長谷川利治先生を偲ぶ会

 「長谷川利治先生を偲ぶ会」が昨日実施されました。

 長谷川利治先生のご経歴などは以下を参照してくだされば結構です。

 
 立派な研究者であったのですが,同時に教育者でもあったので,研究室の出身の方が多数お集まりくださりました。実は本学なら,以下の先生もその一門です。

京都情報大学院大学の教授
京都情報大学院大学の教授

 さて,音楽会,講演会,茶話会という3部構成でした。
音楽会では長谷川利治先生が愛しておられた曲が演奏されました。
講演会ではやはり,「阪神道路公団」がでてきましたね。それについては後述。
最後の茶話会はざっくばらんに話し合う場でした。実は私の父も参加していました。茶話会では父の友人もおられてビックリした次第です。
 さて,茶話会では長谷川利治先生を偲んで,一人5分で数人のお話しがありました。ほとんどがお弟子さんの話でしたが,なんと,とりをつとめたのが,本学代表でこの私。光栄な限りです。以下にその話をまとめます。
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 私は先生とは共通点が2つあるんです。
・一つ目は同じ高校
・二つ目は鉄道ファン

 ということでかわいがっていただきました。

★長谷川利治先生の業績 その1 「モデル化とシミュレーション(システムダイナミックス)」を本学の教育に根付かせたこと。
 2007年当時,通称SPPセミナーという教員研修を行いました。その内容は「モデル化とシミュレーション」と「マルチメディアの活用」だったのですが,モデル化とシミュレーションこそ,実はその親学問はシステムダイナミックスであり,先生のご専門だったんです。
 企画者のオブ脳とcastor先生は理学部出身なので,シミュレーションといっても「人がはいらない」自然科学(理学)なんです。しかし,教科「情報」で扱うのは,自然科学だけではなく,人も介在するので,これは工学であり,まさにシステムダイナミックスなんです。なんか,そういうことで先生に相談すると「それは私の専門です」とおっしゃって,講師を引き受けくださりました。その内容は以下の通り。

(2)有料高速道路の「道路交通制御」におけるモデル化とシミュレーション
   講師:京都情報大学院大学 副学長・教授 長谷川 利治
【出典】
2007/9/28 高校教員向け「情報」授業支援セミナーのご案内 | 京都情報大学院大学

 ここで阪神高速道路に関する貴重な映像を見せていただきました。先生は,学内ではシステムダイナミックスに関して,ゼミを担当され,その影響を受けたのが,クニちゃんや鉄道をテーマに選んだKさんだんたりするのです。
 ということで,先生のおかげで,KCGは「モデル化とシミュレーション」の総本山のようになりました。

★長谷川利治先生の業績 その2 高校訪問
 先生は,鉄道が大好きだったので,高校訪問に関しても一家言おもちでした。
 また,SPPセミナーに参加された先生の高校へ訪問に行くと,「長谷川利治先生の話には感動した」という話になり,本学の教員研修にはくがついたのは確かでした。

★長谷川利治先生の業績 その3 9時半始業と鉄道利用
 先生は,本学で一番最初に9時半始業について提案されました。遅く始まるというのは,教育上良くないと考えもありましたが,ここで鉄道利用に関してまじめに調べると,30分遅らせた始業でなんと,1時間遅い電車で通学できる学生が増えることがわかりました。
 滋賀県北部,敦賀,信楽,滋賀県南部,奈良県南部,京都府北部,神戸市内などから通いやすくなったんです。本学への入学を決意する行った理由のベスト5に入るほどの注目度です。
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 長谷川利治先生の教育のモットーは
・すぐに使えることを教える。
・いつまでも役立つことを教える。
ということだそうです。すばしいですね。

【参照】
2012/1/10 長谷川利治先生を偲ぶ会のお知らせ | 京都情報大学院大学

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