寺町–京の地名

 京の地名シリーズ。本日は,「寺町」について見てましょう。
 織田信長の最期を迎えた本能寺は中京区寺町通御池下ルにあります。本能寺の変の日には,信長の息子は二条城にいたされているので,信長と息子は随分はなれたところにいたのかと思いました。違うんですね。そのときの本能寺は堀川通り沿いにあったんです。現在の京都市立堀川高校の場所こそが本能寺があった場所なんです。 
 秀吉は御土居をつくりました。そして町の改造に邪魔になるお寺を移転させて一箇所にまとめることにしたんです。そこでまとめられたのが,寺町通り。本能寺も秀吉のころに現在の地に移転したんですね。
 「寺町」というのは,金沢にもあります。秀吉の親友の前田利家の金沢でも同じように寺を一箇所に移転させたのです。
 「寺町」は京都や金沢以外にもあるのかもしれませんが,お寺が一箇所にたくさん存在するのは,なにかの権力で移転させられたと考えるのが素直なんでしょう。
 

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