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映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作はコレ
やあ。(ネタバレ無し)
「ソーシャル・ネットワーク」を観てきた。結論から言うと,予想通りレンタル化なんて待たずに今すぐ見るべき映画だった。人とウェブのパワーをガツンと体感できる。BGMも格好良い。
特にこの業界に身を置こうかと考えている学生なら,間違いなく観ろ。このようなITサクセスストーリーは書籍では何冊もあり,どれも例外なく面白いのだが,この作品は映画という時間的制約が大きいエンターテイメントなのにうまく纏まっている。時間の無い人にこそお勧め。
さて,良く訓練されたウチのギークな学生なら問題ないだろうが,そうでない人は少しばかり予習をしていくと,この映画の面白さを余すことなく味わえる。
それは,IT用語とアメリカ文化だ。
ソーシャル・ネットワーク 特集: 映画を読み解くビジネス用語&IT用語辞典 – 映画.com
特に前者は,前半部分に早口で連発するシーンが多い。そもそも,主役のマーク・ザッカーバーグは全編通してとても早口なので,吹き替えで観るのも良いかもしれない。
映画「ソーシャル・ネットワーク」を見る前に予習をおすすめするものたち – はみだし
もっと予習したい人にはこのエントリ。全部予習するには結構なボリュームがあるので,見終わってからでも構わないと思う。
この映画を見終わって,やはりある程度の知識が要求されるので,これらが分からないと面白くないという感想もあり得るだろうなーと考えてると意識を失い,気がつくと同じく1人で観に来ていた女性と意気投合していた。
なんなの,映画「ソーシャル・ネットワーク」を見るだけで,かわいい女の子とリアルソーシャルネットワークが広がるとか魔法かよ!!
最初,1人で見るぐらいなので業界人かなと思ってたその人は,Facebookが全世界5億人のユーザー数を誇り,つまり地球上の国家別人口ランキングは中国,インドに次いで世界3位だとか知ってマーク・ザッカーバーグに興味を持った訳じゃなく,何よりアカウントを持っていないどころか,Facebookの名も聞いた事がないと言うではないか。TV CMで興味を持ち観に来たとの事。
「あれ,実話なんですか?」とフレッシュな質問が飛びだしたり(Facebookがこの世に存在するのか? レベルの質問だったのかな),予想通りコンピュータ専門用語はちんぷんかんぷんだった様子。
おそるおそる,映画が面白かったかどうか聞くと面白かったようで,もう一度吹き替え版で観ようかなとか言ってる。つまり,ふつうの女の子が観ても面白いということだ。この意味は大きい。
そこそこ時間が経ち,別れぎわに何かの縁なのでメアドでも交換し…え? カレシが嫌がる? 束縛がすごい? うーむ,シタゴコロは一切無いんだけど…そうなるとケータイのメアドよりゆるい繋がりって何があるんだ考えろ,twitterは? そう,やってない…そうだ,Facebookは? そりゃアカウント無いよね,さっき言ってたよね。POKEN持って…て言いかけて俺も持ち歩いてないじゃないか,もう1年以上…
距離と時間を全て無効化するコンピューターネットワークを利用した,全世界で飛ぶ鳥を落とす勢いのソーシャルネットワークであろうと,それらのアカウントを持っていないという事と,恋人の束縛といういつの世にも存在する原始的かつ古典的かつ絶対的な障壁の前にはまるっきり無力だった。
じゃ,またレイトショーで会う時まで。短い映画友達とはお互いそう言ってさよならをした。