戦場のヴァルキュリア(アニメ):第15章「歌姫の過去」

このアニメの真の名は、「戦場のヴァルキュリア・エボリューション」かもしれません。

第15話「歌姫の過去」まで見て、ようやく気付いたのですが、

このアニメはゲームに描ききれなかった部分を補完するようなようなものではなく、

そもそも、「戦場のヴァルキュリア・アニメ版」として作られなかったかもしれません。

ストーリーも、完全にパラレルワールドです。

ゲーム版と照合すると、膨大な数の矛盾が生じてしまいます。

ゲーム版にノータッチの方に対し、

「何言ってんの?訳分からん」といわれても仕方ない意味不明な言葉を放って、

非常に申し訳なく思います。

しかし、ゲーム版のファンであるぉぅぇぃは、

これ以外の言葉が見つかりません。

戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:

http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html

第十五章「歌姫の過去」

アマトリアン基地に戻った小隊メンバーは、これまでの連戦で心身ともに疲れていた。その様子を見ていた、中隊長のバーロットの計らいで宴の席を設けることに。
各隊で出し物を披露することになり、ウェルキンは第7小隊の代表としてロージーに歌って欲しいと頼む。しかしロージーは「ダルクス人の前では絶対に歌えない」と頑なに拒否するのだった。
そんな中イサラは、ロージーと少しでも分かり合うために、思い切って話し合おうとするが…。悲しい過去を持つロージーと苦悩するイサラ。二人は分かり合うことができるのか……。

15話のあらすじ:

  1. 基地の食堂、重い空気の中、ウェルキンとアリシアが現れる。そこにファルディオもくるが、ファルディオは肩を並べる二人を見てムッとする。その後、ファルディオは何事も無かったように笑顔で挨拶し、アリシアにちょっかいを出す。その様子を見て、ウェルキンは無表情。その後、ファルディオはウェルキンに中隊長による全小隊長召集を伝える。
  2. バーロット中隊長の執務室にて、葬式ムード脱出のため、宴の席を設けることを通達した。ファルディオがそれにはしゃぐと、バーロット小隊長、ファルディオは気を使いすぎていると指摘。
  3. ウェルキンの執務室にて、ファルディオは各小隊に出し物をすることを提案。その後、ファルディオはアリシアラブラブの話題に及び、ウェルキンは無表情と困惑が混ざり合い。アリシアは自分と無関係と主張する。
  4. 第7小隊隊員の集まりの場に、ロージーの歌を出し物とウェルキンは指示するが、「ダルクス人の前では歌えん」と拒否される。退室するロージーにウェルキンが説得に動く、それにアリシアが同行しようとしたら、ウェルキンは先ほどの「ファルディオはアリシアラブラブ」を思い出し、「大丈夫、ボク一人で行くよ」とアリシアの同行を拒否する。アリシア:「変なの。」
  5. 森の中、ウェルキンは唄う小鳥の話題を持ち出しながら、ロージーにアプローチするが、見通される。「命令なら聞く」とロージーが反発すると、ウェルキンは黙り込む。「大丈夫」発言は真っ赤なウソである。
  6. 兵器庫の中、エーデルワイズ号を洗車をしている暗い顔なイサラに、ラマールが近づくと、びしょ濡れ。美少年上半身裸のサービスシーン。イサラに「ぶつかっていく感じがイサラ」とラマールはテレながら逃げてゆく。
  7. 森から戻って来たロージーに、イサラが呼び止める。ロージーは過去を語る。
  8. 幼少の頃、幸せに暮らしているロージー一家に、帝国兵のダルクス人狩から逃げようとするダルクス人が逃げ込み、ロージーの父も匿ってあげたが、帝国軍が踏み込むと、限界状態のダルクス人は銃を乱射し、ロージーは一気に父と母を失う。
  9. 再びロージーとイサラの場面に戻り、「あたいだって、あんたが悪いわけじゃないって分かってるさ。でもね、頭じゃ分かってても、心は言うことを聞かないだよ」
  10. 去ってゆくロージーに、どうしてもみんなのために歌って欲しいとイサラが懇願し、その代わり、宴に出席しないことを約束する。
  11. イサラが出席しないことをウェルキンに伝えると、ウェルキンはもう一度説得しようとするが、イサラに止められる。止められたらあっさりと引く。
  12. アリシアはウェルキンから、イサラが宴に参加しないことを知る。ウェルキンのやる気の無さにアリシアは憤慨する。アリシアに対し、ウェルキンは目を逸らすばかり。
  13. 兵器庫に引きこもるイサラに、ラマールは打つ手が無い。出てくるラマールに、ファルディオが颯爽と現れ、ラマールに救うの手を伸ばす。
  14. その場に、怒るアリシアが現れ、ウェルキンに対する不満をこぼす。
  15. 夜になり、月光の下に佇むイサラの元に、ファルディオが颯爽と現れ、上手いことを言って、上官の命令で強引にイサラを会場に連れて行く。
  16. ステージの上、司会はヤン。ステージの裏、ロージーが登場のために歩いていると、そこにファルディオとイサラが現れ、ファルディオはロージーに「命令」を通す。
  17. 「今夜は特別、あたいはみんなのためで歌うのさ」とロージーは言葉を残し、ステージに上がる。イサラは、ソレは自分に対する返答であることを感じ取り、感激する。
  18. ステージの前、ロージーの歌を聞きながら、アリシアは舞台袖のイサラに気付き、驚く。すぐさまファルディオはアリシアにウインク。その様子はスージーとイーディにからかわれる。
  19. 舞台の裏にウェルキンがとことこ歩き、イサラとファルディオを見た後、月を見上げる。
  20. 宴の後、舞台の裏に居るファルディオに、アリシアが礼を言いに来る。ファルディオがアリシアを見つめると、アリシアは頬を赤く染め、その場から去ろうとするが、手はファルディオに握られる。「アリシア、オレ、君のこと、好きだ。」
  21. とことこ歩くウェルキンは月を見上げる。

28年前の1981年に、あだち充さんが描いた、「タッチ」というマンガがありました。

主人公の上杉達也は、幼馴染の浅倉南に好意を寄せてたが、

そのやさしさゆえに、一卵性双生児の弟の上杉和也に遠慮して、

その素振りを全く見せず、毎日ダラダラと暮らしていた。

しかし、不慮の交通事故で弟の和也君が亡くなると、

達也君は日々努力し、

最終的に、「甲子園に連れて行って」という浅倉南の夢を叶えた。

今回の「歌姫の過去」を見ると、

どうも、同じ方向に行ってしまうような気がします。

ファルディオの「アリシア好き好き宣言」をしてから、

ウェルキンは完全に勢いを失い、

すべてに置いて精彩を欠けています。

戦場の用兵家としてだけではなく、

一人の人間としても、見えない迷宮に完全に迷い込んでいます。

ウェルキンが主役として復活するのは、

タッチとは異なるキッカケがあるような気がします。

この葛藤・そしてそこから脱却する人間模様を上手く描画できれば、

この「戦場のヴァルキュリア・エボリューション」は、

別の意味で傑作になりうると思いますが、

それが出来なければ、この作品は、

大金を突き込んだデキの悪い同人作品に成り下がってしまうかもしれません。

無論、以上の話は、戦場のヴァルキュリア・エボリューションは、

ウェルキンを主役として扱う前提にしか成り立ちません。

主役として登場し、途中に脇役に「食われてしまう」芝居も、

存在してないわけではありません。

ただ、芝居の場合は、主役の演技力の不足で「食われる」が、

アニメの場合は、それは完全に書き手の意向になりますね。

仮にそうなった場合、なぜ製作者にそこまで嫌われているかを、

どこかのインタビューで聞きたいところです。

さて、アリシア・ウェルキン・ファルディオの絡みを置いといて、

少しだけ「歌姫の過去」の話もしましょう。

本家の「戦場のヴァルキュリア」では、

ロージーがダルクス人が嫌う理由は、

両親がダルクス人に射殺された…ではなく、

「ダルクス人狩に巻き込まれた」ような、

少しオブラートを包んだ表現だった。

アニメの戦場のヴァルキュリア・エボリューションでは、

それをストレートに描いたのですが、

なんだかチープなドラマになったような気がします。

本家の「戦場のヴァルキュリア」では、

人種による「衝突」の部分ではなく、その「和解」の部分に着目していました。

アニメの戦場のヴァルキュリア・エボリューションでは、

「和解」を本家と異なるような解釈になるかは知りませんが、

それはこれからの展開次第ですね。

さて、戦場のヴァルキュリア・エボリューションは、

ゲーム版の本家、戦場のヴァルキュリアのすべてと、あんまりにも大きい落差があり、

それは回が進む毎に、どんどん増幅されていきます。

いつ、臨界突破の「最後の一滴」が垂れてくるかがは分かりませんが、

折角ここまで見てきましたので、ギリギリなところまでは付き合おうかと思います。

あぁあ、しかし実に残念だ。

出来れば、この作品をずっと贔屓し続けたかったけどね。

次回の「語られなかった想い」は、とりあえず録画予約済みです。

しかし、このアニメの予告、本当に当てになりませんね。

おまけ:
*PSPお持ちの方、新作の戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!

*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:

  1. 第1章「戦火の出会い」
  2. 第2章「コナユキソウの祈り」
  3. 第3章「第7小隊誕生」
  4. 第4章「束の間の休日」
  5. 第5章「クローデン奇襲戦」
  6. 第6章「従軍記者、奮闘す!」
  7. 第7章「ダルクスの災厄」
  8. 第8章「紐解かれる歴史」
  9. 第9章「蒼き魔女」
  10. 第10章「吹雪の夜」
  11. 第11章「招かれざる客達」
  12. 第12章「さらわれた姫君」
  13. 第13章「戦慄の移動要塞」
  14. 第14章「ファウゼンの選択」
  15. 第15章「歌姫の過去」
  16. 第16章「語られなかった想い」
  17. 第17章「精霊節の贈り物」
  18. 第18章「八月の雨」
  19. 第19章「涙」
  20. 第20話「愛しき人」
  21. 第21話「はかなき絆」
  22. 第22話「とまどい」
  23. 第23話「愛のかたち」
  24. 第23話「愛のかたち」
  25. 第23話「愛のかたち」
  26. 第24話「決意」
  27. 第25話「護るべきもの」
  28. 第26話「決戦」

(*戦場のヴァルキュリア・エボリューションとは完全に別物ですが、良かったら是非本家の戦場のヴァルキュリア(ゲーム)のレビューも見てみてください。

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

* Copy This Password *

* Type Or Paste Password Here *

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">