ドクターイエロー

みなさん,ドクターイエローってご存知ですか?

ドクターイエロー(新幹線電気軌道総合試験車)というのは新幹線の線路や架線の点検を行う黄色い車体の新幹線電車のことです。
この電車は約10日に一度東京と博多の間を往復し,走行しながら地上設備の状態を効率よく把握し,安全かつ安定した新幹線の運行を守る働きをします。

恥ずかしいことに,私はつい最近(半年ほど前)知りました・・・

京都コンピュータ学院京都駅前校の事務室に配属になってからは,頻繁に見るようになりました。
本当に10日に一度はドクターイエローが目の前を通っているんです!
どんなことを走りながらしているのか,気になってしょうがないので,ドクターイエローについて調べてみました。

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~ドクターイエロー~
ドクターイエローは270キロという設備試験車としては世界最高速度で走行しながら電源と線路を同時に測定できる世界で最も優れた試験車輌です。
線路の点検はレールの側面にレーザービームを照射し,その反射する光を測定してレールの左右のずれを測定します。
このレーザーは1秒間に1000回照射し,毎秒1000回のレールのぶれを測定することが可能です。

新幹線に電源を供給する架線はパンタグラフによって常にこすられているため摩耗が激しい設備ですが,ドクターイエローは線路と同じようにレーザー光をあてて摩耗やその他の異常を調べます。
架線は毎秒1500回のレーザー照射行いその反射光を画像化することによって摩耗の程度を測定します。時速270キロで走行しながら5センチ間隔で架線の映像を得ることができます。
また,編成の両端の先頭車には高性能なカメラと照明装置が装備され,線路の状態を映像として記録・解析することができます。
この先頭車には列車無線設備測定装置が搭載されています。列車無線は元々地上の管制室と列車乗務員とが連絡を取るためのものですが,現在の新幹線ではこの設備を利用して車内電話や車内にテロップとして流れている天気予報やニュースなどの情報の取得にも使用されています。
こちらも270キロで走行しながら信号のレベルや雑音のレベル,周波数のずれ,通話状態などを測定します。また,検査中に得たデータに異常が発見された際も列車無線を使用して直ちに司令室に伝えられ後続の新幹線の運行に反映されます。

 ドクターイエローで得られたすべてのデータは光磁気ディスクに保存され,複製された後に必要な箇所に配布され,それぞれの担当箇所についてデータの検討と保全工事が行われます。
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 時速270キロで走行しながら新幹線の安全な運行に必要なデータをすべて同時に採取しているなんて,ホントすごいお医者さんだな~と,ますます見た日はハッピーになれます♪

ぜひ,京都コンピュータ学院京都駅前校の見学にお越しください!
ドクターイエローが目の前を通るかも知れませんよ!

京都コンピュータ学院

京都情報大学院大学

オープンキャンパス

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