本田技研工業株式会社の伊東孝紳新社長によると,例え経済が改善したとしても,我々に復帰の意欲はないというのが現在の状況だとして,F1復帰を望まないと語ったのことです(7月13日)。以前は,財政状況が回復すればF1復帰を考えるだろうと語っていたとのことですが・・・・。
伊東社長によると,F1は企業が様々な力を試す場ではなくなりつつある。レギュレーションによる制限が多くなり,我々が新分野に挑戦する余地はほとんどないとして,企業としてF1復帰が魅力的なものではなくなっているとのことです。
確かに,毎年のレギュレーション変更により,シーズン途中からの新エンジンの投入も出来ず,あっても空力パーツの交換くらい。新エンジン投入で,タイトル争いが一挙に逆転することもなくなりました。弱小チームもレースに参戦しやすいようにと,経費を抑える方針のようですが,馬力信仰者の私にはエンジンのパワー競争の時代が懐かしく思います。
ホンダスピリットを掲げ,技術力の向上の手段としてモーターレースへの挑戦をすすめ,ホンダパワー時代を築き,多くのファンに夢を与えてきたホンダだったからこそ,伊東氏の発言にもうなずけるところもあります。
昨年末,F1から撤退しホンダF1チームを引き継いだブラウンGPは,新規参入チームとしての記録を塗り替えながら現在タイトル争いをリードする活躍をしています。これもすべてホンダが作ったもなのに・・・・・,残念無念。http://blog.kcg.ne.jp/motor//5839