新に船首を施工するのに,まずは2つの目標を計画しました。
・アンカー台を新にステンレスで製作して右舷側から舳先に移設する。
・船首はキャスティングが出来るバウデッキ風にする。
しかし,船舶については素人同然なので,文献などを参考にして施工案を作成しましたが,アンカー台の設置でリブ,柱,キールなどを含めて施工するのに強度などに問題が無いか不安があったので船大工さんを紹介してもらい意見を聞く事にしました。
船大工さんの話では,「この船はFRPで補強されており,リブの数が他の船と比べて多いので強度は大きい。年数の割には床(デッキ)もしっかりとしている。また,船首はFRP一体成型で出来ており天板部分で左右のハルを引っ張っているのでハルが広がらず強度は問題ない。」,要は考えた施工をしても問題ないよとの事でした。
但し,アンカー台を船首に設置については,「船の縁(ハルの上部)との接続を強固にすれば問題ないが,アンカー台が乗る後側の横木には特に上向きの力が掛かるので注意する。前側の横木は上から押さえる力が掛かるので,後ろほど強固に接続する必要はないが,横ぶれの力を注意する。」との事でしたので,アンカー台設置箇所の模型を製作して力の掛かり具合を検証して,船大工さんからの意見を参考に図の様な構成を設計して施工する事にしました。