なんとも残念なニュースです。資金難が理由ということも,とても残念です。
日本という国は,自動車生産の技術が世界有数の国となったにも関わらず,モータースポーツがイマイチ根付かない国です。
あれこれ理由は論じられるし,考えられるのですが,根源的なところは,欧米人に比すると競争心が少ないことだと思います。そしてそれはもしかしたら,文化的というよりももっと形質人類学的なレベルの原因なのかもしれません。
アマチュアの草レースですが,あちこちのレースに参加していても,本当に競争心が旺盛な人はむしろ少なくて,どちらかというとレースの雰囲気や仲間との集いを楽しんでいる人のほうが大半です。アマチュアの草レースだから,それでよいのですが,アメリカで同様のレースに行ってみると,やはりギラギラした競争心を感じたりします。文化が違うこと,そしてその原因として,生理的な部分での違いがあるのかもしれません。
そして,日本がF1のレギュラーとして常に上位を占めることができないのは,ひとつにはF1が欧米人のビジネスであることもあるのですが,闘争心的な競争心が少ないことが原因だろうかと思えてなりません。それが必要かどうかという議論はさておき,F1をお祭りやビジネスと捉えたとしても,日本チームが撤退するのはさびしい話ですね。