志願者が増えた

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今年の4月は入学者が増えて,志願者ベースで2割増だった。

京都コンピュータ学院の4年課程,すなわち,大卒学士と同等の学歴となる「高度専門士」の課程への入学者が増えている。
不況の影響もあるのだろうが,手に職をつける,とか,技術を学んで生きる力を得る,という考え方が一般化しつつあるのだろう。

一方で,近隣の私立文系大学の定員割れが深刻になっている。

ここ数年,中堅以下の私立文系大学では,クラスの半分以上が就職が決まらずに卒業して行くのだという。「就職がない」ことが,一般的なのだそうだ。

その中で,私立文系の中堅大学の多くが定員割れが進み,本学のような技術系への進学者が増えるということは,「とりあえず大学へ」というような安易な進学が,いよいよ下火になってきたということか。

学生のほとんどが卒業後,「就職する」にもかかわらず,学問を伝授することが大学の使命だなどというのは詭弁に近いと思う。生きる力とは,就職して働くスキルのことである。

来年,大学や専門学校に進学する人たちは,その大学や専門学校を卒業したあとに,どのように生きて行くのかをよく考えて進学先を選んでほしい。
「自分は,どうやって食べて行くのか」,という明確な目標がない限り,卒業後に待っているのは,就職先の無い,フリーターである。

IT人材の不足が叫ばれて久しい。
IT業界も昨年から急速に再編成が進んでいるのだが,新しいタイプのIT人材の育成が急務である。

本学の学生さんたちは,業界が必要とする新しいタイプのIT人材となって巣立って行ってもらいたいものだ。

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