火の玉(2)

前回の続き‥
正解はプラズマボールでした。
ときどき博物館なんかに置いてあることがあるそうです。

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明るいところですと、発光が判りにくいですね。
USBで給電されているガジェットです。
手に入れた方によると、2000円くらいだったとか。

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ガラス球を触っても安全です。触ったところに発光が集まります。

以下のサイトの写真が綺麗です。( ‘o’)/
*ThinkGeek :: USB Plasma Ball
*USBプラズマボール – Engadget Japanese

プラズマとは‥短く言うなら気体が電離した状態です。
通常、地上ですと気体はプラスのイオンとマイナスの電子がペアを組み、
中性の状態で存在しているのですが、
エネルギーが高い、希薄な状態だと、ペアの縛りが緩くなりばらばらに運動し始めます。

ボールの中には、薄いガスが封入してあり、
中央から高い電圧がかけられていて、中はプラズマ状態に。
電子との衝突によりガスの粒子(分子や原子やイオン‥成分による)は励起され、
もらったエネルギーを光として放出します(なので色も封入されたガスの成分による)。

これと同じ原理を使ったものは、皆さんの身の回りにもたくさん。
例えば、蛍光灯。
あとプラズマテレビも。3原色のフィルタの中は同じ発光原理です
(なので映像によっては発光が少なくなり液晶より省エネになるとか)。

季節によっては‥夏は稲妻。冬は静電気のパチッとなるやつ。
通常の大気中は電気が流れないはずなのですが、
あまりの高電圧になると、途中崩落してプラズマ状態になっています。

そして忘れちゃいけない‥極夜を彩るオーロラですね。 (u_u)
オーロラの発光がおこるのは高度80km~300kmあたり、
まさにプラズマと中性大気が混ざり合った領域です。

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