未来環境ラボの坂本です。
未来環境ラボは 11月9日 (金) 〜 10日 (土) の2日間、学院祭である11月祭の企画として「過去環境ラボ」を出展しました。
「過去環境ラボ」とは、KCG コンピュータミュージアム所蔵の旧式のコンピュータを起動させる試みです。
動機
KCG は1963年創立で55年の歴史を持ち、過去に実習用に使われてきた汎用機やパーソナルコンピュータ (PC) が校内で展示されています。この KCG コンピュータミュージアムは、情報処理学会の分散コンピュータ博物館の第1号に認定されています。
以前より訪問客や教職員の方たちから「昔のコンピュータを復活させてほしい」という要望があり、将来は汎用機なども起動させることを見据えた壮大なプロジェクトが発足しました。
つい不覚にも興味を持ってしまった方は、Facebook の公開グループ「過去環境ラボ」にぜひご参加ください。当時の知識・経験を活用して運営に協力していただけるとなお助かります。
展示内容
今回は初回の試みということで、PC を数台起動する程度とし、大規模な宣伝はせずに密やかに実施しました。展示内容は、レトロゲーム体験およびプログラミング体験が中心となりました。
- SHARP MZ-80K (情報処理技術遺産)
- BASIC プログラミング
- NEC PC-6001
- ゲーム
- BASIC プログラミング
- TOSHIBA J-3100
- C言語プログラミングの予定だったが環境を構築できず (コンパイルを開始すると動作停止)
- Apple iMac
- PostPet
など
NEC PC-6001 用のゲームの中に「ハイジャンプ」という中毒性の高いレトロゲームがあったこともあり、大盛況のブースとなりました。
BASIC でプログラミング
今回はとりあえず「起動できそうなコンピュータの電源を入れるだけ」でもよかったのですが、ソフトウェアエンジニアとしては、これらの歴史的名機を前にして起動だけして終わりというわけにはいかないでしょう。
というわけで私は BASIC というプログラミング言語を初めて勉強し、この2日間は BASIC で数値計算をさせるプログラムを書いていました。実質的にハッカソンをしていたことになります。
今回書いた BASIC のソースコードや各端末の起動方法のメモを Past-Lab (GitHub リポジトリ) にまとめてあります。
他にも TOSHIBA J-3100 で C 言語を使えるようにする予定だったのですが、こちらは環境構築がうまくできず残念でした。
続編
来年の11月祭でもパワーアップして出展する予定です。