メルセデスがブラウンGPの買収を正式発表

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メルセデス・ベンツがブラウンGPを買収し,来年は”メルセデス・グランプリ”として参戦することを発表しました。
メルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ会長によると,現在保有しているマクラーレンの株式40%を2011年までに手放すことで,よりコストを抑えた形で,さらに効率よくF1に関与していくためとしています。また,ブラウンGPのチーム代表であるロス・ブラウンは,チーム代表に留任するものとみられています。
一方のマクラーレンは,少なくとも2015年まではメルセデスのエンジンを搭載し,これまでと同じようにシルバーと赤のカラーリングのクルマを走らせることを発表しています。
ホンダの撤退に始まり,トヨタの撤退で幕を閉じた2009年シーズンでしたが,2010年新シーズンの体制は着々とまとまりつつあります。

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F1 日本メーカー完全に消滅の危機

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トヨタは欧州でのシェア拡大などを狙って2002年からF1に参戦。当初のトヨタの計画では,エンジンも車体もすべて自社で製作。3年でGP優勝,5年で総合王者争いをと青写真を描いていました。しかし,8年間(通算140戦)の戦いは未勝利。「世界のトヨタ」でも一勝の壁は厚かった。
その経費は年間200億~300億円といわれ,重い負担となっていたところに世界不況。今季はスタッフを大幅にリストラしたため,マシンの開発でも苦戦を強いられることになった。結果,黒字を目指すために撤退を決断。エンジン供給の形ででも残らず,F1からは完全撤退となった。
ドイツに本拠置きトヨタのF1活動を運営していたTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)は売却せず,今後は規模を縮小して他のモータースポーツ事業に転換する方針を発表。参戦先としてはルマンなども候補に挙がっているようです。また,F1エンジンやシャシーの開発などに従事していた約700名のスタッフは,150名が残るだけとのうわさが広がっているようです。

一方,フェラーリは,トヨタF1撤退の発表を受けて,現在のF1状況はFIAと大手チームの「戦争」の結果であると,議論を呼びそうな発表を行ないました。
「撤退が続くのは,過去数年間F1に影響を与えた経済状況というより,F1運営組織(FIA)によって大手自動車メーカーに仕掛けられた戦争の結果である。」と,フェラーリは現在のF1体制に不満を表明しています。

いずれにしても,昨年のホンダに続き,世界最大メーカーのトヨタ,さらにタイヤを供給していたブリヂストンも2010年をもって去ることが決まっており,日本メーカーが完全に消滅する危機を迎えています。

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ルノーもF1撤退を検討か!?を否定

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「トヨタに続き,ルノーもF1撤退を検討か!?」と報じられたルノーでしたが,ルノーのマネジングディレクターより,2010年の予算が認められチームは来季もF1に参戦することが発表されました。また,ルノーのCEOであるカルロス・ゴーン氏は,2010年シーズンのチームに対し「いいレベルに戻ること」を期待すると語ったとのことです。
撤退の報道は,ルノーがパリで役員会を開いたことで,トヨタのF1撤退発表に続き,ルノーもF1から撤退するとの憶測が広がっていたようです。

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トヨタ F1撤退

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toyota

トヨタ自動車が4日,F1世界選手権シリーズからの撤退を発表しました。
トヨタの撤退により,日本人ドライバーの出場チャンスが減るばかりか,モータースポーツ全体の地盤沈下も懸念される事態となりそうです。モータースポーツ界では,世界的な自動車不況の波を受け,昨年末にホンダが昨季限りで撤退。三菱自動車はダカール・ラリーでのワークス参戦を中止。世界ラリー選手権(WRC)では,スバルとスズキが昨年で撤退するなか,世界最大の自動車メーカーでもあるトヨタの判断がモータースポーツ界に及ぼす影響は計り知れないとの観測です。

先日の最終戦で6位入賞を果たし,今までの日本人ドライバーにはなかった才能に期待していた小林可夢偉の来期のトヨタでのシートがなくなったことは,非常に残念です。どこかのチームで走ってくれたらと祈るばかり。
また,中嶋一貴がウィリアムズを離脱した理由の一つに,トヨタがウイリアムズへのエンジン供給を打ち切ったこともあるとのことです。この2人は,トヨタが進めているTDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)によってF1ドライバーになったことから,トヨタとしては今後も2人のF1残留に向けて支援していくことを表明しています。

トヨタは2002年からF1に参戦し8年間で2位が5回。ついに優勝をすることなくF1を撤退します。世界最大の自動車メーカーが威信をかけて戦ってきたにもかかわらず優勝ができなかったこと。これこそF1レースの面白さではないかと思います。
ホンダの撤退に続き,F1ファンの落胆は大きいでしょうね。
トヨタ リリース

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F1来シーズン

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ブリジストン



今年の最終戦であるアブダビGPを終えて,各チームが来シーズンに向けての体制を発表しています。
その中で,F1参戦2戦目のアブダビGPで,レース中盤には王者バトンを抜き,一時は3番手を快走するなど,初入賞(6位)を果たした小林可夢偉(パナソニック・トヨタ・レーシング)は,同チームの来季の正ドライバーへの昇格をほぼ確実にした。一方,一度の入賞もないまま今シーズンを終えた中嶋一貴は,ウィリアムズからの離脱が確定し,現在,複数のチームと交渉している模様です。
その他,故アイルトン・セナのおいのブルーノ・セナ(ブラジル)は,新規参戦するカンポスより参戦を発表。
また,F1世界選手権にタイヤを供給する唯一のメーカー ブリヂストンは,2日,契約が満了する2010年シーズン終了をもってF1から撤退することを発表しました。リリースによると,現在のF1公式タイヤサプライヤー契約が2010年に満了することをもって一つの区切りとし,新規契約を結ばないことを決定。世界的な経済不況が続くなか,年間数十億円の経費を節減し,環境対策など新たな分野に経営資源を振り向けるということです。
タイヤメーカーのわずか1年間の猶予での撤退は,競技実施にも影響が大きいことから,FIAにとっても深刻な影を落とすものと心配されています。

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