『て形』

授業も2週目に入り,留学生たちの日本語も日々上達中です!

私の担当は,午前中は初級の授業。
全50課ある初級の教科書の,今日は第15課。
「~てもいいですか。」「~てはいけません。」の練習です。
いわゆる「動詞の活用」というのが,第14課から始まります。
それまでは,動詞は,「行きます」「行きません」「行きました」「行きませんでした」
という形だけ。
日本語の勉強では,(教科書によっても違いますが)まずは
「~ます」という形から勉強します。
これは,たとえば「行く」という形を先に教えてしまうと,
その段階で日本人と話した場合に,ぶっきらぼうな感じになってしまうから。
とりあえず「行く。」といわれるよりも「行きます。」と言われたほうが,
丁寧な感じがしますよね。
トラブルを防ぐことにもなります。

中学や高校で勉強する国文法では,「連用形」とか「終止形」という
言い方で習いますが,日本語文法では(これも教科書によりますが),
「行きます」という形を『ます形』と言います。
『ます』につながる形,ということで,そのまんまです。
で,第14課から始まった動詞の活用の第一弾は,『て形』。
「行って」「書いて」という形です。
これを勉強すると,「書いてください」「行ってもいいですか」「食べてはいけません」
という言い方ができるようになるわけです。
ちなみに「書く」という形は『辞書形』と言います。
辞書に載っている形だから。

また,「五段活用」などというグループ分けは,
単純に「Ⅰグループ」「Ⅱグループ」「Ⅲグループ」といいます。
Ⅰグループ:書きます,行きます,飲みます,読みます,買います・・・
Ⅱグループ:食べます,寝ます,起きます,見ます・・・
Ⅲグループ:来ます,します,勉強します・・・
さあ,どういうわけ方かわかりましたか?
こうして留学生たちは,ひとつずつの動詞の活用をしっかりと
覚えていくのです。

この先,『ない形』『辞書形』『た形』・・・と勉強が続きます。
ちなみに,来週の私の担当は『普通形』です。

京都日本語研修センター(KJLTC)
京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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