アイスもみじが想像以上に凄い

もみじ饅頭

広島の県花・県木はもみじ

やあ。

ロードスターのオフ会に行ってきた。当日は涼しく,こんなオープンカー日和(夜だけど)なんて滅多に無い。くわーこれで屋根をオープンにしないなんて軟弱すぎる。会場に着いたときに閉じてると皆に嘲笑されるな*1と思い,オープンを満喫。やはり,オープンカーなんてのは快適なバイクみたいなもので,一人が一番楽しい。

ほんのりヒーター入れながら高速道路で向かってると雨が。まあ,別に少しの小雨ぐらい,高速走行中なら濡れない,全然問題ない。と暫く走ってると豪雨。名神高速でずぶ濡れになりながら走ってるの俺だけ。心無しか周りの車から視線を感じる。パパー! 見てー! あのクルマ,なんであんなおかしな事になっちゃってるのー!? 水溜めてるの? なんて言われてるんだよ!! 見ちゃいけません!! とかママが目を塞いでるんだよきっと!! きっと…

しかし,ホントに室内に雨溜まるかと思った。俺初めてだよ屋根開けててワイパー全速力にしたの。

なんとか屋根を閉じ(走行中は自動だろうが手動だろうが閉じる事はできない。そんな車は無い),現地入り。頭はびっしょりと濡れ,気を抜くと隅っこで三角座りして下向いてしまうメンタルを元に戻してくれたのは,広島から来た方が振る舞ってくださったもみじ饅頭だった。

広島と言えば,もみじ饅頭であり誰もが食べた事があるだろう全国的銘菓だ。こしあん以外にも様々なバリエーションがあり,俺はチーズが好きだ。お店は普段意識しないが,このにしき堂のそれが一番美味しいという。

へーと思いながら取説じゃない,あのどんなお菓子にも入っている小さな紙切れを読んだ。食べ方が書いてある。ふむふむ。「焼く」まあ大抵こういうお菓子は温めると出来立て感満点となり美味しくなるよな。「揚げる」少し意外。考えた事もなかった。フライもみじと書いてある。だけど,これもまあ美味しそうな気がする。「冷凍する」 え? もみじ饅頭を冷凍? その場に居た全員の想像力を凌駕した提案。アイスもみじと書いてある。

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試してみた。

アイスもみじ

見た目はふつうのアイスもみじ饅頭

冷凍するともっとガチガチになり,真っ白にでもなるのかと思ったが,この通り。こしあんが少し白っぽいかなという程度。ナイフも少し固いが無理なく入る。そして,かなり美味しい。もみじ饅頭のアイス以外に適切な表現が見当たらん。それぐらい違和感がなく完成度の高い食べ物。全てをアイスもみじにして食べても良いんじゃないかとさえ思う。

是非お試しを。


*1: 実際はそんなドM集団ではないよ。

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いまさら聞けない「ホンダF1とブラウンGP」超入門

MINICHMPS製BAR Honda J.Button車

BAR Honda時代のバトンのヘルメットは無茶苦茶格好良い。

やあ。

今年のF1はブラウンGPが強い。先週末のモナコGPを終えて6戦中5勝。勝利を逃した1戦も3位表彰台で,強過ぎると言っても良い。もう全盛期のシューマッハ並み。(2004年くらいかな)

今年のF1は去年のF1と大きく違う。そもそもF1のレギュレーション改訂なんてものは,毎年行われている。技術進歩・最適化による絶対速度が高くなることによる安全性低下を防ぐ為,開発費高騰を押さえる為,コース上での追い抜きを増やす為などを理由に。

ただ今年の変更点は,ものすごく影響が大きく10年に1度の大変更と言われる。そして,シーズンが始まってみると,トップチームの勢力図が去年とはガラっと変わってしまっている。最初に書いたブラウンGPは新興チームであり,ドライバーのジェンソン・バトン(道端ジェシカの彼氏だ)は,150戦以上も走っていて1度しか勝った事がなかった。それが今年だけで既に5勝と,破竹の勢い。

このブラウンGP,新興チームといってもゼロから作られたチームではない。昨年末に2008年で撤退を決めたHonda Racing F1 Teamのチーム代表だったロス・ブラウンが買い取ったチームだ。

F1に詳しくない人の為に,F1って何月から何月までやってるのかと,マシン開発について話しておこう。

F1のシーズンというのは,2008年で言うと3月中旬に開幕し11月頭に最終戦が行われる。この夏休み期間3週間を含む7.5ヶ月に,全18戦という超過密スケジュールで,ヨーロッパ・アジア・北南米を転戦する。車体の開発は,シーズンを通して絶えず行われ,改良された外装パーツ等が毎戦のように実戦投入される。凄過ぎる。

そのシーズンを勝つ為に車体の開発をするのだが,翌年の車体設計・製造も始めないとならない。実際は開幕前にテストが始まるので,シーズンオフの期間は更に短くその期間だけでは新シーズンを戦うマシンは出来上がらない。なので開発は,今シーズンと来シーズンの2種類の車体に対して行われる。ブラウンGPは新興チームなので,今走っているマシンは,前のホンダレーシングが開発した物だと分かる。

ここでフェラーリやマクラーレンというトップチームとホンダレーシングとの違いは,前2チームは,最終戦まで優勝争いを続けた為に2008年シーズンの開発の手を緩める事はできなかった。それに比べ,2008年シーズンは低迷を極めたホンダレーシングは,早々と来シーズンに向けての開発にリソースを割く戦略をとる事ができたのだ。その結果,この他チームよりも完成度の高い,速いマシンを作り上げる事ができたのだ。

ホンダのレース活動が撤退直後に実を結んだ。と,ここまではよく聞く話。ブラウンGPの活躍の理由が,オートスポーツに特集されていたので簡単に説明する。

このブラウンGPのマシンは,ホンダレーシングに加え,鈴木亜久里率いるSUPER AGURI F1チーム(SAF1)の開発したもの含まれているという。SAF1は,2008年シーズン序盤で資金難によりF1撤退を余儀なくされた。このチームは,プラベートチームでチーム規模は小さかったが,スタッフは有能で開発能力に長けていて,栃木にある本田技研の研究所との協同で車体開発を行っていた。

SAF1撤退後はホンダレーシングチームに移籍したスタッフもいて,その後も開発を続けていく。その開発では,日本側で良いアイデアの提案をしても,すんなりと採用される訳ではなかったようだ。F1のチームにおいては,ホンダやトヨタと名前は日本メーカーの名前だが,チームの拠点はヨーロッパ(殆どイギリス)にあり日本にはない。スタッフの構成も同様だ。

それをホンダレーシング内でまとめあげたのが,闘将ロス・ブラウン。今までになかった協同作業が可能となり,2009年マシンの開発は進んでゆく。つまり,ロス・ブラウンの活躍なくして,SAF1と本田技研研究所の開発能力無くして,今のブラウンGPの活躍は無かった。

もし,SAF1が撤退せずに済んでいれば,ブラウンGPの2009年マシンはSAF1の2009年マシンだったかも知れないのだ。ということは,この素晴らしいマシンにそのままSAF1ドライバーの佐藤琢磨が乗って戦っていたかも知れないのだ,という話。

ちきしょーそれが見たかった!!

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