シューマッハがF1復帰を断念し後釜がルカ・バドエルなんてつまらない

田宮製F2001

田宮模型製F1プラモも素晴らしい

やあ。

なんてこった! シューマッハ(40歳)がフェラーリF1で現役復帰するなんて誰が考えてたを書いたが,シューマッハ(40歳)がフェラーリF1で現役復帰すると報道されてから,やっぱり無理でした断念します落ち込んでいます展開を誰が考えてた。

「昨日の晩、私はフェラーリのルカ・ディ・モンテザーモロ会長とチーム代表のステファノ・ドメニカリに残念ながらフェリペのために走ることはできないと伝えなければならなかった」

「本当に復帰に向けて可能な限りのことにトライした。しかし、非常に残念だが、うまくはいかなかった。残念ながら、僕たちはムジェロでのプライベートテストのあと、医学的もしくは治療的に可能な限りのすべてを試みたが、首の痛みを抑えることができなかった」

「2月のバイク事故によって頭頚部を骨折し、不運にもかなり重傷であることがわかった。僕の首はまだF1の極限のストレスに耐えることができない」

ミハエル・シューマッハ F1復帰を断念 【 F1-Gate.com 】

そりゃ,復帰は首が大丈夫だった場合というのは見たよ。でも,大丈夫そうでなけりゃああいう現役復帰発表なんてされないだろうし,大丈夫なんだろうと思ってたのに。

こんな時にバイクレースで重傷負ってるなんて,なんて不運なんだ。やっとシーズン中の開発が進んできて,フェラーリの競争力が戻ってきたというのに。サマーホリデー期間で,レースまでの日程に年間で一番余裕があるタイミングだというのに。

次にシートに座るルカ・バドエルと言えば,万年フェラーリのテストドライバーで,本人は3流チームでレースドライバーになるよりも,フェラーリのテストドライバーの方がずっとエキサイティングなんだ的コメントをしていた。だけど,永遠とフェラーリ正ドライバー選びの蚊帳の外にいるのも事実。

ああ残念だ。実に残念だ。

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シューマッハ(40歳)がフェラーリF1で現役復帰するなんて誰が考えてた

Ferrari F2005は格好良い

Ferrari F2005は無茶苦茶格好良い

やあ。

今年のF1は10年に一度のレギュレーション大改革で,面白いと「いまさら聞けない「ホンダF1とブラウンGP」超入門」に書いたが,最近はどうもつまらないと思いながらF1を見ていた。

もうやっぱり潤沢な開発資金を投入しているチームが追い上げてきて,レース中継も眠たいと思いながら見ていた。(面白いのかも知れないが,眠りに落ちていてよく分かってない)

それが先日,フェリペ・マッサが事故で重傷となってしまい,急遽空いた1台につまりフェラーリをミハエル・シューマッハが再度ドライブすることになったというニュースを見て,仰け反った。

というのも,つい昨日に「シューマッハーのF1復帰は200パーセントない」とマネージャーという記事を見ていたからだ。

まあ,ふつう乗らないよなあ。MotoGPマシンで驚異的なタイムをたたき出したり,いつの間にかバイクレースに出て非凡な才能を発揮しているシューマッハだけど。いくら,引退後もスクーデリア・フェラーリとドライブしないアドバイザー契約を結んでいるとしても,ゴシップ記事の域を出ないよなあこんなの。なんて思っていたらこれだ。

ミハエル・シューマッハは29日(水)、元チームメートであり、負傷したフェリペ・マッサ(フェラーリ)の代役として、これからのグランプリに参戦することを楽しみにしていると発表した。

「今日(29日)の午後にステファノ・ドメニカリ(フェラーリ/チーム代表)とルカ・ディ・モンテゼモーロ(フェラーリ会長)に会って、フェリペの代役を務めるために、準備をすることを一緒に決断した」と2006年に現役を引退し、40歳になっているシューマッハは語った。

シューマッハ、マッサの代役で現役復帰

一体誰がシューマッハが現役復帰するなんて考えてたか。近年そんな引退からトップチームへ返り咲いたドライバーがいたか。引退を惜しまれ,そして引退してもまだ走りが見たいと思わせるドライバーがいたか。

今年のF1が俄然面白くなってきた。

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いまさら聞けない「ホンダF1とブラウンGP」超入門

MINICHMPS製BAR Honda J.Button車

BAR Honda時代のバトンのヘルメットは無茶苦茶格好良い。

やあ。

今年のF1はブラウンGPが強い。先週末のモナコGPを終えて6戦中5勝。勝利を逃した1戦も3位表彰台で,強過ぎると言っても良い。もう全盛期のシューマッハ並み。(2004年くらいかな)

今年のF1は去年のF1と大きく違う。そもそもF1のレギュレーション改訂なんてものは,毎年行われている。技術進歩・最適化による絶対速度が高くなることによる安全性低下を防ぐ為,開発費高騰を押さえる為,コース上での追い抜きを増やす為などを理由に。

ただ今年の変更点は,ものすごく影響が大きく10年に1度の大変更と言われる。そして,シーズンが始まってみると,トップチームの勢力図が去年とはガラっと変わってしまっている。最初に書いたブラウンGPは新興チームであり,ドライバーのジェンソン・バトン(道端ジェシカの彼氏だ)は,150戦以上も走っていて1度しか勝った事がなかった。それが今年だけで既に5勝と,破竹の勢い。

このブラウンGP,新興チームといってもゼロから作られたチームではない。昨年末に2008年で撤退を決めたHonda Racing F1 Teamのチーム代表だったロス・ブラウンが買い取ったチームだ。

F1に詳しくない人の為に,F1って何月から何月までやってるのかと,マシン開発について話しておこう。

F1のシーズンというのは,2008年で言うと3月中旬に開幕し11月頭に最終戦が行われる。この夏休み期間3週間を含む7.5ヶ月に,全18戦という超過密スケジュールで,ヨーロッパ・アジア・北南米を転戦する。車体の開発は,シーズンを通して絶えず行われ,改良された外装パーツ等が毎戦のように実戦投入される。凄過ぎる。

そのシーズンを勝つ為に車体の開発をするのだが,翌年の車体設計・製造も始めないとならない。実際は開幕前にテストが始まるので,シーズンオフの期間は更に短くその期間だけでは新シーズンを戦うマシンは出来上がらない。なので開発は,今シーズンと来シーズンの2種類の車体に対して行われる。ブラウンGPは新興チームなので,今走っているマシンは,前のホンダレーシングが開発した物だと分かる。

ここでフェラーリやマクラーレンというトップチームとホンダレーシングとの違いは,前2チームは,最終戦まで優勝争いを続けた為に2008年シーズンの開発の手を緩める事はできなかった。それに比べ,2008年シーズンは低迷を極めたホンダレーシングは,早々と来シーズンに向けての開発にリソースを割く戦略をとる事ができたのだ。その結果,この他チームよりも完成度の高い,速いマシンを作り上げる事ができたのだ。

ホンダのレース活動が撤退直後に実を結んだ。と,ここまではよく聞く話。ブラウンGPの活躍の理由が,オートスポーツに特集されていたので簡単に説明する。

このブラウンGPのマシンは,ホンダレーシングに加え,鈴木亜久里率いるSUPER AGURI F1チーム(SAF1)の開発したもの含まれているという。SAF1は,2008年シーズン序盤で資金難によりF1撤退を余儀なくされた。このチームは,プラベートチームでチーム規模は小さかったが,スタッフは有能で開発能力に長けていて,栃木にある本田技研の研究所との協同で車体開発を行っていた。

SAF1撤退後はホンダレーシングチームに移籍したスタッフもいて,その後も開発を続けていく。その開発では,日本側で良いアイデアの提案をしても,すんなりと採用される訳ではなかったようだ。F1のチームにおいては,ホンダやトヨタと名前は日本メーカーの名前だが,チームの拠点はヨーロッパ(殆どイギリス)にあり日本にはない。スタッフの構成も同様だ。

それをホンダレーシング内でまとめあげたのが,闘将ロス・ブラウン。今までになかった協同作業が可能となり,2009年マシンの開発は進んでゆく。つまり,ロス・ブラウンの活躍なくして,SAF1と本田技研研究所の開発能力無くして,今のブラウンGPの活躍は無かった。

もし,SAF1が撤退せずに済んでいれば,ブラウンGPの2009年マシンはSAF1の2009年マシンだったかも知れないのだ。ということは,この素晴らしいマシンにそのままSAF1ドライバーの佐藤琢磨が乗って戦っていたかも知れないのだ,という話。

ちきしょーそれが見たかった!!

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