コンピュータの向こう側の人

ども,本の紹介ばかりしているサスペンダーです。

でも,今日は本の紹介ではありません。
今日は,僕が授業やガイダンスでいつも言っていることで,「コンピュータの向こう側にいる人」についてです。
「コンピュータの向こう側の人」ってどういう人でしょうか?
まさか,実習室で向かい合って座っている人っていうわけではありません。

ずばり答えは,ユーザの事です。
アプリケーションやゲーム,システム,Web,CGなどを作るときに,「向こう側の人=ユーザ」を意識しなくてはいけないということです。
ユーザが喜ぶ姿や笑顔を考えて,ユーザのために創る必要があるわけです。
そんなこと,当たり前のことですよね。

コンピュータ相手に仕事をしていると,ついついそんな「当たり前のこと」を忘れてしまって「独り善がり」なものになってしまいがちです。
だからこそ,良いものを創るには,あえて意識する必要があるんですね。

そこで,中学生,高校生のみなさんは,ぜひしっかり勉強をしてほしい教科があります。
国語」です。
国語といえば,漢字やことわざ,変格活用など覚えることがたくさんあります。
大人になって,漢字が読めないのは恥ずかしい。(書けないのも恥ずかしいですが,読めないのはもっと恥ずかしい)
でも,今回は漢字ではなく,長文読解なんです。
長文読解は,長文を読んで問いに答えるものですが,このような問いがあると思います。
「主人公の気持ちを答えなさい」とか,「なぜ,このような行動をとったのでしょう」とか。
ここ,大事なところです。人の気持ちに触れるところですよね。これをしっかり考えてほしいのです。これこそが,「向こう側の人」を意識することなんです。

読書感想文というものがあります。とてもいい勉強になります。
なるほど,そういう考え方もあるのかって気づきます。感想は人によって違いますから,他人の感想をは結構面白いです。
別に感想文を書く必要はなく,友達や家族と話し合うのもいいですね。
本でなくても,映画でもなんでもいいんですが,本のほうがじっくり考えることができます。誰かと,この人のこういう行動は,ああだ,こうだって話すだけでいいと思います。本を読むのは人を知ることだともいえるのではないでしょうか。
純文学でもいいですし,ライトノベルでもいいと思います。
ラノベのほうが,若い人は感情移入しやすいかもしれませんね。
とにかく,読んで話すことです。

KCGには,一般教育科目があります。
たぶん専門学校ではかなり珍しいことだと思います。
この一般教育科目は様々な講座が開講されていますが,この科目群は人間の文化の勉強です。文化を知るということは人を知るということです。
例えば,人は昔の詩や和歌などを勉強します。これもやっぱり「文化=人」を識るということなんですね。

今,コンピュータの勉強をしている人,これからコンピュータの勉強をする人は,「コンピュータの向こう側の人」を意識してみてください。きっと笑顔が見えるはずです。

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