国鉄時代からJRまで,一度は見たことがあると思います,この貨車.
ワム80000,通称 『ワムハチ』 といいます.
もう 「貨車」 と言えばこの車両を指すくらい一般的な車両でしたが,実は今や絶滅の危機に瀕しています.
ぅん,そう言えば最近見ないなぁと思われたかも.
実はこの車両が発達した裏には,段ボールと言うものの開発があります.段ボールと言う同じ大きさのものを積み込むからこそ,載せやすい,運びやすい,扱いやすいんですね.省エネの時代を乗り越え,現在はエコブーム.
しかし時間との戦いでトラック輸送が主流に.鉄道輸送は頭打ち.もっと大きな容量で高速輸送の 『コンテナー』 に主役を奪われた「ワムハチ」は,ひっそりとその役目を終えようとしています.
JR貨物は,数年後にこの車両の全廃を発表しています.それ以前に現在,この茶色い車両を改良し,ブルーに塗り変えているんですね.ですからこのタイプは全廃よりも早く消えてしまう可能性もあります.
○○カーとか△△ライナーといった名前の付いた列車や車両のように派手な引退ではないですが,一時代を築いた車両がひっそりと消えゆくのはさみしいものです.