ハーボットがサービス終了

20020608

読者の皆さんは「ハーボット」をご存知でしょうか?
2001年からso-net(SONY系のプロバイダ)が提供しているサービスです。

アカウントをとって、HTMLファイルにタグを書きアップロードすると、
自分のホームページにフラッシュを貼り付けることができる‥
(今では珍しくなくなった)いわゆるブログペットのはしりです。

フラッシュに移行する前はJavaアップレットで(起動がまた重かった)、
まだブログ・"weblog"という言葉もなかったので、
「ホームページの小さな住人」という説明になってました。

誰かのサイトにこのハーボットの窓(ハーボックス)が貼ってあったのを見て、
キャラクターの様子がめちゃめちゃ愉しかったので、
早速当時の自分のサイトにも貼りつけて、
ハーボックスのオーナーになったものでした。 (‘_’ )
(オーナーになってしばらくすると、ハーボットが通りかかって住み着きます)

*Harbot(ハーボット)

詳しい様子は公式サイト↑のトップに紹介されているので
ご覧になってください。可愛らしくて癒されます。
とくに大事な会議で帰りが夜遅くなったときなどは特に。(^_^;

ハーボックスをクリックすると、
ハーボットと簡単な会話が始まり、自分の名前を教えたり、ゲームで遊ぶことができます。
ハーボットがお客にオーナーからの伝言を伝えるコーナーもあります。

アクセスカウンタがついていて、
ちょうどキリ番だとちょっとしたイベントでお祝いしてくれます。
オーナーにはその日のお客の数や名前を教えてくれたり、
ホームページ運営のお手伝いをしてくれる、気まぐれな住人です。
性格は5種類設定されているとか。

決まった時間になると、食事のシーンがあるのですが、これが
オーナーが更新をサボっているとだんだんご飯が美味しくなくなり(笑)
ついには空になってしまいます。 (^_^;

オーナー同士がリンクカードを交換して交流できる仕組みもあって、
お客はハーボットの案内でランダムにリンク先をたどることができたのも、面白かったです。
正直なところ私の場合はハーボットがなかったら、
全く知る機会もなかったであろうリンク先ばかりでした。

年2回、リンク先(のハーボット)にギフトを贈りあってアイテムを収集する、というイベントもあって、
ギフト目当てにリンク先が増えていった様に記憶しています。

ときどき起こる不思議な出来事に遭遇すると、
季節もののアイテムが手に入ったりもしました。
忙しい時期で、うっかり見逃したりすると、とても悔しかったりして。
後からキャプチャを整理されている方のサイト(例えば)で眺めたり。

Javaアプリがフラッシュになり、サービスの内容がどんどん拡充され、
いろいろとグッズも販売されて(最初の写真のマグカップを買いました)、
毎月起こる不思議なイベントはどんどん派手になり。
ハーボットの世界はどんどん謎が深まる一方だったのですが‥

なんと今月でハーボットのサービスが終了とのことです。もう7年も経っていたんですね。
(数年前に自分のサイトの登録はやめてしまったので知りませんでした)
どういう経緯でサービス終了となったのかわかりませんけれど。

サービス開始当初に比べると、
ブログ・ミニブログ・SNS・写真や動画の共有サービスなどたくさん出てきて、
オンラインでの人の交流は格段に手軽で盛んになった中、
単なるブログペットという位置づけに納まるにしては、
ハーボットは機能や世界観が盛りだくさん過ぎたのかも知れない‥そんな印象があります。

この様な生活に密着したサービスでないものは、利用者の中でも
ロイヤリティの高いコアなファンと、
比較的時間の自由が利く年齢層の、2つのグループがあって、
後者のフローは時代に即したサービスに簡単に奪われてしまう‥と、予想しています。

ハーボットの(ある意味)隣のサービスにあたるリヴリーは、
まだサービスが続いているようです。
2つのサービスの会員数や年齢層の変遷など‥比較して検討すると面白いかも知れません。

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