風よ、万里を翔けよ

ども,サスペンダーです。

今回は,田中芳樹著 「風よ、万里を翔けよ」です。

muran

 

主人公は,隋の時代に父親代わりに従軍した男装の少女「花木蘭」です。
読み始めて,ディズニーの「ムーラン」に似ているな~と思いました。
でも,中国の話の中にはよく似た話がいっぱい出てきます。だから,今回もそんな話はよくあるんだろうと思っていました。
時代は,隋で,ストーリーもほとんど隋の文帝(楊堅)~煬帝までの話で主人公はところどころに出てきています。この時代のことは,隋唐演義(安能務著)や李世民(小前亮著)で大体のことはわかりますが,2冊ともどちらかというと唐からみた時代です。この本には唐(李淵や李世民)はほとんど出てきません。隋がどのように繁栄し,どのように滅びたかがよくわかります。
また,中国史上最悪の皇帝と言われる煬帝ですが,なんだか憎めない気もします。
そんなこんなで,最後に隋は滅亡(煬帝暗殺)し,木蘭は無事家に帰ることができるというお話です。
田中芳樹といえば,「アルスラーン戦記」や「銀河英雄伝説」などファンタジーやSFを多く手掛けていますが,中国史ものも多くあります。この時代を描いた「隋唐演義」もあとがきで「だれも翻訳してくれないので自分でした」とありました。僕が読んだのは安納務ものですが,いつかは田中芳樹の「隋唐演義」も読みたいと思います。

そうそう,あとがきの最後にこのようなことも書いてありました。
「木蘭の話は,ディズニーによって,『ムーラン』という映画が作成された」
なに!
そういえば,木蘭ってムーランと似ている。
よく似ていると思って読んでたけど,似てるんじゃなくてムーランそのものだったのね。

おススメは★★★★

それでは。

 

 

 

 

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*