一般の車にもこのようなデータロガーを搭載すれば,
事故原因の究明と未然防止が可能になりますね。
販売している全ての車両に、データロガーを搭載し、
それもリアルタイムでモニタリングしているメーカーがあるのです。
どこでしょうか‥? TOYOTAでしょうか?GMでしょうか?
それは‥KOMATSU。
# って一般の車とちゃうやん‥ (>_<#
石川県小松市発祥の、建設機械・重機メーカーです。
ご当地(近く)出身のニューヨークヤンキース・松井秀喜選手を起用したCMをよく見ますね。
KOMTRAXのことはテレビ東京系の経済番組で知りました‥
*カンブリア宮殿 2008年2月4日放送 ゲスト:坂根正弘氏 (コマツ 会長)
「世界に羽ばたく日本のモノづくり ~どん底からのダントツ経営改革に学べ!」
もともとは、販売した大型の建設機械の修理やメンテナンスに先手を打つため
構築されたリアルタイムで情報収集するシステムです。
全世界で10万台、どの車両にも各種機器のセンサー+GPS搭載で、
どの場所でどの機材がどれだけ稼働しているか、
地図上にマッピングされていてたちどころに判るそうです。
番組では、実際の画面の様子が紹介されていました。
こちらのプレスリリースやサイトにも少しスクリーンショットがありました。
*機械稼働管理システムKOMTRAX搭載車両が10万台を達成
*KOMATSU > 話題の商品PickUp – 2005年6月
収集した情報を元に、的確なメンテナンスを行うだけでなく、
顧客へ向けて管理情報を公開し配信するサービスもあるようです。
さらには‥その稼働率から、景気判断までできてしまうそうです。
昨年の11月などはアメリカの景気後退が喧伝されたけれども
販売数は落ちたものの稼働率は上昇したとか、
2004年中国の金融引き締め政策で、
中国国内の稼働率が50%程度まで落ちたとか。 社長さんが事例を紹介していました。 (‘o’;
「ユビキタス」ということで、
ネットワークに繋がっていればどんな機器でも‥
メンテナンス情報がデータベースセンターに蓄積されて。
消耗品が切れてきたら交換部品が、故障が見つかれば修理の手配が、
購入者が意識しないところで進んでいく、という未来もすぐそこでしょう。
モノだけでなく、人間も。
健康状態などを定期的にチェックしたりなど、需要がありそうです。
これは意識させないセンサーというのが少し難しい問題設定でしょうか。
何でもかんでもログを取っておく、というのはもう珍しくない様です。
となると‥たくさん貯まる各種データから、有用な情報を勝手に判断して、
取り出してくれるアルゴリズムが、永遠の課題かも知れません。
オールマイティなものは1つというわけではなく、
最終的には1人1台(1プロセス?)ずつ
自動学習でカスタマイズする形になるでしょうか。
# 思い出せないのですが、何とかの定理ですね‥
データ構造の定義なんかも、自動で適切にできて欲しいですね。
メタデータとドキュメントのはざまで
(↑ってこれは月曜の講演やディスカッションで出た話題ですが)
自然言語処理もますます重要になってくるでしょうか。
ITの未来はまだまだ拓けていきますね。