学生時代の友人は,生涯の付き合いになる人もいるけれど,卒業して数年たち,なにかのきっかけでそれきりになってしまう人もいる。特に,女性の場合,結婚してしまうと,疎遠になってしまうことが多い。
彼女は僕よりもひとつ下で,同じクラスだった。KCGを卒業して大学に行くのだと言って,受験勉強をしていた。彼女は国家試験の一種(今のソフ開レベル)に合格したあと,合計3年在学したけれど,結局KCGは卒業せずに,大阪の公立大学に進学した。そして,20代の後半までは,僕たちは時々連絡をとりあっていた。
あるとき,久しぶりに電話したら,彼女は「私,結婚するの」と言っていた。祝福を伝え,引越し先が決まって落ち着いたら,また電話を頂戴と言って,そのときは話が終わった。その後,しばらくは新しい生活に忙しかったのだろう,電話がかかってくることもなく,まもなく僕も引越してしまったから,それきりになっている。
当時は,KCGに在学しながら,大学を再度受験する,というパターンのことを,「仮面浪人」と言っていた。専門学校の学生を仮面として,実は大学浪人,というわけだ。KCG在学中は一年目に国家試験に合格しておいて,その後は大学の受験勉強をして,卒業と同時に,中堅どころの大学に進学して大卒学歴を得る,というのがひとつの定番コースだった。そうすると,文系の大卒でも,コンピュータの技術を持っているということで,就職が良かったのだ。
大学に在学しながら,コンピュータの専門学校に通うというダブルスクールが流行ったのはその後のことだ。これも,大卒学歴とコンピュータの技術の両方を得て,社会に出るということにそれなりの意味があった。
今は,KCGの4年課程を卒業すると,高度専門士となり,大卒の学士と同等の学歴になる。大学院もできたから,修士号を得て大学院卒にもなれる。
もう,あのときの彼女のように,受験勉強に苦労して大卒学歴を目指す必要もなくなった。
時代は変わった。KCGの社会的な評価や卒業生の地位は,あの頃からずっと,上がり続けている。
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