ぜんのー

ぜんのー について

コンピュータサイエンス学系とかでうろうろしている先生です。

就活と靴磨き:合皮・ガラスレザー編

さて,ご機嫌いかがでしょうか。ぜんのーです。
私はスーツと革靴が好きです。

何か勢い余ってすごい長文になってしまった前回までの反省を活かし,今回からはなるべく簡潔にいこうと思う所存です。
まあ,好きなものに関してしゃべりすぎてしまうのは人間の性ですよね。致し方なし。というわけで,今回は就活時にこれはやっといてほしいなという靴磨きに関してです。
なお,今回は雨にも強く就活時に大変お世話になるであろう合皮・ガラスレザー編です。
注)手元にいい感じの靴がなかったので、今回靴磨き時の写真はScotch Grain のシャインオアアレインという雨に強い処理がされた革靴(日本製)に頑張ってもらいます。

就活と靴磨き:合皮・ガラスレザー編

合皮とガラスレザーは全くの別物なのですが,表面が樹脂でコーティングされているという感じの括りで今回はお話しします。革の表面がそのまま使われている靴よりも雨にも汚れにも強く,そして何よりお手入れも簡単と,革靴にあまり興味がないor興味はあるけど本格的な靴はまだ買えないという方の就活には最適です。ちなみに靴底も革の靴がありますが,今回は靴底はラバー(ゴム)であるということを前提にしています。

妻の持っているサンダースの靴。この靴はいわゆるガラスレザーで表面がコーティングされているが故の光沢があります。

道具の準備

用意するものは最低限で行きましょう。個人的にオススメなのは。M.Mowbray クリームエッセンシャルという靴磨き用のクリームです。この時点で2000円弱します。
が,靴の汚れを取りつつきれいにしてくれるという便利さが最強なので,ぜひ試してほしいなあと思います。
なお,いろいろな会社から靴磨きのクリームは出ているので,同じような商品であれば問題ありません。が,先端にスポンジが付いていて一見便利そうな道具はクリームの分量を出しすぎたりと色々大変なことになった経験があるので,クリームはクリーム,磨くための道具は道具と分離させた方が結果としては楽な気がします。
というわけでクリームエッセンシャル(等)を用意したら,追加で必要なのは着古した(捨てる前の)Tシャツや肌着などのちょっと柔らかめの布があればOK。ぜんのーと父は着古した肌着を鋏で切って再利用などもしています。
金銭的に余裕があれば,仕上げや出撃前にさっと一拭きするためにこんなグローブがあればなお便利でしょう。なお,お手頃価格です。

いざ,靴磨き(10分間)

超ざっくり伝えると,

  1. 人差し指(あるいはそろえた人差し指と中指)指に布を巻く
  2. 布を巻いた指の腹の上にクリームエッセンシャルを少量とる
  3. 布を巻いた指の腹でクリームエッセンシャルを靴の表面全体に伸ばす
  4. 布を使っていない箇所に変えて指に巻きなおし,乾拭きする

です!シンプルに己の肉体で靴に向き合ってください。
とはいえ,これだけでも何なので,一旦詳細をお伝えしていきます。

1.人差し指(あるいはそろえた人差し指と中指)指に布を巻く

すごく大事な話を忘れていました。めっちゃ丁寧に磨きたいなら革靴の靴紐を外したほうが良いです。ですが,外す前にどのように紐が通っていたかを撮影しておかないと復旧できなくてグヘェってなるかもしれませんので,念のためパシャリしておきましょう。

内羽根の靴は紐を外しにくいので最後は残して靴の中に紐を隠してしまうのもアリ

で、布を巻く前に雑巾とかでもいいので(できれば靴用にご用意いただけると良いかと)靴の表面についた埃などを払い落としましょう。
指への布の巻き方は写真を見た方が早いです。結構雑に行きましょう。大丈夫です。そのうち慣れていきます。

1.指の腹の上にのせます

クルっとひねる(もう一本の手も使ってください)

ねじって固定したら余った部分は前に

余った部分は邪魔にならないように巻き付けたり、他の指で押さえたりします。

 

2.布を巻いた指の腹の上にクリームエッセンシャルを少量とる

最初はクリームの適量なんてわからないと思います。気持ち少ないかも位で初めて,塗り広げるのに足りなければ後から増やせばいいのです。念のため今回の
なお,塗りすぎてべたべたになった場合は,最後に行う乾拭きを鬼のように行えば何とかなります。恐れるなかれです。

適当に取りました

3.布を巻いた指の腹でクリームエッセンシャルを靴の表面全体に伸ばす

全力でゴシゴシ磨くより,優しくしてあげた方が靴は喜ぶという話を偉い人がしていた気がします。愛を持って磨きましょう。

予想以上の汚さ(過去に塗った黒いクリームなどが取れてますね)

 

4.布を使っていない箇所に変えて指に巻きなおし,乾拭きする

1で行ったように布を使っていない面に巻きなおし,乾拭きをします。クリームが残ってベタベタしていると汚れやほこりが付着しやすくなり良いことがないので,ここでも愛情をもって拭きあげましょう。もし靴磨きのグローブをお持ちなら拭き上げたタイミングで磨いておいてあげるとなお良いような気がしています。

無理やりのまとめ

自分の足元がきれいになればなんとなく気分も良くなったりします。
ホントかどうか私にはわかりませんが,部屋が汚いと思考がまとまらないという説なんかもあると聞きましたし,少しでも身だしなみを整えればプラスに働くことも多いんじゃないかと思ったり。
何より就活で誰かに会いに行くならば,靴を磨いておいて損はないと思います。
好きな人とのデートに気合入れていくのと同様に,ちょっとの手間をかけてもいいんじゃないかと思います。
誰かが自分に会いに来てくれるときに,めっちゃボロボロの汚れ放題の靴を履いてこられるのと,くたびれてはいても手入れをしてきれいに使っている靴では印象が随分異なります。
実際に靴が好きで靴磨きをしていて思うのは,きれいに手入れした靴を履いているとテンションが上がるということです。そして,靴磨きを続けていると靴磨きの時間が思考の整頓のための時間になったり,仕事で忙しい時でもリフレッシュの時間になったりします。
万人がみなそのように感じるかはさておきですが,だまされたと思って是非,10分間靴磨きをしてみませんか?

革靴は履いているうちに皺が入りますが。磨くとやっぱり気持ちいですね。

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革靴とスーツと就活と:革靴編

さて,ご機嫌いかがでしょうか。ぜんのーです。
2回目ですが,私はスーツと革靴が好きです。

6月になって就活の選考が解禁となった企業も多いからでしょうか。街中でも新しいスーツに身を包んだ学生と思しき方々をよく見ます。
ですが,正直革靴がつらい意見をちょいちょい聞きます。
そんな就活生に,ちょっとでいいからポジティブに革靴を履いてもらえないかなあなどとぼんやり考えています。好きなものを周りが嫌いだと,ちょっと悲しいじゃないですか。
というわけでただ単に革靴とスーツが好きという観点から,就活の革靴やスーツといったところを書いていこうかと思った次第です。今回は革靴編です。

何で革靴履かなきゃいけないの?

なぜでしょう?もうそういうものだからとしか言えません。なんで昔の日本人は日常的に着物を着ていたの?て言われているような気持ちです。古くはヨーロッパの貴族がカジュアルダウンしていった結果が庶民の服(スーツ)となっていったという話を聞いたことがあるのですが,その際に履いていたのが革靴だったからビジネスの世界はスーツと革靴なんだと思われます。革靴は基本的に天然皮革を使用したものですが,合成皮革を使用したものもあります。
郷に入っては郷に従えという言葉もありますが,明治以降西洋化が進んだ日本では仕事の時の服装も徐々に西洋化していきます。スーツに革靴というのはその西洋の文化に沿った考え方と思います。

手入れって面倒じゃない?

もちろん面倒です。合皮の靴やガラスレザーなどと言われる靴は手入れもメンテナンスも楽なものが多いですが,スムースレザーと言われるような,「The 革靴」という類のものは定期的にメンテしなければ寿命が縮みます。ここで,履きつぶすかメンテと修理を繰り返して大切に使うかが分かれてきます。

履きつぶすという選択肢

ありだと思います。ただし,汚れた靴は想像以上に悪目立ちします。なので履きつぶすにしても何らかのメンテナンスはした方が良いと思います。
靴のクリームなどメンテナンス用品は100均でも売っています。最低限汚れ落としから艶出しまでこれ一本でOKみたいなものはゲットしておき,その道具で定期的に手入れをしていかれることをお勧めします。就活に必要なのは高価な革靴というわけではなく,きれいに手入れしている靴だと思います。たとえそれが数千円の合皮の靴だったとしてもきっちりきれいにしておきたいですね。
もし1足30万円近い靴を買ったとしても,ボロボロだったら残念な感じですよね。

履きつぶさないという選択肢

踵を筆頭に靴底も擦り減ります。すり減ったものは取り換えるということが可能な靴と不可能な靴があります。多くの靴は踵の部品は取り換えられると思いますが,あまりにもすり減りすぎると交換もできなくなるので要注意です。まずは近くの靴屋や靴修理屋に勇気をもって話しかけることをお勧めします。今の時代ネットで調べるのも良いかもしれません。革靴好きの先人たちが恐ろしいほど丁寧に情報を残してくれています。
で,大体ある程度お金を出したほうが長く修理しながら使える靴となりやすいです。
現在の一つの目安は3万円程度と思われます。あとは靴の製造方法が大きく関わります。
とはいえ,就活にお金もかかるのに就活用に靴を買うために3万円かかるのは非常に頭が痛い話です。なので,履きつぶす前提で作られた靴でも丁寧にメンテしてみてください。愛着がわいてくるようであれば,社会人になったらちょっと奮発して数万円の靴を買ってみる,という発想でも良いと思います。

革靴の色

ビジネスの世界では黒が不動の人気です。ですが,ネイビースーツには茶靴も合います。フォーマルな場に近しいほど黒にした方が無難です。これはスーツの色以上に明確な気がします。茶色はどっちかというとカジュアル寄りの色なんです。
後,ネイビーやバーガンディといった色もかっこいいですが,リクルートには非常に不向き(悪目立ちするし,基本は黒)です。黒の靴と次いで茶の靴を買って,その後のお楽しみに取っておきましょう。
正直,色は履き心地に直結するものではないので,TPO考えずに靴を選ぶという点だけを考えれば,見た目の好みを追求しても大丈夫な要素です。嬉しいですね。

革靴のデザイン

革靴好き以外には全く持って不思議な世界に映るようですが,革靴のデザインには結構な種類があります。一つの分かれ目は内羽根式か外羽根式かという違いです。
分かりにくいので写真を貼っておきます。こっちが内羽根でよりフォーマルと言われています。なお,このデザインは内羽根のストレートチップと言われる形です。

こちらが外羽根でカジュアルと言われています。

貴族の靴をルーツに持つ内羽根式と,軍人の靴をルーツに持つ外羽根式となっていて,結婚式などフォーマルな場は内羽根の靴を履いていくのが望ましいと言われています。が,まあ結婚式なんて祝う心優先ですよ。そのあとで装いがついてくれば良いと思うわけです。
で,就活でもフォーマルな内羽根の方が~とか言われたりしますが,まあ靴の種類よりはきれいにしているかの方がよっぽど大切です。
つま先のも多々あって,ビジネスの世界ではつま先にキャップが付いたものの中でも最もシンプルなものが一足あるとまず安心です。日本ではストレートチップと呼ばれるものになります。
その他,穴飾りのついた様々なタイプの靴があるのですが,それはおいおい別の記事にて。

内羽根と外羽根それぞれの良さ

内羽根の中でもストレートチップは最もフォーマルなため冠婚葬祭全てに対応できる万能選手です。リクルートスーツも冠婚葬祭どれでも行けるっていうので黒スーツを選ぶのであれば靴も黒のストレートチップにしておくのが一番良いと思います。日本のメーカーであるリーガルの靴なんかが最初の一足としては人気と聞きましたが,私は足に合わなかったので見送りました。ブランドがどことかいう話よりも自分が履いて歩きやすいかが何よりも大事だと思いますので,その上でどんな価格帯のものにするかを考えていくのがいいかなあと思います。実際のところ,就活って結構歩くと思うんですよね。近年ではオンラインでの面接も増え,そこまで移動距離は無くなったかもしれませんが,まず第一に歩きやすさとデザインと価格をどうバランスをとっていくかが大事だと思います。
外羽根は軍用の靴からの派生なので内羽根の靴より紐での調整が利きやすいのもあり,サイズ合わせはしやすいと思います。で,外羽根であればプレーントゥというキャップが付いていない靴が良いのではないでしょうか。

革靴のサイズ感

革靴に関する困るポイントは,サイズがスニーカーに比べてちっさくなりがちというところです。大体の日本の男子学生は緩めに靴を履いていると勝手に思っていて,その感覚で革靴を買うとガバガバな靴のフィット感となり,えらいこっちゃになります。タイトフィットと言って最初はきついくらいがいいという話もありますが,実際どの靴がどのくらい緩くなっていくかなんて買ってしばらく履かなければわかりません。なので,出来る限りジャストorちょっとだけきついかもで購入してユルユルになったらインソールという中敷きを入れるという作戦がおすすめです。
大きさこそ正義という時代ではないのです。靴もスーツもジャストサイズでバシッと決めたいものですね。
とはいえ,どれくらいきついと足が痛くなるかも人それぞれですので,最初はちゃんとした靴屋で店員さんと相談しながら検討いただくのがいいと思います。
なお,靴擦れが怖くて大きく緩いサイズの靴を買うと結果的に靴の中で足が動き,靴と擦れて靴擦れになったりもします。サイズ選びはくれぐれもお気を付けください。

女性の革靴

なんで就活の時の女性のベーシックな足元はパンプスなんでしょうね?女性にも革靴があるのでそれを選んでもらえる時代が来たら革靴好きとしては感涙ものなのですが。もともと社交界の正装とかでハイヒールという選択肢が上がるわけですが,正直履いている方を見ていると履きにくそうにしていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
パンツスーツを選んだとしても履く靴に応じて裾上げはしてもらえるはずですし,フラットなシューズでもいいんじゃないかと思うのですが,世の中の採用担当の皆様,その辺りいかがでしょうか。
なお,革靴にもハイヒールタイプは存在しますし,私の妻はフラットな革靴もハイヒールの革靴も愛用していらっしゃいます。

無理やりのまとめ

靴は服に合わせて選択されます。就職活動がスーツである場合はもちろんですが,オフィスカジュアルでも足元は革靴としている企業も多くありますので,就活を機に革靴と向き合い手入れも学ぶというのは非常に良いことではないかと革靴好きは思うわけです。
きちんと革靴を使いまわすには最低3足とは言いますが,結局のところ就活のために3足用意するのは現実的ではないですし,就職後も使用するために買うにしても先行投資が大きすぎます。
なので,まずは1足しっかり選んで大切にメンテしながら履いてみてください。スーツのシワが気になる人は多くても,靴は意識の外になりがちで,ボロボロでも案外気づかなかったりするものです。ですが,皆さんはデートにボロボロの服装で行くでしょうか。気合を入れて,ばっちりキメて,デート相手に会う前にトイレで身だしなみの確認をする人もいるかもしれません。なら就活も一緒です。特別な人に会いに行くのだからきちんと身だしなみは整えたいものです。

ぶちゃけ,ボロボロの靴で過ごしているサラリーマンも多いだけに,靴をシッカリきれいに保っていたらそれだけでも「こいつ,出来る…!」となる可能性は高いわけです。革靴をマメにきれいに手入れしていれば,仕事も同様にきっちりこなしてくれそうという印象を与えるとは言いますが,そんなことより汚い靴ときれいな靴,どちらを履きたいかと言われればきれいな靴じゃないですか?そんなシンプルなことでいいと思うのです。きれいな靴を履けばなんだかんだ背筋が伸びます。背筋が伸びれば見える景色も変わるってもんです。
そして就活を通してスーツとともに革靴が気にいったのなら,是非素敵な靴を手に入れて,5年10年と大事にしていってもらえるといいなと,靴好きとしては思うわけです。

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革靴とスーツと就活と:スーツ編

さて,ご機嫌いかがでしょうか。ぜんのーです。
突然ですが,私はスーツと革靴が好きです。

6月になって就活の選考が解禁となった企業も多いからでしょうか。街中でも新しいスーツに身を包んだ学生と思しき方々をよく見ます。
ですが,正直リクルートスーツが好きじゃないという意見をちょいちょい聞きます。そんな就活生に,ちょっとでいいからポジティブにスーツを着てもらえないかなあなどとぼんやり考えています。好きなものを周りが嫌いだと,ちょっと悲しいじゃないですか。
というわけでただ単にスーツと革靴が好きという観点から,就活のスーツや革靴といったところを書いていこうかと思った次第です。今回はスーツ編です。

2021年6月現在のクローゼット

2021年6月現在。冬用は退避中。

リクルートスーツって何?

そもそもリクルートスーツっていうジャンルはおそらく日本にしかないんじゃないでしょうか。
基本的にはスーツ(ビジネススーツ)の中にリクルートスーツがあるという位置づけで「就活でマイナス点を生まない」ように色やデザインを決定し,シワになりにくい素材などで作られています。また,ウェストコートのない,2ピースのシンプルなスーツが就活向きと言われます。
ざっと説明すると,色はネイビーや黒が多く柄は無地になっています。
要するに「無難 of 無難」なスーツです。個性もへったくれもありません。
でも,就職できないとまずいっていう思いと,スーツで下手を打ちたくないという心理などが相まって,世の中に出ているリクルートスーツは無難な方向に走っていくのかなあと思います。作る側からすれば大量生産の方が安く作れますし,個性的であればあるほど,商品は売れ残る可能性が増えますしね。
その結果,みんなが似たり寄ったりの服装となって,髪型やメイクまで似たり寄ったりになって,遠目にはみんな同じに見えたりするのかなと。

リクルートスーツの色

先程も述べましたが,スーツはネイビーや黒が多いです。
とはいえ,2000年を過ぎたころから出始めた黒が瞬く間に覇権を握り,昨今は黒色のスーツを着ている方を非常に良く見かけます。
ヨーロッパではダークスーツといってネイビー(濃紺)やグレー(暗いグレー)などがビジネスの世界ではメインとなって来たそうです。黒は喪をイメージする色だから避けられたとも聞いたことがあります。ところが同じく喪のシーンで黒を選択する日本では濃紺やグレーでもなく黒が主流です。
私の周りの若者はモノトーンや黒が好きという人が多いので,スーツの色も好きな色で,ということなのかもしれません。
それ以外には,周りと合わせておけば安心だし,変に目立つこともないからみんなと一緒でという心理が働くのかもしれません。
中には,冠婚葬祭全てに使えてリーズナブルなので!という理由で黒の無地を選択する方もいるそうです。
なお,私は黒っぽい色ならチャコールグレーがかっこいいと思っています。

リクルートスーツの柄

スーツの柄には大きく分けて無地とストライプ,チェックといった種類があり,ストライプとチェックはさらに細かなバリエーションに分かれます。色々素敵なデザインがあるのですが,リクルートスーツは無地推しです。
リクルートスーツは「無難 of 無難」と表現しましたが,まあ,最も無難で派手になりにくいのは無地だと思います。ストライプやチェックにも目立たない柄はあるのですが,どの範囲から派手になるかという判断は人それぞれ違いますし,ここでも変に捉えられてしまうくらいならいっそ無地で!という考え方は楽です。
私は今となっては無地のスーツが一番かっこいいと思っているタイプなので,リクルートスーツも無地でOKと思っています。就活生の皆さん,マジで無地のスーツかっこいいですよ!
でも私はストライプもチェックも好きです!

シャツとネクタイ

スーツの話をしていましたが,スーツにシャツとネクタイは外せないアイテムです。
シャツは白無地!というのが就活の基本スタイルと思います。こちらもスーツと同様様々な色柄が存在しますが,就職後もベースは白無地その時々で他のデザイン・色を選択するのが良いと思います。
長らくスーツを着て仕事をしていますが,何にでも合う白無地の安定感は半端ないですし,本当におすすめです。私も様々なシャツを試してきましたが,無人島にシャツを1種類持っていくとしたらどれ?と聞かれたら間違いなく白無地を選びます。が,おそらく無人島に行く時点でシャツではない何かを持っていった方が良いと思います。
ネクタイは唯一遊べるところかもしれません。色は知的に見える青系,情熱的に見える臙脂色(暗い赤系)が紹介されることが多そうです。多くは青系,次いで臙脂という印象。なお,私が冠婚葬祭以外で黒いスーツを着るときは,緑色のタイを選ぶことが多いです。黒と緑ってかっこいいと思うんですが,どうでしょう?
柄も様々ありますが,多くの場合キャラクターやブランドロゴが前面に押し出されたものは避けた方が良いと思います。後は外資系企業に行く時はレジメンタル(斜めに入ったストライプ)は避けた方が良いと言われますが,書き出したらキリがないのでシャツ・ネクタイ共にまた別の機会に。要はあまりにも派手派手してなければ良いのです。

「スーツを着るだけでかっこよく見える」は本当か

Web上ではスーツ姿がかっこいいと思う女性が多い云々という話を見かけたりしますが,私が若かりし頃も周囲の女性はスーツ姿と袴姿は無駄にかっこよく見えると言っていました。ですがこれ,100%正しい話かというとそんなことはありません。
でも,ほんのちょっとスーツ選びに気を使えば,かっこよくスーツを着ることは出来ると思っています。そして,少しでもかっこよく着ることができれば少しは自信につながるってもんです。
じゃあ,どうやってスーツを選ぶのか,という話です。

サイズをできるだけ合わせましょう

スーツは,特に仕事に使う場合はフォーマルに近い位置にある服です。ファッションに関しても,細身のシルエットが好きな人もいれば,大き目な服をあえて着るというスタイルもあります。
ですが,ビジネスに使うスーツに関しては大きすぎず小さすぎず(細すぎず)を追求したほうが素敵になると思っています。リクルートスーツもビジネスに使用するスーツの派生ですから,ルールは同様です。
大きすぎてダボダボのスーツでは頼りなさそうに見えてしまいますし,細すぎてぴちぴちのスーツは窮屈そうです。なお,私の妻は長い袖が好きだ,落ち着くと常々申しておりますが(巷では萌え袖と言うそうです),ことスーツに関しては袖の長さも適切な長さにした方がかっこいいと知ったそうです。洗脳成功です。
先入観は思いの外,人の目を曇らせるので一度きちん体のサイズを測ってもらって,スーツを選んでいただきたいなと思っています。思った以上にかっこよくスーツを着ることが出来るかもしれません。
袖の長さ型の幅,胴回り胸回り,既成のスーツを購入する以上どこかに妥協はつきものです。でも,出来れば何店舗か回って着比べてほしいなあと思います。きっと,「こっちの方が,なんかいいやん」って思うスーツがあると思うので。
はっきりとした違いは判らないかもしれません。最悪,全く違いが判らない可能性もあります。その際はもう,担当してくれた人の中で一番気に入った人のとこで買うというのも一つの判断です。
そして,スーツのかっこよさでも,お店の人の人柄でも「お,なんかいいやん」という気持ちでスーツを買っえたなら,ちょっとはスーツが着たいなあってなって,就活にも少しポジティブに向き合えたりしませんかね?

リクルートスーツは好きですか?

そもそも就活自体が好きという人は多くないと思います。自分が選ばれない(内定が出ない)=自分には価値がないと感じてしまうこともあると聞きます。でも,そんなイベントを元気に乗り切る手段の一つして服装でテンションが上がるっていうのは凄くハッピーなポイントのような気がしています。
実際のところ就職活動にはお金をかけたくないです。だってまだ働いてないんですもん。アルバイトだって勉強しながらだと満足にできるとは限りません。でも,スーツを作っている企業も少ない予算で何とかできるように頑張ってスーツを作ってくれていると思います。その価格を維持するために大量生産することもあり,みんな似たり寄ったりな服装になっても仕方ないとも思いますが,似たように見えるそのスーツも,着比べてみると意外と違ったりするんです。その中でも気に入った色,気に入った柄,気に入ったデザインで,なるべく自分のサイズに合ったスーツを着て「お,ちょっとかっこいいやん」って思えると,なんかちょっとイケてる就活ができそうな気がしません?

なお,私の就活時代はすでに周りのスーツは真っ黒だったのですが,私はグレーのスーツで少し控えめなペンシルストライプの入ったスーツを着て臙脂のネクタイで就職活動をしていました。ネイビーのスーツも買ったのですが,当時購入したネイビーのリクルートスーツは自分でもかっこいいと思えず,次第に出番を失っていきました。オールバックとまではいかないですが,ワックスで前髪立ってましたし,今考えると会場では相当浮いていた気がします。でも,普通に就職できました。

無理やりのまとめ

就活に向かっていく自信なんてそうそうバッチリにはならないんですし,多くの人は大なり小なり不安を抱えて就活に向かいます。なら,せめて服だけでもテンション上げて行きたいですよね。
私は普段着る機会のない気に入ったスーツを,就活の日には大手を振って着ることができることが嬉しかったのを覚えています。
就活が嬉しいとかは言っていません。スーツを着れるのが嬉しかったという話です。

ぶちゃけ,社会人ってリクルートスーツなんて目じゃないくらいおしゃれなスーツ着て,髪の毛染めたりパーマあてたり,時計やアクセサリでもおしゃれしてたりするじゃないですか。就活もその会社の従業員と同程度のオシャレをしていっていいと思うんですよね。1年目の新人が御洒落するなんで生意だ!みたいな時代でもないと思いますし。
服装自由という企業も増えたと聞きますが,実際のところ服装は自由って言われても余計悩むわ!っていうこともあると思います。
なのでこの際スーツであれば良し!ってことにして,みんなが好きなビジネス用のスーツを着て楽しく就活する,じゃダメですかね?
いかがでしょうか?採用担当の皆様。

 

 

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