KCG野球部 ~関西専門学校軟式野球選手権大会2回戦~

8月22日に行われた1回戦に続いて24日,2回戦が同じ南港中央野球場で行われた。2回戦の相手は大阪医療技術専門学校。試合開始は12:50。1回戦と同様,うだるような暑さの中,KCGの先攻でプレイボールがコールされた。

1回表,KCGの攻撃。1番安藤,2番田花が相手投手の力のあるストレートに連続三振。3番加藤がレフト頭上を越えるスリーベースヒットを放つが,続く4番島村がサードゴロに倒れ,0点に終わる。

KCGは1年生の小山が先発。ストレートを低めに集め,安定した立ち上がりを見せるが,不運なエラーが重なり初回に2点を失う。

3回表,2死からKCGの反撃が始まる。2番田花がライト前ヒットを放ち,続く3番加藤のレフト頭上を越える今日2本目のスリーベースヒットで1点を返す。さらに4番島村の打席でキャッチャーのパスボールがあり,2対2の同点に追いつく。

しかし,その裏,相手打者のヒットをセンターが後逸。ただっ広い南港中央球場の外野を打球が点々とする間に打者走者がホームイン,勝ち越しを許す。さらに,5回裏,暑さからか疲れの見えるKCG守備陣に対し,相手は足を絡めた巧みな攻撃を仕掛けて一気に3点を奪い,2対6とリードを広げられる。試合はこのまま6回裏を終えたところで大会規定により時間切れ,ゲームセットとなった。

ナインには,悔しい表情の中にも,目標であった1回戦突破を果たしたことへの満足感がみられた。そして,この試合をもって,キャプテンが島村から石田に引き継がれることが発表された。今日の雪辱は新チームがきっと果たしてくれることだろう。

       1 2 3 4 5 6  計
KCG   | 0 0 2 0 0 0 | 2 
大阪医療 | 2 0 1 0 3 0 | 6

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KCG野球部には2人の女子マネージャーがいる。中村さんと関西さんである。

2人はこの4月に入学した1回生。野球に関する知識がほとんどない彼女たちが野球部のマネージャーになった理由は定かではない。ベンチ入り経験も当然初めてで,初戦では試合開始の整列時に選手と一緒にベンチを飛び出し,止められるシーンもあった。

しかし,2試合目ともなると頼りになるマネージャーぶりを発揮する。試合前には,スポーツドリンクと氷を球場の近くのスーパーに買いに行き,試合が始まれば,関西さんは慣れないスコア付けに挑戦,中村さんはナインが守備につくと即座におしぼりを用意し,相手の攻撃が2死になるとドリンクを入れて,守備から返ってくるナインを迎える。

40℃を越えるであろうグランドで懸命にプレイする選手を支える,彼女たちの力は大きい。

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KCG野球部 ~関西専門学校軟式野球選手権大会1回戦~

攻撃前の円陣

KCG野球部にとって年に一度の公式戦!関西専門学校軟式野球選手権大会が開幕した。昨年,一昨年は惜しくも1回戦で敗退しているだけに今年はなんとしても初戦を突破したいところだ。会場は例年通り,大阪の南港中央野球場。きれいな人工芝で両翼98mというかなり広い球場だ。

1回戦の相手は京都自動車専門学校。奇しくもご近所さん同士の対戦となった。プレイボールは11:30。グラウンド上の気温が40℃を超える中,KCGの先攻で試合が始まった。

1回表,KCGの攻撃。相手投手はストレートに威力のある本格派だが,立ち上がりに難があるのか,1番安藤,2番田花が連続デッドボールで出塁する。しかしここから本領を発揮し,3番石田をセカンドゴロ,4番島村を空振りの三振,5番久保をピッチャーゴロと,クリーンナップが封じ込められ,0点に終わる。

1回裏,KCGのマウンドには左腕エースの石田が登る。先頭打者を三振振り逃げで出塁させてしまった後,三振,四球,三振,四球で2死満塁のピンチを背負うが,ここも三振で切り抜ける。1イニングに4つの三振を奪う珍しい記録になった。

2回表,6番久保浦がセンターへいい当たりの飛球。センターの守備範囲ではあったがこれを落球し,無死2塁のチャンス。しかし,7番小山,8番渡瀬が伸びのあるストレートに連続三振を喫する。9番加藤の打球はセンターへの大飛球となったが,今度はセンターががっちり捕球し,この回も無得点に終わる。

試合が動いたのは3回表。1死から2番田花が四球で出塁すると2死後,4番キャプテンの島村が左中間へヒット,田花は一気に3塁に進む。2死1,3塁のチャンスに5番久保がライト前へ痛烈なヒット。人工芝で勢いの衰えない打球はライトの後逸を誘う。2人のランナーに続き,打者の久保まで長駆ホームイン,KCGは一気に3点を先制する。

KCGの追加点は5回。この回から京都自動車はピッチャーが交代する。先頭の4番島村がこの日2本目の安打で出塁した後,連続四球で無死満塁の大チャンス。ここで7番小山の打球はライトへ。走者一掃のタイムリー2塁打で3点追加,さらに相手のエラーもありこの回一挙4点を挙げる。

KCG先発の石田は低目への速球,変化球が良く,4イニングで9奪三振。サード安藤の華麗な守備やキャッチャー田花の身体を張ったプレーもあり,京都自動車打線を無失点に抑えた。

5回裏,1年生右腕の小山が2番手として登板する。入部当初より制球力には抜群のものがあり,最近ストレートの球速も増している。相手の1,2番を直球,カーブで連続三振に斬って取り,最後の打者もセカンドゴロ。これを久保が落ち着いてさばき,ゲームセット。7対0,5回コールドゲームで初戦を飾った。

2回戦は2日後の8月24日の予定。

p.s. 試合後,大会運営の手伝いで,電光掲示板の操作をした。初めての経験だったが,なかなか面白かった。試合から目を離せる時間がほとんどないのは大変だったが(トイレにも行けない・・・)。後期のC言語実習で野球の電光掲示板システムを課題に出そうかな。

        1 2 3 4 5  計
K C G  | 0 0 3 0 4 | 7 
京都自動車| 0 0 0 0 0 | 0

【KCG】      打数 安打 打点
(三)   安藤   2   1   0
(捕)   田花   1   0   0
 打    村田   1   0   0
 左    堀     0   0   0
(投)中  石田   3   0   0
(遊)   島村   3   2   0
(二)   久保   2   1   1
(一)   久保浦  2   1   0
(中)投  小山   3   1   3
(右)   渡瀬   2   0   0
 右    園田   1   0   0
(左)捕  加藤   3   0   0

     回  打者  安打  三振 四死球
石田  4   18   1    9    4
小山  1    3   0    2    0
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キャッポイズ@高槻市若園グランド

大学野球部の同期4人で。

昨日は大学野球部の同級生,渋谷から依頼を受け,高槻市まで野球の助っ人に行った。同じく同級生の前川と荒木も来ており,卒業以来9年ぶりのグランドでの再会となった。(1ヶ月前に結婚式で会ったばかりだが。)

渋谷のチームは「キャッポイズ」。名前の意味はよくわからないが,大阪の連盟のBリーグに所属しており,なかなかレベルは高い。昨日も気の抜けないゲーム展開となった。

ゲーム開始は13:30。推定体感気温37℃の暑さの中,僕は8番ライトで先発出場。先発投手はもちろん渋谷。彼は大学時代,遠投110mの強肩を買われて内野手から投手に転向,50m走も6秒フラットというスピードスターだ。1回,2回と得点圏にランナーを進められるものの,大して危なげなく無失点に抑える。すると2回裏無死1塁の場面で,われらが誇るスーパーアスリート前川が弾丸ライナーで左中間を深々と破るタイムリー二塁打を放ち,キャッポイズが先制。その後一死1,2塁となって僕が打席に。初球インコースの直球を見逃し,ストライク。2球目真ん中低め直球見送りボール。1-1からの3球目,やや内寄りの甘い直球をフルスイング。普段当てただけのバッティングが多い僕にとって,人生で最も会心のスイングで,まともに当たっていたらフェンスオーバー間違いなしのタイミングと打球の角度だったが,残念ながらバットの先っぽで平凡なレフトフライに。続く荒木も倒れ,この回は1点どまり。

渋谷は3回は三者凡退に抑えたが,4回も二死3塁のピンチを背負う。続く打者の打球は右翼線にふらふらっと上がるフライ。僕は悠々落下点に入り,危なっかしくキャッチ。

5回からは僕がマウンドに。ライトの守備だけで熱中症ぎみになり,吐き気をもよおしていた僕は,ストレートは投げるのしんどいのでフォークでカウントを整えて決め球だけちゃんと投げようという,3週間前に一日2試合投げたときにおぼえた手抜き作戦に出た。ところがこのフォークが全く入らない。カウントを悪くする僕を見て野手がいらいらする中,結局しんどいストレートを投げ続け,ますます吐き気が強くなる。それでも3イニングで出したランナーは四球とポテンヒットの2人だけ。5三振奪い,2塁を踏ませることなく0点に抑えた。

相手投手は手元で鋭く曲がる低めのスライダーが良く,キャッポイズも数多くの三振を喫した。僕の2打席目も,3球スライダーを続けられてあっさり空振りの三振に終わった。

結局1-0でキャッポイズの勝利。決勝タイムリーの前川,完封リレーの渋谷と僕,守備で軽快な動きを見せた荒木と,京大硬式野球部OBの実力が光ったゲームだった。

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