日経サイエンス4月号

日経サイエンス 2009年 04月号 [雑誌]

日経サイエンス4月号の特集は、『進化する進化論』。
Amazonや書店ではもう取り扱われていませんが、図書館には大抵バックナンバーが置いてあります。

その中の特集に、『進化する進化論 進化の未来 加速する人類進化 未来のホモ・サピエンスは?』というものがありましたので少し紹介します。

最近の研究によると、人類の過去1万年の間の進化のスピードは、サルの祖先から分岐した以降のどんな時期よりも100倍はやく、20世紀に入ってからはその傾向がまた変化しているとのこと。

面白いことに機械と人間との共生についても言及しています。人類の進化はもはや遺伝子のみでは語ることができず、ミーム的、技術的な要素が大きく関わってきているのでしょうか。

ドラえもんがポケットから便利な道具を出してくれるような世界はまだ遠いように思えますが、攻殻機動隊はあり得る気がしてきますね・・・。

記事の最後には進化論哲学者のボストロム博士の予測がありました。要約すると、

『楽しみやぜいたく、ユーモアはこれまでの進化では適応性があったが、今後は何かの経済指標を上げることを目的とした、休みのない重労働や単調でつまらない仕事が、適応度を最大に高める』

これからの数十年で、世の中はどのように変わるのでしょうか。おそらくコンピュータが今まで以上に大きな役割を果たすのでしょうね。

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