洛北エンジニアリング

人生色々,卒業生たち

京都コンピュータ学院の本校である洛北校。KCGの最初の4年課程である情報工学科は,京大工学部の情報工学専攻を超えることを目指して,萩原宏先生がカリキュラム設計を行ったことから,「萩原学校」という呼び方もある。
(萩原宏先生は,京都大学名誉教授,KCG情報工学研究所長,情報処理学会会長,学術会議会員を歴任された後,京都情報大学院大学の初代学長に就任された御大である。)

その情報工学科4年課程(高度専門士)を頂点にした洛北校は,KCGグループの中で最も伝統があり,数々の伝説が残る,殿堂中の殿堂である。

90年代の後半のこと。
洛北情報工学科に,S君という秀才がいた。
二足歩行のロボットを製作していて,それに夢中になっている,ものつくりの好きな学生だった。
人間関係の細かいことや,面倒くさいことは「苦手」か「嫌い」だけど,機械いじりやプログラミングは楽しくてしょうがない,そんな学生の典型である。
彼は背も高く,俳優にしてもおかしくないくらいのイケメンで,学生間では男女を問わずモテていたから,ことさら印象に残っている。
他の多くの学生が,わからないことがあれば彼に教えてもらっていた。
そういった友人に対しては,彼はいつも嬉しそうに,そして丁寧に手ほどきしていた。
彼は,自分の興味ある分野でサポートをしてくれる先生たちとは仲良かったけれど,関係のない科目の担当の先生には知らん顔をしていた。

卒業式の夜,パーティの二次会。他の卒業生が学生時代の想い出や就職していく会社のことを話している中で,彼は,二足歩行ロボットの重心移動の仕組みとそのプログラミングと,ロボットの脚腰のアルミ合金の材質について,長々と語っていた。このように書くと,うざいオタクな奴,などと想像されるかもしれないが,彼はいつもさわやかに熱心に話をする。したがって,周りの誰も彼の悪口を言わない。

彼の就職先は,京都の有名なソフト会社で,自分は倉庫管理システムを担当する予定だと言っていた。二足歩行ロボットとは違う分野だけれど,ものつくりという意味では,同じようなものだと思うから楽しみだ,とも。

理工系への進学志望が減り,若者の理系離れが叫ばれて久しい。しかし,彼のように,技術立国日本の柱となりそうな学生は,少なからず存在し,今も,洛北校に集う。そして,洛北校の卒業生には,多くの企業から「学科指定」や「本人指名」で求人が来るのである。KCGの本家本元,他の追随を許さない,洛北エンジニアリングである。

ランランリランショウビダバ♪,ラリ~リラ~ラリ~♪
ランランリランショウビダバ♪,ルンルンララーラ~♪
                                ( -_-)~♪ ~♪

京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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