技術があれば,何があっても・・・

好況不況にかかわらず,技術があれば仕事になる,ということは,オートバイ乗りなら重々承知のことだろう。しかし,昨今の日本の学校教育が,算数,理科の教育を失敗していることが大きな原因で,若者の理工系離れ,技術離れを結果している。

IT・コンピュータはすでに社会の神経網となっている。最新のバイクや車が,ITなくしてはただのガラクタに過ぎないことも,オートバイ乗りなら,ご存じだろう。自動車業界の不況が喧伝され,派遣労働者の解雇問題が噴出しているが,マスコミの技術音痴的な報道のおかげで,自動車関連の技術屋までが不況にさらされているように思われているのではないだろうか。

派遣社員という働き方が一般化して以来,働き先を換わって「時給800円が850円になること」をスキルアップという若者がいるのだそうだ。派遣で教わり,派遣で働くような仕事は,広義では確かに技術だが,生きる力としての技術ではない。ITは,生きる力としての技術である。今後,仕事は増える一方であることに疑いはないし,それがなくては社会が成り立たないという技術。その筆頭はITである。この技術を身につけておけば,何があっても,生きていける。仕事がある。

空冷カワサキの乗り味を,環境や安全への配慮を完遂した上で再現するには,ITが欠かせないことは言うまでもない。ただそれだけを取り上げてみても,IT分野の仕事が無限大にあることは,空冷Zと現代のバイクを乗り比べてみても,わかるはずだ。メーカーには,70年代と同様に,喜びと自由を与えてくれる乗り物を,次代の技術で実現してもらいたいものだ。

若人よ,バイクに乗り,自分の大空を手に入れろ。そのために,IT分野で働きなさい!
これからの日本は,ITで,世界に冠たるものを創らないといけないのである。
カワサキZ1・Z2が,生産から35年を経て,今もなお評価が高いのは,その技術が素晴らしかったからである。

以下は,年末の新聞記事から。

[2008年12月30日/日本経済新聞 朝刊]
IT戦略、雇用創出に力点 政府が「3カ年緊急プラン」
 政府は来年3月をメドに経済危機に対応したIT(情報技術)の新戦略「IT3カ年緊急プラン」(仮称)を取りまとめる。公的機関などをつなぐブロードバンド(高速大容量)通信環境の整備などを打ち出し、新たな雇用の創出や内需拡大につなげる。麻生太郎首相が提唱する経済回復までの期間「全治3年」に対応、来年6月には本格的な経済回復に向けた中長期的なIT新戦略も策定する。

 政府は来年1月、今後のIT戦略を議論する専門調査会を内閣官房に設置。地方自治体のトップや大学教授、経済界の代表、インターネット事業者などが委員として参加する方向だ。緊急プランや中長期戦略を検討するほか、政府の「電子政府」化を進めるための具体的な方策を麻生首相に勧告する。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院自動車制御学科

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