台湾のオタクは危険だ!(´_ゝ`)

20010/01/08追記:
今日に入ってから異様にアクセスが多くなって、調べてみましたら、
日本視覚文化研究会:台湾法務当局、検察官に日本のマンガを配付 思いやりを学ばせる目的からリンクを貼って頂いたようです。

折角なので、このニュースに関するネタを少しだけ披露します。まず、「アイシテル -海容」の中国訳は「愛與寬容(愛と寛容)」です。「海容(=海のように広い寛容な心で、相手の過ちや無礼などを許すこと。)」よりは分かりやすいかも?

もう一つ、実はこの類の取り組みを行ったは今回で二回目です。一回目は約10年前、当時の法務部長の"陳定南"さんが「家裁の人」を検察官に配ったそうです。

いずれにしても、台湾当局は、裁判に「思いやり」や「他人の立場で考える」などを主眼に置きたいみたいですね。

今日はちょっと異色な話題で行きたいと思います。

ITmediaにこんなニュースがありました。

台湾人が日本語アニソン大合唱 「ニコ動」が生む国際交流

簡単に言うと、台湾の中央大学の動画(アニメ)部の学祭のイベントとして、

「グループカラオケ(?)」を敢行した…ということです。

これだけだとニュースにならなかったと思いますが、

1.参加人数は合計258人と大人数
2.参加者はめちゃノリノリで笑える
3.カラオケの選曲は日本アニメ中心で、しかもかなりディープ目
4.その様子を録画・編集し、ニコニコ動画に投稿した
5.その動画は非常にインパクトが大きく、大人気となり、閲覧回数は10万越えた

ということで、ITmediaに取り上げられた…ということですね。

で、肝心な動画ですが、

こちらになります:

せっかくだから台湾人258人で一緒に組曲『ニコニコ動画』を歌ってみた!

ちなみに、お世辞でもウマイとは言いがたいので、

小さめの音量での鑑賞をオススメします。

後、人によって、「これはクレイジーだ!」「アリエナイ!」と思う可能性もありますので、

心の準備をしてから見てくださいね。Ψ(`∇´)Ψ

ニコニコ動画にアカウント制限があり、

あんまり好きじゃなかったので、

YouTubeも探してみましたが、見つかりませんでした。

が、「練習用のカラオケ」たるモノを見つかりましたので、

「ワシ(わたくし)もこのカラオケやってみたい」と思う方、

練習用 組曲「ニコニコ」NCUACG版字幕をご覧ください。

ちなみに、ここに出たNCUACGとは、

国立National
中央Central
大学University
アニメAnime
コミックComic
ゲームGame

の略かと思います。

まあ、中央大学アニメ・コミック・ゲーム研究会…ということかな?

ご存知の方も多いかと思いますが、

台湾では、日本のサブカルチャ的なものは満遍なく流行る傾向があります。

ドラマなり、Jポップなり、ファッションなり、

小説もマンガも、ゲームもアニメも、結構広く受け入れられています。

私は台湾に離れてそろそろ10年になりますので、

今時の台湾事情は言うほど詳しくありませんが、

台湾に居る間、やっぱり日本のサブカルチャに触れていましたね。

小学校、中学校の時は城市猟人(=シティハンター)や七竜珠(ドラゴンボール)を読んたりしていました。

当初、日本の出版社は台湾に版権を売ろうとしていなかったのか、

あるいは日台の間に国交関係が無かったせいなのか、

理由はわかりませんでしたが、とりあえず海賊版しかなかったですね。

で、それで何がすごかったかと言うと、

「週間少年」というマンガの週刊誌がありましたが、

このマンガの週刊誌は、

少年ジャンプと少年サンデーと少年マガジンの面白い作品ばかりを掲載していました。

つまり、鳥山明と北条司さんとあだち充と高橋留美子などの作品が

一冊の漫画誌に連載されている…という恐ろしい状態に成っていました。

そりゃもう、若者の間では爆発的な人気を誇っていましたね。

しかもめちゃ安かったし。

この状態は私が高校に入る頃からかなり変わりまして、

これもやっぱり理由は良く分かりませんが、

台湾の出版社は日本の出版社と契約結ぶようになりました。

それによって、昔のように「一冊で全部面白い」にのは無くなり、

日本の出版社もうまく「セット商法」を利用しているので、

「超人気作品」x1~2+
「ほどほど面白い」x2~3+
「微妙な作品」x2~3
のような感じで版権を買わされました。

で、前は「ジャンプ」+「サンデー」+「マガジン」をまとめて一冊でしたが、

それからは、「ジャンプ→A社」、「ジャンプ→B社」のような感じなり、

日本の一冊の週刊誌は、

台湾では2つの出版社が二冊の週刊誌として売れるようになりましたね。

版権取得するためのコストが上乗せされ、価格も上がりました。

まあ、今まではあんまりにもデタラメだったので、

正常化した…ということですね。(´_ゝ`)

ちなみに、大学に入ったら、日本語力もアップした私は、

ところところあんまり適切に翻訳されていない、

台湾版のマンガ週刊誌に満足できなくなり、、

日本で売られている週刊誌を買うようになりました。

台湾の本屋さんに注文して、

毎週取り寄せてもらう…って感じですね。( ̄― ̄)

本屋さんのは航空の一般郵便を利用しているようなので、大体1週間遅れで、

日本の普通の流通ルートに乗せられているほとんどの品を手に入れることが出来ます。

もちろん、さらに高い金を払えば、

翌日や翌々日で届くサービスもあります。

ちなみに値段もそこそこ高いですね。

基本的に日本のものは、台湾では店固有のレートで売られます。

たとえば現在の為替レートは1日本円=0.28台湾ドルだとしましょう。

そこで、店はたとえば0.35というレートで商品を売ります。

400円のマンガだと、140台湾ドルで売る…ということですね。

簡単に言うと、店レートと為替レートの差額は店の利益になります。

400円のマンガの場合、140台湾ドル=500円になりますので、

400円のものを500円で売り、利益は差額の100円で、

仕入れ代金は400円なら、約25%の利益を出せますね。

ここらへんはモノによってレートが結構違っていまして、

本とかCDとか、こういう一般的な商品のレートは低いのですが、

ポスターとか、限定品とか、付録とか、特典とか、

モノによって0.5のレートとか、酷い場合は1.0以上のレートで売りつける場合もあります、

つまり値段の3~4倍以上の価格でぼったくる…ということですね。(;´д⊂)

と、まあ、送料も考えないといけないし、

流行を読み違って仕入れたら、

結局売れなかったら不良在庫の山になりますので、

そう簡単には行きませんがな。

目利きが要求されますが、

台湾で日本のこういった商品を売るのは、そこそこいい商売になります。Ψ(`∇´)Ψ

それより、「高くでも買いたいじゃ~」と思う台湾オタクの存在のおかげで、

こういう商売が成り立っている…ということも言えます。(´_ゝ`)

ちなみに、私が購入したもっとも高いキャラクター商品と言うと、

「めぞん一刻・トランプテレカ」という謎な商品でした。

中身は様々な衣装を纏う音無響子様のテレフォンカード54枚セット。

コレは当時店側が販売価格から約40%を上乗せして売っていましたね。

小遣いが少なかった高校生だったぉぅぇぃは、

店のオカミさんと交渉して、

一ヶ月1~2枚、お正月のお年玉(ボーナス払い?)で10枚購入という超スローペースで、

約二年半かけてようやく54枚をコンプリートしました。(´―`)

今となれば、なぜ当時はそんなに欲しかったんだろう~っと思ってしまうのですが、

まあ、青春のよい思い出です。(´―`)



さて、話を戻ります。

今回このイベントを主催した「中央動画社」のような、

日本のゲーム・アニメ・マンガを楽しむサークルは、

ほとんどすべての大学に存在しています。

サークルの英語名は大体○○ACGで、

中国語名は「○○動画社」「○○動漫社」「○○卡漫社」などですね。

○○の部分は、基本的に大学名が入ります。

「社」というのは、台湾のサークル=社団の略で、

動画は文字通り、「動画=アニメーション」、

動漫は「動画」と「漫画(マンガ)」の頭文字で、

卡漫は「卡通=cartoon」と「漫画」の頭文字ですね。

私も大学の時、自分の大学のこういうサークルに参加したことがありますが、

当時では、このような集団カラオケのような活動ではなく、

学祭のイベントと言えば、アニメを放映したり…ってレベルですね。

何かともあれ、十年前くらいでは、今ほどディープではなかった…というのは確かかと思います。( ̄― ̄)

ここで、軽く私が知っている台湾の事情を紹介しました。

と言っても、十年前以前のことなので、

もしかして今はまた違うことになっているかもしれません。

というよりも、この集団カラオケで歌われている曲の中に、

私が知っている曲は非常に少ないですね。

というか、こいつら濃すぎ(多分)ヽ(;´д`)ノ

っと長くなりましたが、

またチャンスがありましたら、

私が知っている昔の台湾オタクの事情を紹介したいと思いますので、

それはまたいつかで。(´∀`)ノシ

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