インテグラ・インターシリーズ~第6戦

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誰が何と言おうとシャコタンレーシングカーは,公道を走るどのナンバー付きクルマより格好良い

11月17日,18日に行われたホンダエキサイティングカップワンメイクレース2007 ~インテグラ・インターシリーズ~第6戦(長い)

KCGが参戦しているお馴染みこの青いインテグラ。当日は,私が参戦しているロードスターの PartyRaceがあった為に現地応援はできませんでしたが,レースオフィシャルウェブの公式結果に結果が載っています。

なんだー決勝の結果は全然良くないじゃないかと思ったあなた。予選を見てください。なんと予選3位。このインターシリーズは,地方シリーズの上級シリーズで言わば全国戦。全国戦なので,サーキットも北は仙台,南は岡山まで遠征し年間6戦で戦われる。今年の最終戦であり,インテグラのワンメイクレース自体の最終戦でもあった,この鈴鹿で3位。

鈴鹿はF1をやるぐらいだから,大きなサーキットです。この予選ポールポジションのタイムが 2’20.940 。まあこんなのよほど詳しくないと速いのかどうかピンと来ませんね。じゃあ,地球上で一番有名なモータースポーツである F1の予選ポールのタイムを見てみましょう。今年は富士スピードウェイで開催されていたので,2006年日本グランプリ予選です。フェラーリのF.マッサと超有名F1ドライバーのM.シューマッハがどちらも 1分29秒台ですね。なーんだ,1周が2分くらいのサーキットで,50秒も遅いのかと思われたアナタ!! 違うんです,ふつうのモータースポーツのタイムとF1のタイムは比べてはいけないんです!! 世の中の方は,車載映像もF1のそれしか見たことがないので見てても「あームチャクチャ速いんだなあ。」なんて思うだけですよね。何も悪くないです。そりゃ他のを見た事がないんだから,比較しようがありません。自分の頭ではそう感じた。それで当然です。しかし,もうあんなのは有り得ないんです!! F1てのはもはやジドーシャじゃないんです!! 4つのタイヤが路面と接しているというだけで,全くの別物なんです!! 比較しちゃいけません。

そもそも,F1のスゴさなんてのは分かりやすそうに思えますが,実はそう簡単には分かりません。そういう私も15年前の高校生のときに起きた日本国民総F1ブーム(セナ・マンセル時代)から,F1カッコええー!! F1はえー!! F1サイコー!!なんて思ってました。そして,5年前に実際に初めて走ってるF1を見た時に,ああ俺は今までF1て乗り物を何ひとつ分かってなかったて思いました。皆が良く言うのは排気音の事ですが,確かにスゴいことはスゴいです。皆さんも一度ぐらいは見たことのあるF1中継のTVの音量で例えるなら,町内の全住人があなたの家のリビングに怒鳴り込んでくる,それぐらいの音量です。しかし,そんなのはどうでも良くて,スゴいのは加速と減速なんです。レースがスタートする前のフォーメーションラップで,蛇行したり急加速や急減速しながらタイヤ温めてますよね。あれを130Rからシケインの間のコース傍(ここはフェンス・コース間が近い)で見た時,激しく鳥肌が立ちました。尋常じゃありません。

そして,レースをやり始めてみてやっと分かったことがあります。F1はバケモノだけど,あの速度域のクルマでちょっと速い街乗りみたいに楽々と運転してるようにしか見えないF1ドライバーこそがバケモノなんだと。あんな浮世離れしたドライビングの車載映像を見せられても,ふつうの人にスゴさが伝わる訳がありません。心底そう思います。

(続く)

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