Regzaの外付けUSBハードディスクに録画されたデータを,より大容量のHDDに移行する方法

東芝の液晶テレビRegza(レグザ)のハードディスク録画機能は大変便利で,Z8000ユーザの僕も重宝しています。
このテレビを昨年購入した際にキャンペーンで500GのUSB HDDを貰ったのですが,録画番組が貯まって残り容量が10%を割り込むようになってきました。
きたる7月には,NHK BSでスターウォーズシリーズのHDリマスター版が一挙放送,ブルース・リーとジャッキー・チェンの特集も予定されているようです。

何とかしなくては!

Z9000以降のRegzaだと,複数台のUSB HDDをつなげるそうなのですが,Z8000だと同時に一台までしかUSB HDDをつなげられません。
LAN接続のHDDを追加するという手もあるのですが,USB HDDに比べて割高,認識に時間がかかる,どうやらどこのメーカーの製品もDLNAの挙動が不安定,ということで,より大容量のUSB HDDにデータを移し換えることにしました。

おりしも,楽天のIO-DATAのお店で2Tのアウトレット品が激安!
ラッキー!でポチりました。

ブツが届いて,早速Regzaに接続し,フォーマット。
おぉ,録画可能時間が200時間超!
しかし真の目的は,この2TのUSB HDDに500Gのデータを移動させることです。

RegzaのファイルフォーマットはXFS。Linuxなどで利用される形式です。
当然,windowsからでは認識されません。
そこで,ノートPCに導入済みのUbuntu 10.4を起動し,500Gの方のHDDをつないでみると…見える!見えるよ!HDDの中身が!
どうやら,ムービーのデータが「*.dtv」,番組情報などが「*.dtv.meta」,あと不明なファイル「*.dtv.rat」の3つセットで1つの録画データとなっているようです。

ちなみに,正月にBShiから録画した『ゴッドファーザー』が30.4G,『ゴッドファーザー part2』が34.6Gでした。

ここで心を落ち着かせて,隠しファイルを表示!
出てきました。謎の「.toshibazz***」フォルダが。どうやらコイツの中身でHDDを個体認識しているようです。

ここで,2Tの方を確認してみると,録画データは当然ないのですが,件の「.toshibazz***」
フォルダが見つかったので,慎重にバックアップ。

さて,500G→2Tへデータを移し換えようとすると,管理者権限がないのでダメ!とのお叱りを受けます。
ここまでは予想できたこと。
端末で「sudo konqueror」と入力し,root権限でkonquerorを立ち上げます。
500G,2TそれぞれのHDDのパスを確認し,konquerorのアドレスバーに入力。
500Gの画面から2Tの画面へファイルのアイコンをドラッグ…コピーが開始されます。
5時間弱でデータの上書き移行が完了しました。

※ネットで調べると,以下のデータは移行先のHDDから削除した方がよさげです(Regzaにつなげると,新たに自動生成してくれます)。
 .toshiba_size_info_*** (HDD残量情報の記録)
 .toshiba_serieslist_*** (連ドラ設定の記録)←ない場合もある
 .toshiba_isn_info_*** (いますぐニュースの設定の記録)←ない場合もある
 .toshiba_dir_info_*** (ディレクトリ情報の記録)

願をかけて,2TのHDDをRegzaにつないでみると,無事「データが移行できました」!!
録画データの再生,録画リストの表示ともに問題なく,新規録画もOKでした。
そして,残り録画可能時間が140時間に!(涙)
スターウォーズもブルース・リーもジャッキー・チェンもドンと来い!

これでレグザリンクダビングに対応したBlu-ray Vardia発売まで耐えられるぞ。

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

comments

ノートPCにLinux環境 Ubuntu 10.4を入れてみた

アンチMSではないのですが,ファイルシステムをもっと幅広く扱いたかったので,windows 7が入っているノートPCにUbuntu 10.4も入れてみました。
具体的には,自宅TVとして使っている東芝Regzaの録画済ファイルを移動させたり,iPod touchの中身を手軽にいじくれるようにしたかったのです。
それら詳細は別の記事に書くとして,まずはデュアルブートの環境を作ってみましょう。

デュアルブート(あるいはマルチブート)というと,それぞれのOSごとにパーティションを用意しなくてはならないのではないかとお考えの人が多いと思います。
あるいは,ヴァーチャルマシンをインストールして,VM経由でOSを立ち上げるとか。

VM導入はリブートせずにOSを切り替えられるという大きなメリットがありますが,いかんせんマシンパワーが求められます。
特に非力なノートPCでは,VM内のOSがモッサリしがちです。

あと,windows 7では簡単にパーティションを切れるようになったとはいえ,未知のOSのためにドライブを用意するのはちょっと踏ん切りがつかない。
僕のように,日常的にOSを切り替えるわけではなく,特定の用途に使用する時だけLinuxを使いたいという方も多いはず。

そこで,UbuntuをWindowsのファイルシステム上にインストールできる「Wubi(Windows-based Ubuntu Installer)」をお薦めします。

Wubiの詳細はwikipediaの記事(http://ja.wikipedia.org/wiki/Wubi)にありますので,ここでは割愛します。
↑を読んで,イケそうだなと思ったら,導入です。

まずは,念のためにwindowsのデフラグをかけます。
そして,http://wubi.sourceforge.net/ からインストーラをダウンロードして下さい。
普通のアプリケーションと同様にインストールできます。

途中で,Ubuntuで使用したいディスクサイズを聞いてきます。
僕の環境ではデフォルトで17Gが選ばれていましたが,そんなに使わないよという場合は減らしてもらっても構いません。
Ubuntu 10.4のOSだけで大体3Gくらいかかると思われるので,アプリケーションを追加することなどを考えて,最低5G,できれば10Gくらいあれば十分なのではないでしょうか。
ここで聞かれるディスクサイズによって,新たなパーディションが作られる訳ではありません。Wubiをインストールするフォルダ(例えばC:\ubuntu)内にdisksフォルダが作られ,そこに予約領域のように用意されます。

Wubiのインストール完了後,再起動すると,OSの選択画面が出てきます。
ここでUbuntu 10.4を選ぶと,初回はOSの設定が始まります。
ログイン名やパスワードなどをチャッチャと設定して,ものの数分でUbuntu環境のでき上がりです。

毎回起動時にOSを選ばされるのが面倒だという人は,電源を切る際に「シャットダウン」ではなく,windowsの場合は「休止状態」,Ubuntuの場合は「ハイバネーション」を選んでください。電源ボタンを押して立ち上げると,元の環境に復帰します。

で,「Ubuntuで何をやるのか」は,またの機会に。

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

comments

windows 7で簡単にパーティションを切る方法

一つより二つ。
HDDが一つでも,ドライブレターが「C:」「D:」に分かれていると,バックアップや何やら,非常に便利です。
そして何より,「C:」が不測の事態でブッ壊れても,大事なデータは「D」にあるという心の安らぎが得られます。

windows XPまでは,OSインストールの際にパーティションの設定をしてボリュームを切り分ける必要がありました。
OSインストール後だと,パーティション管理ソフトを別途購入して設定しなくてはなりません。

windows vista以降,7でも,多少の制限はあるものの,標準の機能でwindows上で簡単にパーティションを切り分けられるようになりました。
vistaは手元にないので,7での方法をご紹介します。

・コントロールパネルを開く

・表示方法が「カテゴリ」の場合は,「システムとセキュリティ」→「管理ツール」内の「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」
・表示方法が「大きいアイコン」「小さいアイコン」の場合は,「管理ツール」→「コンピューターの管理」→「記憶域」内の「ディスクの管理」

・分割したいボリューム(ここではC:)を右クリック→「ボリュームの縮小」
  「利用可能な縮小領域のボリュームを照会しています。お待ちください」

・「C:の縮小」ウィンドウが出るので,設定して「縮小」ボタンを押すと,新しいパーティションができる

・新しいパーティションを右クリックし→「新しいシンプルボリューム」

・「新しいシンプル ボリューム ウィザード」が立ち上がるので,ボリュームサイズ,ドライブ文字(ドライブレター)を指定し,NTFSでフォーマット
  この時,DVDドライブなどが「D:」に設定されていると,新しいドライブで「D:」が選べない。
  後で切り替えることができるので,ドライブ文字は「F:」とかにしておく。

・DVD(D:)のボリュームを右クリック→「ドライブ文字とパスの変更」→「E:」に

・「F:」のボリュームを右クリック→「ドライブ文字とパスの変更」→「D:」に

なお,ファイルシステムの安定のためにも,パーティション操作の前にはデフラグをかけておくことを推奨します。

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

comments

PC遍歴 ノートPC編

1998年からKCGで働くことになり,初のノートPC「SONY VAIO NOTE PCG-505EX」を購入しました。
衝撃的な薄さで登場した初代バイオノートPCG-505の後継機です。
CPUはMMX Pentium 233MHz。OSはwindows 98→98SE。
2001年に引退するまで,仕事のパートナーとして活用させていただきました。
当時の学生達には,「VAIOの先生」という印象を持たれていたそうです。

1999年頃から,KCGでは全教職員にノートPCを貸与しているのですが,回していただいた高木産業(purpose)のA4ノートPCは,マシンパワーでは PCG-505EXを上回るものの,持ち運びが大変だったので,モバイル用途のPCが欲しくなりました。
で,2001年に「SONY VAIO PCG-C1 VRX/K」を導入。
C1シリーズは,B5サイズをさらに半分にしたワイド画面で,CPUにはTransmeta Crusoe TM5600 667MHz,OSはwindows 2000でした。
妻が持っていたクッション素材の巾着袋にスッポリ収まったので,そのまま通勤カバンに入れて持ち運びしていました。

モバイルメインで使用してきたこのVAIO C1は,3年も使うとバッテリがヘタってきました。
そこで,2005年からは再び学院PCのお世話になることに。
この時貸与されたのが,いわゆるKCGパソコン。ソーテック(現ONKYO)の e-three HSシリーズに「kcg.edu」のロゴがプリントされたレア物(?)です。
CPUはCeleron M 370(1.5GHz),OSはwindows XP Home。
最初は十分なスペックだったのですが,使うアプリケーションの肥大化とともにHDDはパンパン,メモリスワップは頻繁な状態に。

2010年に新しい(4代目?5代目?)KCGパソコンが出ると聞いて,担当のTen先生にダメもとでお願いしたところ,新入生予約分で完売にも関わらず,特別に用意していただけました。
ありがとうございます!
2010年のKCGパソコンは,東芝のdynabook SSシリーズを元に,BIOS起動画面がkcg.eduオリジナルというもの。
(ちなみに,僕は「休止状態→復帰」派で,起動画面を見ることは殆どありません。申し訳ない。)
CPUはCore 2 Duo U9400(1.4GHz),OSはTen先生の粋なはからいでwindows 7 Enterprise 64bit版を入れていただきました。
7 Enterpriseは市販されていないので,貴重かも。
導入して1ヶ月,至極快適に動作してくれます。

ところで,この東芝KCGパソコン,僕はUbuntu 10.4も入れてデュアルブートしているのですが,この話はまた別の機会に。

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

comments

PC遍歴 デスクトップ編

最初に触ったPCは「日立 ベーシックマスターレベル3マークII(MB-6891)」。
CPUはモトローラの6809(1MHz)が使われていました。
第一次マイコンブームの中,新しもの好きの父が1982年頃に購入したものです。
家業の伝票処理用にとの目論みがあったらしいですが,程なく就寝前の麻雀ゲームの相手となったようです。
当時プログラムのロードはテープレコーダーからで,20分かけてピーピーガーガー読み込ませた末にエラーなんてざらでした。
僕もパックマン(今から考えるとナムコ正規品かどうか怪しい)で遊んだり,本屋さんに並び始めた「BASICプログラムサンプル集」みたいな本を買って打ち込んだりしていました。
1983年からはMSXマシンが各社から発売され,友人でマイコン持ってるよというのがチラホラでてきます。対応ゲームの多さが羨ましかったものです。

個人で手に入れた最初のPCは「富士通 FMV-DESKPOWER SP(FMV-5133D5DPSP5)」。
1996年にKCGに入学した際に斡旋PCに挙がっていたものでした。
CPUはPentium 133MHz。後にAMD K6-2 500MHz(466MHz動作)に履き替えます。
OSはwindows 95→98→98SEと変遷し,2010年現在なんといまだに実家で現役稼働中です。

1999年には,DELLのサイトで「dimension XPS B_r」を購入。
CPUはPentium III 667MHz。OSはwindows 98→98SE→XP Professionalと変遷し,こちらも妻の実家で現役稼働中!
このPCで特筆すべきは,メモリにRDRAM(RIMM)が使われていたことです。
当時は高速メモリの新規格として注目され,Nintendo 64やPS2にも採用されたものですが,現在店頭で見かけることはまずありませんねえ。

2000年には初のマッキントッシュ「Power Mac G4 Cube(M8328J/A)」を購入。
CPUはPowerPC G4 500MHzで,アップルストア限定モデルだったと記憶しています。
当時は結婚を控えていて,金銭感覚が麻痺していたのでしょう。クレジットカードの利用限度額を超えて購入したため,カード会社から確認の電話がかかってきたことも。
高い買い物ではありましたが,結婚披露宴で上映するビデオの編集や,式次第などのDTPデザイン,記念品として用意したオリジナルCDの作成など,大活躍。
こちらは2009年まで稼働し,Sofmapへお嫁に行きました。

2004年には,ヨドバシ梅田で「富士通 FMVT50H」を購入。
CPUはCeleron 2.60GHz。OSはwindows XP Home →XP Professionalにして現在も稼働中です。
液晶モニタ一体型なのですが,製造過程で液晶パネルに不具合があったようで,何度かサービスマンのお世話になりました。次回からはセパレートタイプを購入することでしょう。
地上波アナログチューナーを備えていたので,TV録画で重宝しました。
昨年,USB HDDに録画ができる東芝の液晶テレビRegza Z8000を購入してからは,専らネット専用機になっています。
来年の地アナ停波をもって,このマシンの寿命も尽きるのではないでしょうか。

京都コンピュータ学院(KCG)
京都情報大学院大学(KCGI)

comments