スポーツカーで仕事する ポルシェ

KCG レーシング

スポーツカーで通勤する,得意先周りをする,配達をする,etc.

国産ワンボックスを新車で買う予算より経済的に,すこし旧いスポーツカーを日常で使うプロジェクトです。

95年式のE36のBMW M3を95年からしばらくメイン車に使用したあと,あるきっかけで,90年のポルシェ944,それも普通のOHCのATに乗り始めました。住む街が変わったという事情なのですが,このとき,944の良さに,遅ればせながら気付いたわけです。

比較対象は,M3,もちろん。M3はとても良くできた日常使えるスポーツカーですが,2ドアしたが所詮は3シリーズ,ヤワなボディだということが良くわかりました。944のほうがずっと剛性の高いボディなのでした。そして,足回りのバランスも,944が上だと感じたものです。最初からスポーツカーとして設計するのと,普通のセダンを締め上げるのとでは,結果が違うのだと思ったものです。
それからしばらく944を街中車にしていました。同じ頃,友人がボクスターを買ったので,運転させてもらいましたが,どうもピンと来ませんでした。ポルシェとしての味が無い。空冷911(964)にも乗りました。もちろん,これのほうがずっと刺激的ですが,街中で普通に使ったり,長距離を走るには,ちょっと疲れる車です。あれはあくまでも,2時間程度をスポーツする車です。そういう意味でも,944のほうは実用的なんですな。

最近,また別の944にも乗ることがあります。現代の車に比べると決して速くはありませんが,乗っていて,「気持ちが速くなる」。ドラポジも往年のスポーツカーで,楽しいのです。
KCGのバイカーズたちとも同意していることですが,今後,自動車やバイクは,実用品と楽しみのための道具とに二分していくだろうと思うのです。そうすると,乗って楽しいかどうかが最大の価値基準です。

最近のスポーツカーは,すさまじく性能が良くて,本当に速い。トラクションコントロールやABSが発達しているので,誰でもトップスピードに乗れます。しかし,法定速度を遥かに超える領域に達しないと,何も起こらず,何も楽しくありません。普通に街の中では,足回りがカタイだけの大きな車という感じです。側突の関係で,今のスポーツカーは大きくて重いですね。これが,いくら馬力アップして速くても,軽快さを感じない理由です。

そこで,944は,街中でも楽しい,昔のポルシェ。かつての911に一番近い味わいの,水冷ではないかと思うのです。扱いきれるエンジンとシャーシ。それが街中での楽しさにつながるわけです。

911が水冷になって996になって以来,ポルシェは普通の車になったと言われます。944は,911ポルシェが特殊な車であった時代に,ポルシェとしては普通の車に近いものでしたが,今となっては,一番空冷に近い水冷と言えるでしょう。

KCG レーシング
京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*