ノリタケデザイン 100年の歴史

京都文化博物館では,
「ノリタケデザイン 100年の歴史」を開催中。
明治34年(1904年)に創業し,わが国の洋食器産業の礎を築いた
ノリタケの歴史を振り返る展覧会です。

図案の画帖がすばらしかったです!
でも,紙に描かれたその装飾図案を,
立体的な食器の上に再現できるその技術がまたすごい,
とほれぼれと見入ってしまいました。
圧巻だったのは,ノリタケがこれまでに売り出したディナー皿が,
(すべてではないですが)壁にずらーっと飾られているコーナー。
あ,これほしい・・・などと思いながら,堪能しました。

名古屋駅の近くに,「ノリタケの森」という,実際の制作課程なども
見られる施設があり,以前,見学にいきました。
手で一枚一枚のプレートにスミレの花を描いている工程に,
そりゃ,手描きの食器は高くなるのも無理ないな・・・と思いました。
それだけの魅力があります。
もちろん,手描きではなく,プリントのものも多いです。
「ノリタケの森」には,アウトレットコーナーもあって,
高くてなかなか買えないものも,中には非常にリーズナブルになっている場合も
あり,食器好きにはたまりません。

3月14日まで。
食器好きな方も,デザインに興味がある方も,ぜひ。

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トプカプ宮殿の至宝展

「トプカプ宮殿の至宝展」を京都文化博物館に
観にいってきました。

オスマン帝国時代のスルタンの権力は
目をみはるものがあります。
ダイヤモンド、エメラルド、ルビーなどがふんだん!
ポスターにもなっているターバン飾りは、
4.9センチ×4.25センチ×1.6センチのエメラルドと、
3センチのルビーと、1センチ以上のダイヤが山ほど。
宝石って、センチではかるものでしたっけ・・・?
と言いたくなります。

ただごてごてと宝石がついているだけではなく、
細工などもすばらしく、後宮の女性たちのセンスのよさも
うかがえます。
現代から見ても、とってもおしゃれ。

もちろん、宝石だけではなく、
権威や栄華を示す品が約140点。
なかなかみごたえがありました。
そして、会場はバラの香りが。

12月2日まで。
芸術の秋に、ぜひどうぞ。

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ナスカ展

京都文化博物館の「ナスカ展」へ行ってきました。

「ナスカの地上絵」は「世界8番目の不思議」と言われているそうです。
大きすぎて、1930年代に上空から確認するまで、
認識されていなかったため、「8番目」になったとか。

「ナスカ文化」は、地上絵くらいしか知らなかったのですが、
今回の展覧会では、土器や織物なども紹介されていました。
ユーモラスな表現の絵と、色彩がすばらしかったです。

先日のNHKスペシャル「失われた文明」で紹介されていましたが、
アンデスの人々には、死者をミイラとして敬い、共に生活するという
ミイラ文化があったそうです。
今回は、そんな文化と通ずる展示も。

巨大スクリーンで見る、ナスカの地上絵遊覧飛行VRも
しっかり楽しめました。

なかなかおすすめの展覧会。
9月24日までです。

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ロシア皇帝の至宝展

さて、先日はしごした展覧会のもう一つは、
「ロシア皇帝の至宝展」。
国立国際美術館です。

国立国際美術館に行くのは初めてで、
案内図を見ると、大阪市立科学館に隣接してるっぽいのですが、
近づいても、それらしき建物はなし・・・。
と、思ったら、地下にありました。
展覧会は地下3階。

こちらは、ペルシャ文明展とは違い、わりと新しいものばかり。
古いのは11世紀くらいのものから、新しいのは20世紀初頭。
イコンなど、宗教的なものがたくさんありました。
ですが、「皇帝の至宝」でやはり期待したのは、
黄金やら宝石。
こちらもたくさんありました。
宝石がたくさん付いてりゃいいのかっ!
といいたくなるようなものもたくさんあり、
なかなかおもしろかったです。

宝石をはじめとした貴重なもの、高価なものは、
皇帝の権威の象徴。
品がないほど、ごてごてしてます。
勝手な思い込みですが、
このごてごて感は、ロシアやトルコのイメージ。

19世紀末の戴冠式用マントのふちは、
オコジョの毛皮でふちどられているのですが、
長くたっぷりしたマントのふちって、一体何メートル?
すごい数のオコジョが・・・。
これも、権威の象徴なのでしょうが・・・。

基本的に、強い女性が好きな私は、
アンリ・トロワイヤ作の「女帝エカテリーナ」が大好き。
(池田理代子の漫画もあります。)
エカテリーナ2世にまつわるものは、大変興味深かったです。

さて、次に見に行きたいのは、
京都文化博物館の「世界遺産 ナスカ展」。
そして、「トプカプ宮殿の至宝展」。
こちらはもちろん、宝石目当て。
一番楽しみにしているのは、10月からの、
神戸市立博物館「インカ・マヤ・アステカ展」!
今年は、おもしろそうな展覧会が多いので、
うれしいです。

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ペルシャ文明展

展覧会をはしごしてきました。
一つ目は、大阪歴史博物館で行われている「ペルシャ文明展」。

一番古いものは、7000年前の土器から。
古代文明展などは好きでけっこう見に行くのですが、
いつもながら、7000年前にこれだけの文明があったことに
しみじみと驚いてしまいます。
こういうものを見ていると、日本は新しい国だな・・・と。

動物をかたどった土器類が、ユニークでユーモラス。
中でも、「こぶ牛」がお気に入り。
現代でも十分通用します。
こんなポット、ちょっといいかもしれません。

歴史の教科書でおなじみのササン朝のガラス碗もありました。
正倉院によく似たものがあって、
シルクロードを通って云々・・・と言われる、あれです。

ほかにも、黄金やらレリーフやら、金貨銀貨などなど、
貴重で興味深い遺物がたくさん。
「50年ぶりの大公開」とのことで、一見の価値ありかと思います。
9月17日まで。

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