Z1000R ローソンレプリカのカスタム

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カワサキZ考古学;概論(空冷カワサキの各車種を紹介しています。)

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Z1000R ローソンレプリカのカスタム

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Z1000R

祇園祭の宵山の日に,Z1000Rが完成した。

数年前からかかっていたのだが,ホイールとスイングアームの微調整が面倒だったので,放置したままになっていた。
ロブ・マジーの設計による(と思われる)スイングアームは,左右でショックの位置が異なる。
左側,即ち,チェーンの側は,ショックとチェーンの干渉を避けるため,やや外側にオフセットしている。それをミリ単位で寸法を出し,カラーを作成するわけだが,これが結構面倒だった。
リアショックはオーリンズの中古。
フロントショックは,Z1000R1のノーマルフォークに,プログレッシブのスプリングを入れた。先日,イニシャルアジャスターを入手したので,近々,それに入れ替える予定である。

Z1000R

フレームは,所定の位置に補強を入れて,粉体塗装してある。
エンジンは,コスワース1105cc,73mmピストン,圧縮比は11.0:1。
ヨシムラST‐I ハイカムシャフト,JB‐POWERスペシャルバルブ,バルブガイド,スペシャルインナーシムタイプタペット,F.C.C.強化クラッチキットなどである。
キャブはFCRのブラックボディの35パイ。これは新品を奢った。
他には,ブレーキディスクとパッド,ブレーキホースが新品だが,他はすべて中古品のレストアである。

ブレーキローターはPMCのもので,ダイマグHセクションにこれを使いたかった。見るからに重そうだが,実際に重い。
前後ともマスターは,Z1000R純正である。ブレーキは性能的には勿論,感性的な問題もあるので,あとから交換するかもしれないのだが,ダイマグHセクションにはこれしかないとも思う。ブレーキホースは,モンキーコングに作成してもらったグッドリッジのグレー皮膜のものである。フロントはTジョイントで振り分けてある。バンジョーボルトはステンレス。

Z1000R

バンジョーのワッシャにはアルミと銅があるが,美藤さんのところでは,アルミを使うという。他方,ステンレスのバンジョーには銅が良いという人もいるし,アルミのバンジョーには同じアルミよりも銅が良いとか,諸説あるようだ。
ステンレスのボルトが長すぎたので,少しやすりをかけて見たが,サクサク削れる(「快削性が高い」と言う)て,あまり硬くもなさそうだったから,アルミのワッシャにした。

Z1000R

ハンドルバーは,同じZ1000Rでも数種類出ているようで,どれが本物とは言えないようである。S1の純正部品として出ていたものは低めのようだ。何本か集めていた中で,低めの方を選んだ。シートはS1ぽい表皮で,少しアンコ抜きしてある。
メーターは,マイルではなく,J用のkm表示にした。そのほうが見やすいというのもあるが,R用のマイル表示のスピードメーターは,140kmまでだからという理由もある。

Z1000R

二人乗りで車検を取得するために,とりあえずホームセンターで買ってきたアルミのアングル材でチェーンカバーを作成し,ノーマルのステッププレートにタロッティのバックステップを装着した。タンデムステップ,グラブバー,チェーンカバーは,二人乗りで車検を通すための必需品だ。
カスタムショップのバックステップは,後退し過ぎが多く,しかも,物によっては必要最小限度の強度しかないものがある。タロッティはイタリアの老舗で,しっかりとしており,振動で緩むようなところにはネジ&ナットを使っておらず,Eリングで留めるようになっている。
Z1・Z2用のタロッティステップはバックし過ぎているように思うが,Z1000R用は,丁度良い場所に来る。無骨すぎるので,人によっては敬遠されると思うが,筆者は,タロッティのステップはどちらかというと好きな方だ。ステップに両足で立ち上がったときに,タワむような華奢なのよりは,ベターだと感じる。

Z1000R

低めのハンドルバー,少し薄くしたシート,後退の少ないタロッティのステップで,ポジションはかなり良いところに落ち着いた。オートバイのライディングポジションは,身長や体重や手足の長さで変化する関数なので,自分に合ったポジションを探すのは難しい。通常は,ハンドルバーを数回取り替えたり,ステップの位置を変えたりして,落ち着くまでそれなりの時間と費用がかかるものだ。どこどこのステップが良いという話も,材質や強度の問題ならば共通の議論になるが,こと位置に関しては,共通項など無い。

ステップは,サーキットを走るレーサーの感覚では,「後輪の接地位置を蹴ることができるような位置がベスト」という話があるが,ストリート系では,なんとも言い難い。ストリートでは,峠もあれば高速道路もある。自分がどんな走り方をするのかでも,位置は変わってくる。

ステムはノーマルと同じオフセットの,削りだしである。メーカーは不詳。数年前にどこかのショップで店晒しになっていたと想われるのを入手した。Z1000Rは,ノーマルのままでも,十分現代の道路事情に対応できるので,あまり拘らず,雰囲気重視で仕上げれば良いかと考えていた。

ハーネスはリプロ物の新品である。他に電気系統はほぼノーマルだが,フューズはミニブレードのものに変えてある。出先でフューズが飛んだときに昔のガラス管フューズは入手しにくい。ミニブレードも,実はあまり流通していないみたいだが,管フューズよりはマシだろうという程度の判断だ。
ヘッドライトはHIDを入れるかもしれないが,今のところはハーネスが新しいこともあり,H4バルブで十分明るい。ヘッドライト本体はマルチリフレクターを入れた。ヘッドライト本体は,GPZ900Rなどと同型が使えるから,選択肢は広い。
夜間,停車して点検しないといけないとき,つまり,万一のときのための照明として,LEDのミニランプを,テールライトから電源を取ってタンクの下に磁石で貼ってある。コードは,車体の前後まで伸ばせる程度だ。最近はLEDの製品が増えてきた。電気消費も少ないから,乾電池のミニライトを持ち運ぶよりは,バッテリーから繋いだほうが忘れなくて良いだろう。

使用しているすべてのボルトナットに合った工具を搭載している。他には,スペアのフューズや電球なども,テールカウルに入れておきたいところだ。

Z1000Rのパーツも,メーカー純正に欠品が目立ってきた。それだけでなく,市場に流通しているZ関連の中古パーツも,ひどいのが増えてきたように想う。貴重な文化遺産である空冷カワサキであるから,素人や名前だけのカスタムショップが下手に手を出すよりも,しっかりとしたメカニックに委ねるようにしたい。何軒もショップを回って,本当に技術のあるところを選ぶべきだろう。

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