結局どの通りが いちばんエライのか(3)

京都市中心部では負けなしの四条通。
しかし,ちょっと西に視点を移すと目を
疑うような事態が。

四条通の栄光は四条大宮まで。
そこからちょっと西に行くと,
壬生川通にまさかの敗退(壬生川通四条)。
そこからはもう,御前通四条,
西大路四条,西小路四条,葛野大路四条…。
いったい何かあったのか
人が変わったような負けっぷりや。

やっぱ烏丸通りとの死闘は
彼の体を根底から蝕んでいたんやろう。
力尽き,傷ついた四条通り。
全盛期の力はもうない。
今はゆっくり休め
そうゆうてやりたい。

しかし,勝負の世界は非情や。
四条君があかんとなると,チャンピオンは
いったい誰なんや。関心はそこに集まる。

そこで浮上するんが東西の王者。
東大路と西大路や。どっちも
交差点でほかの通りに全勝の成績を
残しとる。

どっちかゆうと歴史と風格で
東大路の方が格上か。
しかしそのぶんいろいろ疑惑もあるで。

疑問の一つは名前やな。東大路は交差点になると
名前が変わる。東山を名乗うてるんや。
(東山三条,東山丸太町など)
これは昔の名前やな。昔は東山通りと
ゆうたんや。何で今の名前で勝負せんのや。
疑問は残るで。

もう一つの疑問は四条通との勝負を
避けとるところや。四条通りとの交差点は
八坂神社の手前で,T字路になっとる。
そしてその名は「祇園交差点」や。

全国的に有名な地名であって,
文句の付けようもない。しかし
四条通との勝負とゆう点からゆうと
どうも釈然とせん感じはあるで。
 これじゃどっちが強いかわからん。
敵前逃亡したんやないか。

こうした様子を見ると,どうもこの
東大路っちゅうのは,昔の名前に
すがり,ガチンコ勝負を避けることで
王者の地位にとどまり続ける,そんな
やつに見えてきてしょうがない。
(続く)

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