宮崎県の口蹄疫に我々一般人が出来ること

口蹄疫に関する基本知識
  一、口蹄疫は人に感染することはありません
  一、口蹄疫に感染した肉が市場に出回ることはありません
  一、口蹄疫に感染した肉を食べても人体に影響はありません
  一、口蹄疫は人間に害は無いが、畜産業には致命的です
  一、口蹄疫の感染規模の拡大は他人事ではありません

お嫁様は宮崎県民で、お嫁様の爺ちゃん婆ちゃん(故人)は百姓だったし、

大学院時代に所属している研究室は感染症のシミュレーション研究もやっていましたので、

今回の口蹄疫の問題も、割りと早い段階から注目していました。

が、むやみに言及するような軽い話題ではなかったので、

今までは特に触れませんでした。

しかし残念ながら、被害はかなり広まってしまい、

全体的に考えると、黙ったほうが良い…という段階が過ぎてしまいました。

直接人命に関わるような感染症ではありませんが、

経済にかなり重い打撃を受けることになります、

人命に関わらないとは言え、軽く扱えるようなモノでもありません。

経済に対するダメージに限って言えば、

大規模な水害や地震同等、もしくはそれ以上…っと言えるじゃないでしょうか?

更に言うと、今回の口蹄疫の件は宮崎県のことだけではなく、

日本全国の畜産業界にも大きな影響をもたらします。

数十年来の努力により、宮崎県は良質な種牛の育成に成功し、

県内の仔牛を日本全国に出荷しています。

それが無くなりますと(既になくなりつつですが)、

日本全国の畜産・酪農業界などに大きな損害を及ぼします。

それによって、日本国内の「食」の事情にも大きく影響します。

無論、国にも県にも頑張ってもらわなければいけませんが、

一般人は一般人なりに出来ることがあります。

もちろん、一般人は畜産も獣医学の知識がないので、

宮崎に駆けつけて、直接何か協力出来る…というと、

恐らく出来ることは非常に限られていますが、

間接的に…なら、色々できることがあります。

ここで、それを簡単に紹介したいと思います。

まず最初に、口蹄疫に関する正しい知識を得ることです。

詳しいことは、口蹄疫のウィキでも見てください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/口蹄疫

特に強調したいのは:

人への感染

厳密にウイルス学の立場から言えば、濃厚接触がある場合、稀にウイルス感染することがあるが、軽い発熱や口内炎になる程度で完全に回復するため、臨床学的な立場からは感染しないとされる。また科学的に実証される死亡例は報告されていない。ヒトからヒトへの感染例は報告されていない。感染した家畜の肉を食べて感染する事は無い。

ただし、感染による症状自体は問題とはならないものの、ヒトがウイルスの保有者(無症候性キャリア)となり、他の動物への感染源となるため、感染源との接触は極力避けなければならない。 また、ヒトの手足口病 (hand-foot-mouth disease) とはまったく関係ない。

感染報告の例を挙げる。

  * 1834 年、3人の獣医が牛の生乳を故意に飲み感染したとする報告があるが、当時は口蹄疫ウィルスが分離されておらず科学的な信頼性がない。
  * 1884 年、イギリスのドーバーで205人に感染の疑いがあり、最低でも2人の子供が口蹄疫に感染して死亡したとの報告があるが、当時は口蹄疫ウィルスが分離されておらず科学的な信頼性がない。
  * 1966 年、イギリスのドーバーで感染が確認されているが、治療の必要はなく、すぐに治ったとされる。

農水省は口蹄疫の報道発表文の冒頭に毎回「口蹄疫は、牛、豚等の偶蹄類の動物の病気であり、人に感染することはありません。」 という文を付けている(下線は原文ママ)。

簡単に言えば、牛や豚と違って、口蹄疫の人体に対する危害は風邪以下…です。

症状は風邪レベルですが、人への感染力は風邪よりもずっと弱い。

口蹄疫に対して心配するくらいなら、日ごろ手洗いうがいを徹底し、

風邪の予防にでも力を入れたほうが有意義…じゃないでしょうか?

つまり何が言いたいかと言うと、

国産牛・国産豚はもちろん、宮崎県産の牛も豚も思う存分楽しんでもOKです。

もちろん、パニックになって、宮崎や九州産の牛・豚だけではなく、

とり肉や野菜などに敬遠するのは過剰反応もいいところ…ですね。

口蹄疫が怖くないし、日常生活にほとんど影響がないので、

気にせず、今まで通りの食生活でお過し下さい。

口蹄疫に関する最新情報ですが、宮崎のローカス新聞の

「宮崎日日新聞」のウェブサイトに特設ページがあります。

全国紙よりもずっと詳しい情報が掲載されています。

激震 口蹄疫@宮崎日日新聞

次に出来ることは、正しい口蹄疫の知識を広めることです。

口蹄疫が怖くない…ならば、支援しなくでもいいじゃん…

という考え方もあるかもしれませんが、最初にも言った通り、

口蹄疫が蔓延している状態は人の健康に影響がありませんが、

マクロ的な経済に大きなマイナスをもたらす。

一番怖いのは感染の拡大ですが、二番目に怖いのは風評被害です。

「怖くない」ことを広めることが大事です。

このブログ記事をご覧の方も、出来ましたらこの情報を広めて下さい。

三番目に出来ることは、直接に金銭的な援助です。

要するに、地震や水害に対する復興の募金…のようなものですね。

募金の窓口は色々ありますので、検索すると色々出てきますが、

とりあえず宮崎県が出しているいくつかのURLを紹介します。

口蹄疫被害に対する義援金を募集します
*残念ながら、この義援金には、法人税及び所得税に関する控除等の優遇措置はありません。
ふるさと宮崎応援寄付金(ふるさと納税)
*金額によって、控除を受けることがあります。備考欄に「口蹄疫」などを書くと、そのように使ってくれるそうです。

ぉぅぇぃはそもそも日本国籍ではないので、

「ふるさと納税」出来るかが分かりませんが、

何らかの形、例えば宮崎県民のお嫁様経由などで、

去年の台湾の水害の時と同等くらいの額の寄付をするつもりです。

まあ、お嫁様のふるさともぉぅぇぃのふるさとの一つです。

そして四番目に出来ることは、間接的に金銭的な援助です。

口蹄疫により、宮崎県やその周辺のお金の回転は悪くなると思われますので、

それに対して、ちょっとしたヘルプは可能です。

ズバリ、宮崎県の商品を買うことです。

消費者側は、商品を若干贔屓してあげるだけ…ですね。

何か負担が発生するわけではありませんので、

非常にお手軽に出来るヘルプです。

ぉぅぇぃ家の場合、元々は産地にあんまりこだわっていませんが、

最近はできるだけ宮崎県産のモノを買うようにしています。

例えば普通なら焼肉食べ放題行く場合、

同じくらいの金額で宮崎産の肉を買ってきて、おうちで焼肉パーティ〜♪

但し、直接援助しているわけではありませんし、

直接被害を受けている畜産業者に対するヘルプではありませんが、

周辺を潤うことはマクロ経済的に見ると、僅かながら意味があります。

手軽さ相応、もしくはそれ以上の効果があると思われます。

最後に出来ることは、まあ、一人一人の声を伝えること…じゃないでしょうか?

宮崎のJAは「宮崎の畜産を守る」署名運動を行っています。

「宮崎の畜産を守る」署名運動へのご協力のお願い

こんな感じの文面ですが、賛同の方は、

JAのホームページから用紙をダウンロードして、FAXか郵便で送って下さい。

↓用紙
http://group.ja-miyazaki.jp/cgi-bin/news/upimage/12738327141.pdf

内閣総理大臣 鳩山由紀夫 殿
農林水産大臣 赤松広隆 殿

口蹄疫の発生により、宮崎県の畜産は今、危機に瀕しています。畜産は宮崎県の 農業産出額の約6割を占めており、全国でもトップクラスに位置しています。
発生農家はもとより、周辺はじめ県内の畜産農家は、次はわが身の不安と恐怖に さらされ、精神的・経済的に限界に来ています。
つきましては、次の事項について要望いたします。

畜産農家の生活、農業経営の再建について国の全面的支援

政府に対するメッセージの他、

地元の方々への激励のメッセージを送ることも出来ます。

絆メッセージ@宮崎日日新聞

宮崎日日新聞社では宮崎県内で猛威を振るう口蹄(こうてい)疫に関するメッセージを全国の皆さんから募集しています。激励や提言など内容は問いません。感染または感染疑いが確認された農家、そして周辺の農家の心労は極限に達しつつあり、防疫作業に当たる関係者の疲労は日増しにその色を濃くしています。口蹄疫はいつ、どこで発生するか分からない家畜伝染病です。宮崎県だけではなく、全国で問題意識を共有するためにも、皆さんのメッセージをお待ちしております。住所、職業、名前、年齢を書いてお寄せください。また、紙面とホームページ掲載前にこちらから確認のお電話をいたしますので、連絡先もご記入ください。
メールアドレス:
kouteieki@the-miyanichi.co.jp

現場は想像を絶する状態になっていますし、こういう時に必要なのか、

物理的な援助はもちろん、思いやりも結構大事じゃないかと思われます。

心温かいメッセージを、是非送って下さい。

このほか、一時的なことな救援依頼らしい…のですが、

「バスタオルが欲しい」という要望があります。

どうやら、作業中に使ったタオルを洗って干すと、

ウィルスが飛散する恐れがありますので、使ったら廃棄しなければなりません。

それゆえ、現場ではバスタオルが不足している…とのことです。

ただし、既に結構な量が届いたらしく、一旦締め切る…という噂もありまして、

詳しいことはよく分かりません。

協力したいとお考えな方は、グーグルなどで「宮崎 バスタオル」を調べて頂き、

呼びかけているブログなどを確認し、現在の状況を把握してください。

一応、呼びかけているブログのリンクを残します。

http://green.ap.teacup.com/mutuo/
http://omnmiyazaki.blog109.fc2.com/?tag=%A5%BF%A5%AA%A5%EB

さて、出来ることはこれくらいですね。

強制するつもりは全くありませんが、もしこの問題に関心をお持ちならば、

自分なりの方法で、少しでも気をかけて頂けましたら嬉しいです。

なお、この件に関して、

何か他に出来ることがあるとご存知な方が居ましたら、

是非教えてください。

*この記事のへリンクや内容の転載はご自由でどうぞ。

口蹄疫に関する基本知識
  一、口蹄疫は人に感染することはありません
  一、口蹄疫に感染した肉が市場に出回ることはありません
  一、口蹄疫に感染した肉を食べても人体に影響はありません
  一、口蹄疫は人間に害は無いが、畜産業には致命的です
  一、口蹄疫の感染規模の拡大は他人事ではありません

M氏様のブログ
http://yaplog.jp/yuki_0008_m/

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*