傷み具合

船首右舷側にある木製のアンカー(錨)台は木材が腐敗し錆びたボルト一本で止まっている状態でグラグラして,アンカーを上下する度に落ちそうになっています。更に船首デッキの床板は腐り落ち,FRPでカバーリング処理している芯材の木材も腐敗しているのではと思い,まずは状況を確認する為に痛み具合が酷いと思われる船首部分の解体作業を行いました。

アンカー台を分解すると船体の縁の部分まで腐敗しており,船首デッキの床材とFRPでカバーリングした内側の木材も表面上はまともに見えてもアブのような虫が数か所に巣を作る位にかなりの範囲で内側の木材が腐敗していました。

これら腐敗部分を全て取り除くと原型を留めていないので修復ではなく新に船首デッキを施工する事にしました。しかし,船舶については素人同然です。業者に依頼すれば簡単ですが,船舶の内部構造の掌握や信頼できる船にする為にも自分達で製作します。

comments

はじめに

福井県小浜市は若狭湾を望む京都市内から一番近い海のひとつで,この港に京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学の海洋ITの実習船があります。
この実習船は漁協や漁師さんに紹介・指導していただいて購入したプレジャー漁船で木材を芯材に構築し,FRPにてカバーリング処理した船齢30年以上の古い漁船ですが,日本の一般的な和船の漁船であることを重視して,一般的な漁師さんの船と同じように実習できるようにと選びました。
ところが,何度か海に出る練習を重ねていると,舳先のFRPの心材の木材が腐敗していること分かり,錨台も釘が錆び,木材が腐ってきていて,使用に耐えなくなっていました。そこで教職員や卒業生有志が集まり,修理しながら船の構造を勉強し,レストアすることになりました。

 

comments