KCG レーシング
スポーツカーで通勤する,得意先周りをする,配達をする,etc.
国産ワンボックスを新車で買う予算より経済的に,すこし旧いスポーツカーを日常で使うプロジェクトです。
比較対象は,『200万円~300万円程度の国産新車か最近の中古車を買って維持すること』です。
最近の新車は,品質管理が行き届いていて,5年で壊れて買い換えないといけないようになっていってます。しかも,壊れると,「修理する」のではなくて,「壊れたユニットを取り替える」ということになっています。地球環境問題を考えると,旧い車を大切に乗り続けるほうが良いかもしれません。そういった車の維持の仕方に対して,エンスーな趣味人は,ちょっと旧いベース車を探して,「スポーツカーで仕事する」のです。
ポルシェ944ばかりにこだわる必要はありません。
旧いスポーツカーならば,国産という手もあるでしょう。フェアレディ,スカイラインGTR,RX-7,お好みで。外車ならば,フェラーリのV8モデル,BMWのM3,ロータス,アルピーヌ,色々とあります。カーマガジン風に言うと100ドロ(100万円で泥沼)に入るようなのが狙い目ですが,エンスー度合いはすこし少ない目にしたほうが実用性が上がりますね。
こういった旧車を楽しむための心積りやコツを書いておきます。
・ベース車は安く仕入れて,プラス50万~100万円くらいの予算はとっておく。(ポルシェ944の例だと,ベース車10万~30万,パーツ代に50万~100万程度で十分でしょう。ただし,大半の整備は自分でするという条件付きですが。)
・パーツは,オークションや海外の専門ショップから廉く仕入れる。
・できるだけその車を理解し,自分で整備する。そうは言っても,プロの整備に依頼しなくてはならない部分も必ずあるので,懇意の町工場を確保する。
・その車の生産国の言語も多少は勉強する。電子辞書で読める程度にはなりたい。
・もちろん,整備マニュアルとパーツリストはゲットしておく。
以上の条件を満たせば,そんなに難しいものではありません。あとは,「それを楽しむ」というスタンスです。
「外車は高価」という思い込みは,実はパーツ代金が高いわけで,整備代金は国産車とさほどかわりません。パーツを適切な値段で仕入れる能力を得れば良いだけです。20世紀のインジェクションモデルは,制御回路も単純なので理解しやすいし,代替できるパーツがたくさんあります。おそれる必要はありませんが,それを楽しむ精神は重要です。
フランス語やドイツ語を始めるよりは,中学のときに習った英語でとりかかるほうが手っ取り早いので,すこしイギリスはじめ英語圏のことも書いておきます。
イギリスは英語圏でもあり,「車は自分で維持する」という文化の国なので,旧車を維持しやすい環境が出来上がっています。ポルシェやフェラーリでさえ,イギリスで中古パーツを買うと安い場合があります。しかも,右ハンドルの国なので,フェラーリBBの右ハンなどが普通に流通しています。(BBは右ハンのほうがポジションが良いのですよ)
イギリスやオーストラリアにも,アメリカにも,中古部品専門の解体業者などが,雑誌に掲載されています。「クラッシックカー」などの,英語の雑誌を購入しましょう。旧車に関する情報を仕入れることが第一です。ネットでも調べて見ましょう。そしてEメールで交信すれば,あとはVISAやマスターカードで支払うだけです。買い方のコツは追って書きます。
日本では,ディーラーで車を購入して,整備は全部ディーラー任せで,「大枚はたいて車を維持する」のが当たり前になっていますが,諸外国では,「自動車を庶民感覚で廉く維持する」という文化が,普通に根付いています。高級車も,中古になってしまうと庶民の趣味の対象です。そうった人々と文化にアクセスできるようになることがコツといえばコツでしょうね。
実際に中古車を買うならば,「日本は世界でも有数の中古車の廉い国」,です。イギリスは税金の関係もあって,こと車両に関しては,イギリス国内価格はとても高いですね。しかし,中古パーツはとても廉いです。
色々と,よく調べて,世界中から,これと思った一台を探しましょう。ポルシェ944,928,924,968,などの往年の水冷ポルシェ,あるいはナローや911の空冷ポルシェ,フェラーリV8モデルの308や328,GT4などの4シーターも良いですね。ロータスエスプリ,アルピーヌA310(これは熱対策が面倒ですが),ランチアデルタも最近はずいぶん廉くなってきました。あるいは,徹底して経済的に,往年のMINIをモンテカルロラリー仕様にするなんてもの楽しいでしょうね。
それを仕事に使う場合,通勤特急にするとか,得意先まわりをするとか,用途は色々あるでしょうが,ビジネスはタイムイズマネー,速く移動できることを最優先にしましょう。取引先との関係から,大人しく「羊の皮を被ったオオカミ」系も良いのですが,ド派手な「走り屋」系でも「スーパーカー」でも良いじゃないですか。人生の大半は働く時間。その間の移動時間くらいは,趣味の自動車で楽しみましょう。
10年前なら後ろ指さされたエンスーの世界も,今となっては,「お好きなんですねえ」の一言で済むことが多くなってきました。日本の自動車文化もそろそろ熟成の時期が来ているのではないかと思っているのですが・・。
KCG レーシング
京都コンピュータ学院自動車制御学科
京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学
comments