4月末に日本語の第2版が発売されていたようです。
本書によると,プロジェクト成功のためには,以下の3つの条件が不可欠だとしています。
1.プロジェクトチームとステイクホルダーとの間でプロジェクト目標について合意すること。
2.資源の提供と,組織上の障害の除去について経営陣から支援があること。
3.有効な情報を適切な形で継続的に提供すること。
1については,何を成果物とするかを,
チーム内や顧客などと合意を得ることです。
これがされていなければ成功は望めませんね。
2は,かなり大変な問題です。
いくらプロジェクトチームをマネジメントできても,
抵抗勢力や妨害があってはプロジェクトは成功しないということなんです。
チームだけでなく「上」もマネジメントする必要があるということです。
3はコミュニケーションの重要性のことです。
チーム内で綿密なコミュニケーションが必要なんですが,
「空気読め!」とか「お察し下さい」のような阿吽の呼吸に頼ったコミュニケーションではなく,
文書化やディスカッションなどによって,お互いの考えや意識を共有するということなのでしょう。
これら3つの条件すべてを満たすプロジェクトは滅多にないでしょう。
しかし,あきらめずにプロジェクトが成功することを目指したいですね。