何故医師て皆字が下手なんだ。暗号化? 平文で書いてくれよ。
では,詳しくは病棟の看護士から説明を受けてくださいと言われる。その頃,頭の中では,虫垂炎→手術→剃られる→無茶苦茶恥ずかしいと,中学生レベルの話題でもちきり。
しかし,ちょっと待ってくれ。手術しないと治癒しないのは理解したが,まだこの病院に入院するかどうかに関して同意していないじゃないか。自宅の近所で入院する方が,何かと都合が良い可能性がある。ベテラン看護士(つまり以下略)にその事を伝える。その看護士,いや,今頃そんなこと言われてもと驚き。もう病棟から担当看護士がこちらに向かってます。今頃も何も,いつ言うタイミングがあったというのだ。担当看護士がこちらに向かおうが帰ろうが以下略。
一旦手続きを止めてもらい,人生の先輩である親へ連絡してみる。やはり,自宅近所のほうが良いようだ。後で分かったが,何かと自分以外の人の助けが必要になる。手術中は病院に居てもらわないとならないだとか,着替えを持ってくるとか持って帰るとか。体一つで入院なんて出来るものかと思っていたが,なかなかそういう訳にはいかないようだ。こんなの,旅先で起こったら大変だな。
入院先が決まったので,紹介状を書いてもらう。CTの現像物(あの,よくドラマでバックライト付きのパネルに差し込んで見るやつね)は,貰える物かと思っていたが,これはどうも病院所有のようだ。CTがあるほうが良いだろう,ということで貸してもらえることになった。また,治ったら仕事帰りに返しにきてねと,軽い感じ。食事に関して尋ねると,絶食の回答。熱があるから,水分は摂ってもいいよとのこと。以上,もう,どっぷり夕方じゃないかと思いながら,武田病院をあとにする。
さて,次の病院へ。最寄り駅からタクシーで直行なので,最後にしないとならない事をする。なんとかインターネットに繋ぎ,数通のメールを送る。職場に入院を伝え,レースオーガナイザに欠場を伝え,PCを閉じる。僅かに痛みが増した気がするが,自分の足で歩いて電車に乗り帰る。病人だし,特急で帰る。局部麻酔かあ,こいつの注射がかなり痛いて聞いた事あるなあ。しかも,内臓をグニュグニュしてる感覚が分かるとも聞いた事ある。嫌だなあ。手術時間がどれぐらいになるのか分からんけど,嫌だなあなんて考えながらも車中ぐっすり。
すっかり夜になり,病院へ到着。親が既に到着していて,遅いと大喧嘩。気を取り直して,先生と御対面。あれ,元気そうですねと驚かれる。それほど,CTで見る限り状態は良くないんだそうだ。ご本人様の自覚とかなりの乖離が見受けられますが,現状は~~となっています。この先生,乖離大好き。乖離乖離言いまくり。
質問を受ける。みぞおちから痛みが移動したかとか,吐き気はとか,いつからとか。そして,説明を受ける。虫垂は炎症を起こしていて,大きく膿が溜まっている状態であることが予想される。大腸にまで炎症が及んでいると,腸を切除し繋ぐ事が必要になり,手術が大きくなる。それは開腹してみないと分からない。また,虫垂炎てのは現代であっても~~~(失念)であり,つまりその可能性が一番高いというだけで,断定できるものではないんです。へー。他に考えられる病気に関する説明を受ける。一番の問題は,切除が大腸にまで範囲が及ぶかどうかのようだ。小さなものであるなら局所麻酔で行うのが通常ですが,今回はそういう事もあり,全身麻酔で行います。へー。酷い状態なのか俺。自覚と乖離(今年のプチ流行語)してるねえ。週末だけ我慢したら,レース出れるんじゃないかとかちょっぴり考えてるものなあ。
なんてことを考えながら聞いてると,ちょっとした驚きが。手術で膿を洗い流しますが,タカギさんのこの状態では一度できれいな状態にはなりません。お腹からドレンチューブを2本出し,術後はそこから膿が体外へ出ます。中がきれいになったら抜きます。ええー! チューブを出す?? 絵で説明。ああ,エアコンの室外機みたいなもんか。しかし,抜く時はどうやって抜くのよ。どうやって…。
今,痛みでのた打ち回ってる状態ならば,すぐに手術しますが,状況によっては手術が長引く可能性がありますので,明日に手術をします。夜に痛みが激しくなれば,今晩に緊急手術をすることになりますので,幾つかの検査は今からしておきます。と説明を受け幾つかの検査へ。
– 心電図 –
胸にペタペタと電極貼り付けたり,手足に洗濯物干し用クリップみたいなのを付けたり。痛み無し。
– 血液凝固検査? –
血液の固まる早さを調べる検査。初。これ,ベッドに横になった状態で,耳から血を採るのでまったくどんな器具か見えませんでした。一瞬チクっとしますねー,はい。実際は,耳かじられて欠けたかと思うほどの痛み。痛ぇーー!!! 痛み中。
ふう,やっと病室へ案内してもらう。21時を過ぎ,消灯しているようだ。ナースステーションで入院に関して軽く説明を受ける。夜も更け,長い一日がやっと終わ…らない。今思えば,38度オーバーの熱を,辛いと思わなければ良かったのだろうか。
(続く)
(色々な病気や症状に関する記述がありますが,医療分野は専門ではありませんので,これらを元にご自身の症状を判断することはお止め下さい。専門の医師の診断を仰いでください。また,明らかに間違った記述がある場合は,お知らせください。)