アンチMSではないのですが,ファイルシステムをもっと幅広く扱いたかったので,windows 7が入っているノートPCにUbuntu 10.4も入れてみました。
具体的には,自宅TVとして使っている東芝Regzaの録画済ファイルを移動させたり,iPod touchの中身を手軽にいじくれるようにしたかったのです。
それら詳細は別の記事に書くとして,まずはデュアルブートの環境を作ってみましょう。
デュアルブート(あるいはマルチブート)というと,それぞれのOSごとにパーティションを用意しなくてはならないのではないかとお考えの人が多いと思います。
あるいは,ヴァーチャルマシンをインストールして,VM経由でOSを立ち上げるとか。
VM導入はリブートせずにOSを切り替えられるという大きなメリットがありますが,いかんせんマシンパワーが求められます。
特に非力なノートPCでは,VM内のOSがモッサリしがちです。
あと,windows 7では簡単にパーティションを切れるようになったとはいえ,未知のOSのためにドライブを用意するのはちょっと踏ん切りがつかない。
僕のように,日常的にOSを切り替えるわけではなく,特定の用途に使用する時だけLinuxを使いたいという方も多いはず。
そこで,UbuntuをWindowsのファイルシステム上にインストールできる「Wubi(Windows-based Ubuntu Installer)」をお薦めします。
Wubiの詳細はwikipediaの記事(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wubi)にありますので,ここでは割愛します。
↑を読んで,イケそうだなと思ったら,導入です。
まずは,念のためにwindowsのデフラグをかけます。
そして,http://wubi.sourceforge.net/ からインストーラをダウンロードして下さい。
普通のアプリケーションと同様にインストールできます。
途中で,Ubuntuで使用したいディスクサイズを聞いてきます。
僕の環境ではデフォルトで17Gが選ばれていましたが,そんなに使わないよという場合は減らしてもらっても構いません。
Ubuntu 10.4のOSだけで大体3Gくらいかかると思われるので,アプリケーションを追加することなどを考えて,最低5G,できれば10Gくらいあれば十分なのではないでしょうか。
ここで聞かれるディスクサイズによって,新たなパーディションが作られる訳ではありません。Wubiをインストールするフォルダ(例えばC:\ubuntu)内にdisksフォルダが作られ,そこに予約領域のように用意されます。
Wubiのインストール完了後,再起動すると,OSの選択画面が出てきます。
ここでUbuntu 10.4を選ぶと,初回はOSの設定が始まります。
ログイン名やパスワードなどをチャッチャと設定して,ものの数分でUbuntu環境のでき上がりです。
毎回起動時にOSを選ばされるのが面倒だという人は,電源を切る際に「シャットダウン」ではなく,windowsの場合は「休止状態」,Ubuntuの場合は「ハイバネーション」を選んでください。電源ボタンを押して立ち上げると,元の環境に復帰します。
で,「Ubuntuで何をやるのか」は,またの機会に。
京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)