シビック(CIVIC) 1972年7月にデビュー。車名の由来は,市,市民を意味しています。
初代シビックの3ドアハッチバックスタイルは,発売と同時に国内外で大ヒット。その人気は,トヨタ・クラウンなどの上位車種から乗り替えるユーザーが出るなど,当時,四輪撤退が囁かれていたホンダを見事に復活させました。また,1972年12月よりシビックに搭載されたCVCCエンジンは,当時世界一厳しくクリアすることは不可能とまで言われていた米国のマスキー法(排気ガス規制法)を,世界で最初にクリアしたエンジンでした。この開発チームには,後の第3代社長の久米是志氏,第4代社長の川本信彦氏,ホンダの第2期F1活動の総監督を務めた,桜井淑敏氏,後藤治氏などが名を連ねています。
1974年10月,シビック初のスポーツモデルである「1200RS」が追加され,オレンジ色のボディーカラーとリアハッチの「RS」のエンブレムは,当時あこがれたスポーツカーの1台でした。
「ホンダ・ワンメークレース」は,2代目シビック発表の2年後,1981年5月,「FFスーパーシビックレース」として始まります。
投稿者「kishimoto」のアーカイブ
スーパーアグリがF1から撤退
なんとも残念なニュースです。資金難が理由ということも,とても残念です。
日本という国は,自動車生産の技術が世界有数の国となったにも関わらず,モータースポーツがイマイチ根付かない国です。
あれこれ理由は論じられるし,考えられるのですが,根源的なところは,欧米人に比すると競争心が少ないことだと思います。そしてそれはもしかしたら,文化的というよりももっと形質人類学的なレベルの原因なのかもしれません。
アマチュアの草レースですが,あちこちのレースに参加していても,本当に競争心が旺盛な人はむしろ少なくて,どちらかというとレースの雰囲気や仲間との集いを楽しんでいる人のほうが大半です。アマチュアの草レースだから,それでよいのですが,アメリカで同様のレースに行ってみると,やはりギラギラした競争心を感じたりします。文化が違うこと,そしてその原因として,生理的な部分での違いがあるのかもしれません。
そして,日本がF1のレギュラーとして常に上位を占めることができないのは,ひとつにはF1が欧米人のビジネスであることもあるのですが,闘争心的な競争心が少ないことが原因だろうかと思えてなりません。それが必要かどうかという議論はさておき,F1をお祭りやビジネスと捉えたとしても,日本チームが撤退するのはさびしい話ですね。
スポーツカーで仕事する ポルシェ
スポーツカーで通勤する,得意先周りをする,配達をする,etc.
国産ワンボックスを新車で買う予算より経済的に,すこし旧いスポーツカーを日常で使うプロジェクトです。
ポルシェがポルシェらしかったのは,言うまでもなく空冷リアエンジンの911の時代です。そして,同時期に生産されていた水冷エンジンFRポルシェである924,924,968,そして928は,その頃の911と同じ血統を感じさせる味があります。
ポルシェは水冷996やボクスターになってから,普通の車になってしまったといわれます。確かに,水冷エンジンになって,近年の技術で大量生産されると,かつての手作り的な味は薄まってしまったようです。
筆者は1984年に,シュツットガルトのポルシェ本社を訪れました。当時は,台車にホワイトボディを乗せて,おじさん二人でゴロゴロと押しながら,工場のラインを流していました。内部も比較的自由に見学できて,工員さんたちは日本人の若造がカメラを構えると,ポーズを取ってくれたものです。その頃のポルシェは,まさに手作りの量産カーでした。
さて,本論ですが,944はもちろんクーペボディがベストです。エンジンはS2のツインカムのほうが楽しいのは当然ですが,シングルカムでもポルシェはポルシェです。アウディベースのエンジンであったり,車体のパーツがアウディのものであったりしたことで,924系はマーケティングに失敗しましたが,それでも,ポルシェが設計し,生産すると,素材が少々違っていても,当時のポルシェになっていたのです。かつての924系をアウディポルシェと非難するなら,現在のポルシェなんて,トヨタデンソーGMポルシェとでも言うべきではないかと思ったりします。
そして当時の水冷FRポルシェのもうひとつの長所は,右ハンドルにクセがないということです。街乗りにするなら右ハンドルが良いに決まっています。二車線でスイスイと流れをリードしていくにも右ハンドルが有利でしょう。それで,当時の水冷FRポルシェは,右ハンドルでもステアリングとペダル,シートの位置関係が自然なのです。当時の空冷911は,左ハンドルに座ると腰から下が右を向いて,(ペダル類が右によっていて),慣れないと腰が痛くなります。右ハンドルはもっとひどくて,ペダル類は左によっていて,通常の右ハンドル車のブレーキの位置にアクセルがあります。そして,左ハン,右ハン,両方とも,着座位置正面よりも,ステアリング中心が5cmほど車体中央にずれています。
これは水冷化されたあとのポルシェも同じで,ボクスターの右ハンも,996の右ハンも,ペダルが中央よりになります。国産車を仕事で使う人や,他に右ハンドルの車を所有している人にとっては,これは致命傷になりかねません。ブレーキペダルとアクセルペダルを踏み間違える可能性があるからです。
しかし,924系と928系は,右ハンドルでも,インターフェースがすべて自然な位置にあります。これは実は,実用性という観点から見ると,とてもありがたいことですね。
というわけで,筆者のイチオシは,944S2のクーペ,右ハンドルです。オートマかマニュアルかは,好みでどちらでもお勧めします。オートマでも,決してポルシェの楽しさをそこなわれません。街乗りにするなら,オートマでも十分でしょう。もちろん,マニュアルはそれなりに楽しいものです。信号から信号まで,ひとりでサーキット気分になれます。左ハンドルは,狭い道で対向車とすれ違うときには,ギリギリまで左に寄せやすいので,重宝します。右ハンか左ハンかは,自分の利便性だけで選択すればよいでしょう。どちらも特に問題はありません。
最近はあらゆる車が側面衝突対策で幅広になってきました。そうすると,かつてはとても大きく感じた928が,実はすでに小さめのスポーツカーになってしまったことがわかります。ですから,928も実用性が高いといえます。928が発売されていた当時は,日本の道路には大きすぎてパワーがありすぎて,そぐわないなどと,よく言われたものですが,現在販売されているスーパースポーツカーに比べたら,なんのその,実用スポーツカーです。
928も右ハンドルがお勧めですが,左ももちろんOKです。
928はさすがに大パワーなので,雨の日でなくとも不用意にアクセルを踏むと,イマドキの車のようにトラクションコントロールなどついていないし,ABSもプアで,容易にスピンしますから,楽しい,いや,気をつけてください。944でもそうですが,簡単だからとか楽しいからと言って,交差点で四輪ドリフトなどしないように。
944,968,928,いずれも,中古車は世界で一番廉いのは日本です。一方,整備代金がそれなりにかかりますから,自分で軽整備をするという条件下では,実にコストパフォーマンスの良いスポーツカーです。スポーツカーがスポーツする道具であった頃の車です。
もうひとつ,ポルシェ全般の面白さは,これはドイツを代表するアグレッシブな車ですから,乗っていると気分が高揚し,戦闘的になります。つまり,仕事をするには,アグレッシブでなくてはなりませんから,ポルシェで仕事をするのは,正しい選択なのです。
空冷911ももっと楽しいのですが,空冷エンジンは,エンジンをかけたり,とめたりを繰り返すと,オイル漏れを起こしやすく,その意味では街乗りには酷です。空冷はあくまでも長距離ドライブに使用しましょう。当時の空冷911の味ならば,他のあらゆる車と比較すれば,の話しですが,同じく当時の水冷FRポルシェが,もっとも近い味わいを持っています。そうなのです,空冷911にもっとも近いポルシェは,水冷リアエンジンの最近の911というよりも,同じ時代の水冷FRポルシェなのですよ。
以降,追々,整備や維持について記述していこうと思います。
KCG創立45周年 創立記念日
創立45周年,おめでとうございます。
日本最初のコンピュータ教育機関,京都コンピュータ学院は,世界最初のCarITの学科,自動車制御学科を2005年に設立しています。
本ブログは,自動車制御学科関係の教職員数名が,新旧様々な自動車について書いています。ご支援よろしくお願いします。
スポーツカーで仕事する ポルシェ
スポーツカーで通勤する,得意先周りをする,配達をする,etc.
国産ワンボックスを新車で買う年間予算より経済的に,すこし旧いスポーツカーを日常で使うプロジェクトです。
そのためには,まずはベース車をゲットしなくてはなりません。オークションなどを見ると,ポルシェ944ならば10万円程度から普通にあります。空冷911系も良いけれど,街乗りならば水冷です。空冷は,一度エンジンをかけたら,走り続けなくてはなりませんからね。エンジンをかけたり止めたりが多い街乗りには,944か928です。
ポルシェはとても頑丈な車で,20万キロくらいは平気で走ります。中古車でも,ボディは雨ざらし車ではない限り,大抵の場合はしっかりしているでしょう。修復歴のないボディを選べばまず問題はないと思います。
タイミングベルトは定期的に交換しなくてはならないパーツで,これの交換は面倒ですから,最近交換したものなら言うことありません。しかし,ウォーターポンプやプーリーなども同時に交換したほうが良い場合があるので,ベルトだけ交換してあるからといってそれでよいわけでもありません。
足回りのブッシュ類も必ずヘタってくるので,試乗できるならば,その辺もよく見極めましょう。しかし,そういった消耗品は,工場に修理に出すと高額ですが,自分でするならば,それなりに押さえられるので,大事なのはやはり後で交換しにくいパーツです。そのあたりを重点的にチェックしましょう。
そして,エンスーにとっての必携本,パーツリストとサービスマニュアルをゲットしましょう。
944が市場で不当に廉価なのは,工賃が高いというデメリットが大きく関与していると思われます。エンジンをコンパクトにまとめてあるために,タイミングベルトひとつ交換しようとしても,あれやこれや順番に多くのパーツを取り外していかないと,目的に到達しません。理詰めで設計された,とてもよくまとまっているスポーツカーであるからこそのデメリットでもあります。しかし,これをマスターしてしまえば,最高の部類のマルチパーパススポーツカーに仕立て上げることが可能です。経済的に仕上げるなら,自分で軽整備をすることが条件になりますが,それも楽しさだと思えば・・。
多くのパーツはアメリカのパラゴンなどで購入可能です。近年,ポルシェ本社のポリシー変更により,旧い車のパーツが値上がりしました。アメリカやイギリスでは,ポルシェの中古パーツ専門の解体業者もあります。メールやFAXで注文すれば,世界中どこにでも送ってくれます。そういったショップの広告を見るために,ポルシェの雑誌も購入しましょう。
パラゴンプロダクツ(アメリカのポルシェパーツ屋さん)
http://www.paragon-products.com/
911&Porsche World(ポルシェの雑誌です。売りたしコーナーを見ると,日本では944が廉いことがわかります)
http://www.911porscheworld.com/
「ワンメイクレース」の見所
全てのモータースポーツはレギュレーション(規定)により,カテゴリーごとに改造の範囲を設け,極端な性能差が出ないようにしてレースを行います。そこで各チームはその規定の範囲で,でき得る限りの高性能を備えたマシンを開発するため,優秀な人材を集めテストを繰り返しマシンの開発を行います。その開発力は,チームの資金力に比例し,資金力の高いチームがより高性能なマシンを造り,勝利を手にすることなるのが一般的です。観客からすると,速いマシンで勝つことは当然のことであり,興味はどのドライバーが一番速いのかということで想像をめぐらせますが,各マシンの性能差を単純に比べることはできず,それは永遠の謎となります。
しかし,それができるのが「ワンメイクレース」です。
「シビックワ3メイクレース」は,シビック・タイプRのみを使用し,レギュレーションはボディの補強のみでエンジンの改造は認められていないため,マシンの性能差は車体の組み付けや調整,そして重量配分(バランス)のみです。レースに勝つための要素は,チームの経験に加え,ドライバーの技能・経験などが大きな要素となります。
「シビックワンメイクレース」は数あるレースに中でも,特にドライバーの技量が問われるレースと言えます。
毎レースごとに成長していく,KCGレーシングドライバー 村本選手に応援をお願いします。
スポーツカーで仕事する ポルシェ
日常に使用できるスポーツカーというと,筆頭はポルシェです。
大きく分けると,
①ナロー,930,964,993,空冷リアエンジンのグループ
②水冷フロントエンジンリアドライブ,924,944,968,928
③996以降の水冷リアエンジン
④ニューウェーブなカイエン,ケイマン,ボクスター。
ポルシェというと,空冷リアエンジンの911が代表でしょう。しかし,ポルシェ社も認めているように,リアエンジンリアドライブというのは,無理のある構造です。ポルシェ社は苦し紛れに,そのハンディを克服するのがポルシェの技術なのだと豪語していますが,そもそも,戦前の発想に基づく,力学的に安定しない構造の車を,どうにかこうにか,ほとんど無理やりに,走らせてきたということなのです。マーケティング的には,この奇異な構造にも関わらず,軽い車体に強力なエンジンを積んだものだから,大ヒットのロングランになりました。そして今なお,ポルシェ社のフラッグシップは,水冷にはなったものの,リアエンジンです。
さて,リアエンジンが構造上ハンディが大きいということが一般化した70年代に,ポルシェ社が次世代を見据えて開発したのが,924,928などの水冷フロントエンジンリアドライブの車です。これらはさすがポルシェ,よくできた車でした。特に924の後継車である944は世界中のスポーツカーの指標となり,多くのメーカーがそれを手本にしました。フェアレディ,RX-7,コルベット,枚挙に暇がないほど,多くのスポーツカーがこれを教科書にしたと言います。
ところが,リアエンジンという神話がすでに確立していたマーケットは,このフロントエンジンリアドライブのポルシェを受け入れませんでした。そして,性能の良さよりも,挙動の激しい運転しにくいことにポルシェらしさを求めたのでした。結果,水冷FR系のポルシェは,中古車市場でも不当に廉いといわざるを得ないような価格で取引されるようになります。
その水冷FR系を例にとって,普段の足を作ろうというのが,本稿の目的です。
水冷FRポルシェの小型のほう,つまり,924,944,968が,実は最もコストパフォーマンスに優れた,おいしいポルシェなのではないかというのがテーゼです。
これらについては有名なポータルサイトがあります。まずはこれをぜひお読みください。ポルシェ924系
スポーツカーで仕事する ポルシェ
スポーツカーで通勤する,得意先周りをする,配達をする,etc.
そういったことをしたら,昔だと非難があったでしょうが,いまなら,しても良い時代になったのではないでしょうか?若者の車離れが加速し,スポーツカーを見ることが少なくなった今,ちょい古めの経費のかからないスポーツカーを手に入れて,ちょい手を入れて,街中で信号GPなんてなことはせずに(するとしても自己責任で),アグレッシブに仕事して,前向きに生きる。
80年代から90年代のスポーツカーなら値段もこなれていて,安いのだと数万円から数十万円で十分入手可能です。値段の廉いところからいくと,フェアレディ,RX-7,ポルシェ944,フェラーリの4シーター,等など。フェラーリ4シーターはさすがにベース車で100万くらいは必要ですが,他のものならば,数十万円,うまく買うと数万円で買えるでしょう。これに,修理レストア改造費用を数十万円~100万くらいをかけるという。
そういった修理改造費用は,当然,腕があればかなり廉くすみますから,お金をかけるか自分で勉強して自分でするか。もちろん,後者のほうがエンスーでかっこいい。
10万円の中古車に100万円の修理費用というと,その予算配分に驚くかもしれませんが,そういったスポーツカーは,手を入れると入れただけ,答えてくれます。その筆頭はポルシェ。ポンコツでも腐ってもポルシェ,です。ボディがしっかりしているし,機関も手を入れると蘇ります。イタリア系は,雨ざらしになっていたものは再生不可能なものがありますから,ドイツ系が無難でしょう。イギリス系は,本国やアメリカで買うとパーツが廉いのでありがたいですね。
しばらく,ポルシェを例に取り上げて,古いスポーツカーを普通に乗ることを考えてみたいと思っています。少なくとも,ワンボックスの新車を買うよりはコストパフォーマンスに優れていると思いますね。
2008年度インターシリーズ開幕!KCGシビックデビュー!!
本年度は,車がシビックに変わりました。遅ればせながら,デビューの模様です。
トランスポーターから出てくるのは,出来上がったばかりのシビック。シェイクダウン初日です。
こちらはその日のパドックにて。
そして開幕戦。開幕戦の模様はKCGシビック開幕戦のニュースをご覧ください。
暫定税
ガソリン税が廉くなってありがたいと思っていたら,自動車重量税も暫定税率で,期限切れになるそうです。4月末に可決しなかったら,車検が3万円ほど廉くなるそうです。国の立場から見ればいろいろあるでしょうが,消費者の立場からするとありがたいことこの上ありませんね。
日本ほどガソリンの高い国はあまりないはずです。アメリカの4倍くらいです。高度経済成長の頃に,暫定という名目でとりあえず課税されて,それで確かに日本列島は改造されて,先進国とはなりましたが,それが今となっては,利権の温床になっているというのは,どうも賛成しかねますね。