呂后

ども、GWも今日で終わりのサスペンダーです。

6日(金)のKCGは、4月29日(金・祝)の振替でお休みですが、実は平日なので彦根総合高校の授業があります。なのでサスペンダーは出勤です。

さて、GWに入る前に読んでいた本があります。
塚本 靑史著 「呂后」です。

呂后

この本は、4つの話からできています。
1呂后
2朱虚候(劉章)
3淮南王(劉長)
4周亞夫
です。

呂后は劉邦の皇后で、中国三大悪女(他に則天武后、西太后)とも言われるほどの人物です。
劉邦亡き後、呂氏繁栄のために力を注ぎました。
しかし、その呂氏も呂后亡き後は、陳平や周勃などに粛正されました。
その時活躍したのが、次の主人公である、朱虚候(劉章)です。
劉章は、劉邦の長男である劉肥の次男です。
彼の奥さんが、唯一生き残った呂氏でした。
しかし、劉氏である彼や彼の兄は次の皇帝(第5代)にはなれず、
皇帝の座に座ったのは、呂氏殲滅には関わらなかった、劉恒(劉邦の子)でした。
もちろん、劉章は快く思わなかったでしょう。
そして、もう一人その事実を快く思わなかったのが、劉邦の末子であり、次の主人公である淮南王 劉長です。
彼は、皇帝の弟として傲慢な振る舞いの末、反乱を企てたとしてとらえられ、流刑の途中死んでしまいます。
その後、皇帝が変わると大臣たちも一新され、地方王の勢力を削ぐ政策がとられその結果、地方王による大規模な反乱が起こります。「呉楚七国の乱」です。
その乱終結に活躍したのが、次の主人公 周亞夫です。
彼は、呂氏殲滅の際活躍した、周勃の次男です。
周亞夫は結局、丞相まで出世しましたが、皇帝との意見の違いや、皇太后などに恨まれ、謀反の罪で投獄され殺されてしまいます。

とこういった具合に主人公を変えながら時が流れて行きます。
この時代は、あまりクローズアップされる時代ではないのですが、
権力者が変わるたびに、何かしらドラマがあります。
歴史小説はこういった歴史に埋もれているドラマを我々に教えてくれるものです。

実は、この呂后の前から塚本 靑史の本を3冊読みました。
「始皇帝」
「項羽 騅逝かず」
「凱歌の後」
です。
この、「呂后」で、秦→楚漢戦争→漢(初頭)までを一気に読んだことになります。
この後は、武帝時代の「霍去病」、「霍光」、を経て「王莽」へと続き、「光武帝」と時代が流れて行きます。
「霍去病」、「霍光」、「王莽」は既に読んだので次は「光武帝」といきたいところです。
がしかし、次は楚漢戦争を別視点からとらえた宮城谷 昌光 著「香乱記」(全四巻)です。
いつ、読み終わるんだろうか?

あっ、おすすめ度は、
★★★です。
登場人物が多いし、入れ替わりが激しいのでちょっと難しいです。

それでは。

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