第2戦の決勝レースでのコースアウト(11周目)について,車載のデータロガーのデータをもとに原因を解析・検証しました。
ドライバーのコメントでは,ブレーキングの開始を遅らせたらロックしてしまった,ということでしたが・・・。
データの解析からは,ブレーキングポイントはその前の周回よりむしろ手前から開始されていました。
それではなぜドライバーはそのような勘違いをしたのか?
その理由は,ダウンヒルストレート手前のヘアピンコーナーにありました。
ペースアップをはかったドライバーは,ヘアピンコーナーをそれまでの周回よりも速い速度で旋回し立ち上り加速して行きます。
それによりダウンヒルストレートでの速度が上がり,速度感覚と距離感がずれてしまい,慌てて急激なブレーキングを行ったため,結果,タイヤがロックしコースアウトをしてしまったというものです。
・・・・・このように走行中の車の状態を解析することにより,その原因を追求することができます。一般の車にもこのようなデータロガーを搭載すれば,事故原因の究明と未然防止が可能になりますね。
ホンダエキサイティングカップワンメイクレース2008シビックシリーズ
京都コンピュータ学院自動車制御学科