった。つまり,先進国諸国で平均身長が伸びたのだ。

筆者にとっては,短距離や街中ではZ2はコンパクトで良いけれども,長距離はニンジャやZ1000RなどのJ系のほうがしっくりくる。Z1Z2はシートのアンコ抜きをしないと後輪接地が安定しないように思われるのだが,そうするとバックステップともあいまって,足を曲げる角度が急になって,長距離でしんどいんだ,これが。

J系,すなわちZ1100Rは,バックステップを装着してもシートは削り取るほどではないから,ゆったりと乗ることができて,大きさとしては自分に丁度良いように思う。また,ニンジャはシートが細すぎてノーマルのままでは辛いが,ハンドルの遠さやタンクの幅などは,これもZ1Z2に比べると,大柄で楽だ。

Z1やZ2に限らず,バイクに関するあちこちのBBSなどを読んでいると,かっこいいから乗るという人が結構多いので驚く。いわく,ノーマルがかっこいい,なんとかはダサい,等等,議論が沸いている。
かっこいいか悪いかという言で言うと,体格に合わないバイクに乗っているのはかっこ悪い。
しかしそもそも,筆者は他人から見られてどうかということにはあまり興味が無い。自分が楽しいかどうかが絶対基準である。従い,安楽で楽しく,遠いところまで疲れずに移動できて,エンジン音や振動を楽しめて,というあたりが判断基準だ。そうすると,空冷4気筒であり,パイプフレームのしなりでショックを吸収してくれる車体であることが大事な要因になる。すなわち,空冷Z,J,そして,昨今の地球温暖化のおかげで真夏用に水冷を使うとしても,空冷Zの直後の開発であるニンジャしかない。

乗って楽しいか否か,が,第一の判断基準であるから,ZもJも,ノーマルよりも機能重視のカスタム派である。
ノーマルの美しさは賞賛するが,眺めて楽しむ床の間バイクになってしまう。フルチューンしてカスタムした空冷Zは,それはそれで,理に適った楽しい乗り物なのだ。それをかっこいいとかダサいとか騒いでいる輩は,オートバイというものを理解していないのではないかと思ってしまう。
他人の目なんてどうでも良いから,いや,もっと言うならば,人波から逃れて,他人と関わらなくて済む一人乗りのオートバイに跨って,海や山を目指すのではないのかと。

今日は七夕である。年に一度だけの逢瀬の日か・・。

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カワサキZ2
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カワサキZ考古学;概論
車台番号とエンジン番号・カワサキ1Z1,Z2,Z1000R
レストア・カワサキZ1,Z2,Z1000R
空冷Z関連の技術に関するtips・カワサキ空冷Z
カワサキ空冷Z系,J系

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空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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