スポーツカーで仕事する ポルシェ

KCG レーシング

日常に使用できるスポーツカーというと,筆頭はポルシェです。
大きく分けると,
①ナロー,930,964,993,空冷リアエンジンのグループ
②水冷フロントエンジンリアドライブ,924,944,968,928
③996以降の水冷リアエンジン
④ニューウェーブなカイエン,ケイマン,ボクスター。

ポルシェというと,空冷リアエンジンの911が代表でしょう。しかし,ポルシェ社も認めているように,リアエンジンリアドライブというのは,無理のある構造です。ポルシェ社は苦し紛れに,そのハンディを克服するのがポルシェの技術なのだと豪語していますが,そもそも,戦前の発想に基づく,力学的に安定しない構造の車を,どうにかこうにか,ほとんど無理やりに,走らせてきたということなのです。マーケティング的には,この奇異な構造にも関わらず,軽い車体に強力なエンジンを積んだものだから,大ヒットのロングランになりました。そして今なお,ポルシェ社のフラッグシップは,水冷にはなったものの,リアエンジンです。

さて,リアエンジンが構造上ハンディが大きいということが一般化した70年代に,ポルシェ社が次世代を見据えて開発したのが,924,928などの水冷フロントエンジンリアドライブの車です。これらはさすがポルシェ,よくできた車でした。特に924の後継車である944は世界中のスポーツカーの指標となり,多くのメーカーがそれを手本にしました。フェアレディ,RX-7,コルベット,枚挙に暇がないほど,多くのスポーツカーがこれを教科書にしたと言います。

ところが,リアエンジンという神話がすでに確立していたマーケットは,このフロントエンジンリアドライブのポルシェを受け入れませんでした。そして,性能の良さよりも,挙動の激しい運転しにくいことにポルシェらしさを求めたのでした。結果,水冷FR系のポルシェは,中古車市場でも不当に廉いといわざるを得ないような価格で取引されるようになります。

その水冷FR系を例にとって,普段の足を作ろうというのが,本稿の目的です。
水冷FRポルシェの小型のほう,つまり,924,944,968が,実は最もコストパフォーマンスに優れた,おいしいポルシェなのではないかというのがテーゼです。
これらについては有名なポータルサイトがあります。まずはこれをぜひお読みください。ポルシェ924系

京都コンピュータ学院自動車制御学科


京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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