ゲームプログラマになるには(2)

ゲームのプログラマになるのに,とりあえずC++の勉強をします。C++そのものは入力も出力もテキストのみのコンソールプログラムを対象としています。したがって,ゲームとは程遠い感じがするかもしれませんが,グラフィックにかかわらない本質的な部分を学ぶことはできます。

結局,コンピュータゲームは見えるもの見えないものすべて数値化されています。例えば,ジャンケンを作るとするとしましょう。グー・チョキ・パーを数値化しなければなりません。グーを1,チョキを2,パーを3などのように。そしてコンピュータの手を変数comに格納し,プレイヤーの手を変数playerに格納するとします。とにかくこのように決めれば,勝ち負けあるいは引き分けが決まります。comの値が1で,playerの値が2ならコンピュータがグーを出し,プレイヤーがチョキを出したことになり,コンピュータが勝ちということになります。コンピュータについて3通り,プレイヤーについても3通りですから,3×3=9の組み合わせについて勝ち・負け・引き分けがきまります。このように決めれば,コンピュータは例えば一様乱数発生で1から3で手を決め,プレイヤーはキーボード入力で1から3のまでの数の入力をして手を決めるとすれば,ゲームができます。

ここまで準備してプログラミング言語の基本を知っていれば,例えば,次のような見かけの,格好悪いかもしれませんが,次のような文字だけのジャンケンゲームのプログラムができます。

ジャンケンしましょう。
あなたの手を入力してください(1:グー, 2:チョキ,3:パー):2
あなたはチョキ,私はパー。あなたの勝ちです。

本質的には,ゲームに必要なデータを数で表してルールを規定できれば,コンピュータゲームになるのです。

AW

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