新チームのロータスF1レーシングとの交渉を進め,来シーズンのF1復帰を目指してきた佐藤琢磨ですが,契約合意に至らなかったと発表されました。
まだいくつかシートは空いているようですが,来年のF1復帰は絶望的となったようです。
一方,小林可夢偉はザウバー・チームへの加入がうわさされていますが,まだ決定には至っていません。
未だ日本人ドライバーの参戦を伝える公式のニュースはなく,来シーズンは,日本人ドライバー不在の可能性もある・・・・寂しいですね。
さて,1987年,中嶋悟が日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてロータス・ホンダよりデビューし,日本にF1ブームを巻き起こしましたが,そのロータスが「ロータスF1レーシング」として新しいチーム・ロゴを発表しました。
新チームはマレーシア資本で,全く新しいアイデンティティで運営されるようですが,ロータスの伝統である緑と黄色を残しています。
投稿者「kishimoto」のアーカイブ
メルセデスがブラウンGPの買収を正式発表
メルセデス・ベンツがブラウンGPを買収し,来年は”メルセデス・グランプリ”として参戦することを発表しました。
メルセデス・ベンツのディーター・ツェッチェ会長によると,現在保有しているマクラーレンの株式40%を2011年までに手放すことで,よりコストを抑えた形で,さらに効率よくF1に関与していくためとしています。また,ブラウンGPのチーム代表であるロス・ブラウンは,チーム代表に留任するものとみられています。
一方のマクラーレンは,少なくとも2015年まではメルセデスのエンジンを搭載し,これまでと同じようにシルバーと赤のカラーリングのクルマを走らせることを発表しています。
ホンダの撤退に始まり,トヨタの撤退で幕を閉じた2009年シーズンでしたが,2010年新シーズンの体制は着々とまとまりつつあります。
F1 日本メーカー完全に消滅の危機
トヨタは欧州でのシェア拡大などを狙って2002年からF1に参戦。当初のトヨタの計画では,エンジンも車体もすべて自社で製作。3年でGP優勝,5年で総合王者争いをと青写真を描いていました。しかし,8年間(通算140戦)の戦いは未勝利。「世界のトヨタ」でも一勝の壁は厚かった。
その経費は年間200億~300億円といわれ,重い負担となっていたところに世界不況。今季はスタッフを大幅にリストラしたため,マシンの開発でも苦戦を強いられることになった。結果,黒字を目指すために撤退を決断。エンジン供給の形ででも残らず,F1からは完全撤退となった。
ドイツに本拠置きトヨタのF1活動を運営していたTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)は売却せず,今後は規模を縮小して他のモータースポーツ事業に転換する方針を発表。参戦先としてはルマンなども候補に挙がっているようです。また,F1エンジンやシャシーの開発などに従事していた約700名のスタッフは,150名が残るだけとのうわさが広がっているようです。
一方,フェラーリは,トヨタF1撤退の発表を受けて,現在のF1状況はFIAと大手チームの「戦争」の結果であると,議論を呼びそうな発表を行ないました。
「撤退が続くのは,過去数年間F1に影響を与えた経済状況というより,F1運営組織(FIA)によって大手自動車メーカーに仕掛けられた戦争の結果である。」と,フェラーリは現在のF1体制に不満を表明しています。
いずれにしても,昨年のホンダに続き,世界最大メーカーのトヨタ,さらにタイヤを供給していたブリヂストンも2010年をもって去ることが決まっており,日本メーカーが完全に消滅する危機を迎えています。
ルノーもF1撤退を検討か!?を否定
「トヨタに続き,ルノーもF1撤退を検討か!?」と報じられたルノーでしたが,ルノーのマネジングディレクターより,2010年の予算が認められチームは来季もF1に参戦することが発表されました。また,ルノーのCEOであるカルロス・ゴーン氏は,2010年シーズンのチームに対し「いいレベルに戻ること」を期待すると語ったとのことです。
撤退の報道は,ルノーがパリで役員会を開いたことで,トヨタのF1撤退発表に続き,ルノーもF1から撤退するとの憶測が広がっていたようです。
トヨタ F1撤退
トヨタ自動車が4日,F1世界選手権シリーズからの撤退を発表しました。
トヨタの撤退により,日本人ドライバーの出場チャンスが減るばかりか,モータースポーツ全体の地盤沈下も懸念される事態となりそうです。モータースポーツ界では,世界的な自動車不況の波を受け,昨年末にホンダが昨季限りで撤退。三菱自動車はダカール・ラリーでのワークス参戦を中止。世界ラリー選手権(WRC)では,スバルとスズキが昨年で撤退するなか,世界最大の自動車メーカーでもあるトヨタの判断がモータースポーツ界に及ぼす影響は計り知れないとの観測です。
先日の最終戦で6位入賞を果たし,今までの日本人ドライバーにはなかった才能に期待していた小林可夢偉の来期のトヨタでのシートがなくなったことは,非常に残念です。どこかのチームで走ってくれたらと祈るばかり。
また,中嶋一貴がウィリアムズを離脱した理由の一つに,トヨタがウイリアムズへのエンジン供給を打ち切ったこともあるとのことです。この2人は,トヨタが進めているTDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)によってF1ドライバーになったことから,トヨタとしては今後も2人のF1残留に向けて支援していくことを表明しています。
トヨタは2002年からF1に参戦し8年間で2位が5回。ついに優勝をすることなくF1を撤退します。世界最大の自動車メーカーが威信をかけて戦ってきたにもかかわらず優勝ができなかったこと。これこそF1レースの面白さではないかと思います。
ホンダの撤退に続き,F1ファンの落胆は大きいでしょうね。
トヨタ リリース
F1来シーズン
今年の最終戦であるアブダビGPを終えて,各チームが来シーズンに向けての体制を発表しています。
その中で,F1参戦2戦目のアブダビGPで,レース中盤には王者バトンを抜き,一時は3番手を快走するなど,初入賞(6位)を果たした小林可夢偉(パナソニック・トヨタ・レーシング)は,同チームの来季の正ドライバーへの昇格をほぼ確実にした。一方,一度の入賞もないまま今シーズンを終えた中嶋一貴は,ウィリアムズからの離脱が確定し,現在,複数のチームと交渉している模様です。
その他,故アイルトン・セナのおいのブルーノ・セナ(ブラジル)は,新規参戦するカンポスより参戦を発表。
また,F1世界選手権にタイヤを供給する唯一のメーカー ブリヂストンは,2日,契約が満了する2010年シーズン終了をもってF1から撤退することを発表しました。リリースによると,現在のF1公式タイヤサプライヤー契約が2010年に満了することをもって一つの区切りとし,新規契約を結ばないことを決定。世界的な経済不況が続くなか,年間数十億円の経費を節減し,環境対策など新たな分野に経営資源を振り向けるということです。
タイヤメーカーのわずか1年間の猶予での撤退は,競技実施にも影響が大きいことから,FIAにとっても深刻な影を落とすものと心配されています。
小林可夢偉が最終戦アブダビGP参戦
http://www.toyota-f1.com/jp/car/tf109/index.html
パナソニック・トヨタ・レーシングは,小林可夢偉が日本GP予選中の事故で脊椎(せきつい)を損傷したティモ・グロックに代わり,最終戦アブダビGPに参戦することを発表しました。
小林可夢偉は,前戦のブラジルでF1デビューを果たし,予選で11番手,決勝では果敢な走行で9位の好成績を収めていました。
イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が,ブラジルGPでF1デビューを果たした小林可夢偉を,「鈴鹿で数周走り,その次のレースで優勝経験のあるドライバーとバトルを展開し,その大きな素質を見せつけた。こんなデビューは見たことがない。」と評して,『8点』(満点:10点)とかなりの高得点を付けていました。
一方では,ブレーキングゾーンで走行ラインを変更したとして非難されたり,中嶋一貴(ウィリアムズ)とも接触し,中嶋選手のクラッシュ・リタイヤの原因をつくるなど,批判の声があったようです。
しかし,アブダビGPの結果によっては,2010年のトヨタのレースシートを得る可能性は十二分にあるようなので,2009のF1チャンピオンも決まり,消化試合となりそうだった最終戦でしたが,小林君を応援します。
楽しみですね。
中嶋一貴の来シーズンが微妙に
http://williams.latphoto.co.uk/?page=Images&cat=2
KCG レーシング
ウィリアムズチームが,今シーズンをもってトヨタとのエンジン供給契約を終了することが正式発表(10月14日)されたことにより,中嶋一貴の来シーズンのシートが危うくなったようです。
中嶋選手は,トヨタが運営するフォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)よりスカラシップを獲得するなどトヨタとの関係は深いものがあり,2007年にトヨタがウィリアムズにエンジンを供給したのをきっかけに,ウィリアムズのテストドライバーとなり,最終戦ブラジルGPでF1デビューを果たしました。
しかし,今シーズンは未だ入賞もないことから残留は微妙な状況になったようです。
どうなる中嶋一貴?
(おまけ)
イギリス「Times(タイムズ)」紙が行った,2008年ベストドライバー投票では,6500票を超える投票数の中で,得票数1で最下位となっていました。
http://timesonline.typepad.com/formula_one/2008/11/the-people-have.html
トヨタ 小林可夢偉 1Fデビュー!
KCG レーシング
パナソニック・トヨタ・レーシングは,日本GP予選での負傷したティモ・グロックに代わり,ブラジルGPに小林可夢偉が参戦することを発表しました。
グロックは,日本GP予選中のクラッシュで,左足に切り傷を負っていましたが,その後ドイツで受けた検査で,脊椎が損傷していることが判明したとのことです。
トヨタのサードドライバーである小林可夢偉は,日本GPの初日に風邪で体調不良のグロックの代役として初日のフリー走行に急きょ出場。 ウェットコンディションに加え約半年ぶりのF1走行ながら12番手の結果を残し,自身の役目をしっかりと努めたことが評価されたようです。
久々に日本人ドライバーが二人出場するブラジルGP(10月16日決勝)。
楽しみですね。
レッドブル 9月19日には大阪城前をデモ走行!
KCG レーシング
9月3日のRed Bull Racingのプレスリリースによると,F1日本GPに先立ち,9月19日(土)大阪市の大阪城公園内,桜門前特設コースでF1マシンのデモ走行イベント「Red Bull Racing Showrun in Osaka」が開催されます。
走行は元F1ドライバーのデビッド・クルサード。
当日は,大阪城桜門前の玉造口から大手門に向かう通りに観覧エリアが設けられ,誰でもF1マシンの走行を観覧することができるようです。
このイベントは,日本・オーストリア修好140周年の記念と,大阪城天守閣とエッゲンベルグ城(オーストリア・グラーツ市)が友好城郭提携することを記念して企画された。大阪市の後援のもと,オーストリア大使館とオーストリアを代表する企業,レッドブルの日本法人レッドブル・ジャパンが協力して実施されることとなったとのことです。
《イベント実施概要》
名称:Red Bull Racing Show Run in Osaka
日時:2009年9月19日(土)14:00~16:00 (予定)
会場:大阪城公園 (大阪市中央区大阪城)
内容:レッドブル・レーシングのF1マシンによるデモンストレーション走行。天守閣前広場にて,ドライバーへのインタビューセッションとフォトセッション
走行ドライバー:デビッド・クルサード
スケジュール:
14:00 開会式
14:15 デモンストレーション走行
15:45 閉会式
※スケジュールは変更されることがある。荒天時は翌日9月20日(日)に順延予定。
(会場の状況次第で入場規制あり)
主催:レッドブル・ジャパン株式会社
共催:オーストリア大使館
後援:大阪市
(レッドブル・プレスリリースより)
http://www.topnews.jp/