靴の話3

靴の手入れの話をしましょう。

道具はブラシ,汚れ落とし,靴クリーム,布切れとクロスです。
まず,柔らかいブラシで埃を落とします。
汚れ落としはステインリムーバーと呼ばれるもので,ぶっちゃけほとんど水が成分のクリーナーです。
靴クリームは乳化性のものを使います。光らせたいときは油性のものを使います。私はピカピカがあまり好きでないので乳化性クリームのみです。クリームを付ける布切れは古いTシャツを切り裂いたもので十分ですが,本当に大事な靴は指で直接感触を確かめながら塗ります。
そして硬い豚毛のブラシで栄養分を浸透させます。
それから500円ぐらい?のクロスで磨き,仕上げはストッキングです。
古いハブラシでコバの隙間を磨き,コバ自体もクリームを付けて磨きます。

本底が革の場合は時々土踏まずのところも磨きます。
後ろから見ると歩くたびに靴の裏がちらりと見えるのです。

それから,意外と大事なのが靴紐です。切れる寸前までもたせずに,結び目のところがクタクタになったら取り替えましょう。200円か300円の出費で見違えます。

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靴の話2

革靴の選び方の話をします。

男の靴の形は基本的に何十年も変わらないのでしっかりとした靴を手入れしながら履き続けるといいでしょう。
まず一足目は黒のストレートチップ(キャップトゥ)からはじめるといいのではないでしょうか?つま先に一文字の切り返しのあるだけの黒のストレートチップは冠婚葬祭含めてなんでも使えます。
私は本底が革の靴が好きですが,雨の日のことも考えてラバーソールから始めても良いかと思います。
そして大事なことは靴と一緒にシューツリーを買うこと。型崩れを防ぐとともに湿気を取る木製のものがいいのですが,ABCマートのものでも十分だと思います。
それから,意外と忘れがちなのが靴ベラです。水牛の角なんて高級なものでなくてよいので持っていなければ買いましょう。


黒のストレートチップは基本です

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靴の話1

私は齢四十近くになったある日,ふと服に気を遣った方が良いかなと思うことがあり,それをきっかけにたくさん靴を買い集めてしまいました。これから少し靴の話を書いてみようと思います。

服に気を遣おうとして,まず初めに買った本格的な靴はリーガルのプレイントゥでした。それなりの値段の靴を買うのは初めてだったので,買うときはドキドキしました。一緒にシューツリーを買って入れましたが,型崩れがしにくく長持ちすることを知りました。明るい茶色で,ビジネス用としては適切でないカジュアルな靴なのですが,色がわかりやすく靴磨きを練習するにはよかったのかと思います。そして,この靴はグッドイヤー製法で作られ,しばらくすると中底が沈み込んで足の形になりました。履いているうちになじんで自分だけの靴になるのはこういうことかと思いましたが,馴染むころには本底が減り交換しました。

この靴は今ではあまり履きませんが,靴の入門としてはよかったと思っています。


リーガル2236 2002年10月購入

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初音ミクNT

新しい初音ミクが発表されました。
初音ミクNT(ニュータイプ)。
V3,V4Xと来てVOCALOID5に対応したV5になると思っていたら,突然NT。https://sonicwire.com/product/virtualsinger/special/mikunt

私が驚いたのはこのページにVOCALOIDの表記が全くないことです。
世間的にはボーカロイドというのはコンピュータの歌手で,その代表格が初音ミクだと思われていると思うのですが,正確に言うとYAMAHAが開発した歌声合成技術をVOCALOIDといい,その歌声ライブラリーの1つが初音ミクなのです。
歌声ライブラリーだけでは音にならず,VOCALOID エディターというものを使って音声ファイルにして初めて意味があります。
初音ミクは狭義にはVOCALOIDというソフトウェアのデータだったのです。
したがって初音ミクの製品情報には必ずVOCALOIDという表記がありました。
初音ミクVOCALOIDのバージョンアップとともにV3,V4Xとバージョンアップされてきました。
新しい初音ミクと聞いててっきりVOCALOID5対応の初音ミクが出てくると思っていたのですが,VOCALOIDの表記が全くありません。
初音ミクNTのページによると

新開発のリシンセシス技術で作られた、高品位なボイスライブラリーです。

ということで,

『初音ミクNT』の基礎技術の一部に、産業技術総合研究所が研究開発した歌声技術が利用されています。

という記述もあります。つまりYAMAHAのVOCALOID技術ではない歌声合成エンジンを独自に開発してそれに合わせたボイスライブラリーを作ったのです。言い換えると,

初音ミクNTはボーカロイドではありません。

ということになります。
これから発売される初音ミクNTで楽曲を作る人は正確にはボカロPではなくなるんだろうなぁと思ったり,ボーカロイドのライブラリーの大多数が初音ミクとそのファミリーだと考えると,ひょっとすると歌声合成エンジンの主流が新しい(今のところ)名もないエンジンにとってかわる可能性があるなぁと思いました。

 

 

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日本アニメーション映画クラシックス

日本アニメ100周年を記念して初期の日本アニメが公開されています。
百年前の三本のアニメの一つ「なまくら刀」をはじめ,様々な手法を使ったアニメーションを観ることができます。
この機会に観てみてはいかがでしょうか。

http://animation.filmarchives.jp/index.html

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72の法則

年利0.01%で銀行にお金を預け2倍になるには7200年かかる,という記事をネットで見ました。そこでの計算式が簡単だったので紹介しようと思います。

複利計算で預けたお金が元金の二倍になるまでの年を計算する簡単な公式で72の法則というものがあるそうです。年利xパーセントの時,
n=72÷x
というものです。
これは
(1+a)^n=2 (^はべき)
より,両辺の対数を取り
n log(1+a) = log 2
aの絶対値が小さい時,log(1+a)はaで近似できるので
n×a ≒ log 2
a=100xなので
n≒100(log 2)÷x≒69.31÷x
約数が多く割り算が計算やすいことから69でなく72で近似することにすると
n≒72÷x
これが72の法則というわけです。
年利0.01%のとき7200年という近似ですが,正確には6932年です。
まあ,6000年以上同じ利率という仮定なのでこの計算自体ナンセンスに近いので,200年以上違っても問題ありません。それより,対数や指数関数を使わず簡単に計算できるので便利な式ですね。

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日本のアニメ100周年

今年2017年は日本のアニメ100周年の年です。

1917年に下川凹天,幸内純一,北山清太郎の三人が相次いでアニメ作品を製作・公開しました。
日本のアニメ100周年を祝い次の100年に向けたプロジェクトが進行中です。
http://anime100.jp/

今年7月に開催されるジャパンエキスポでも日本のアニメ100年を祝うコーナーが設けられ,日本のアニメのベスト100を決めるイベントも行われています。
http://www.japan-expo-paris.com/fr/menu_info/presentation_100809.htm

他にも関連して様々なイベントが開催されるようです。

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「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」

映画「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」を観ました。

1964/65年当時,小出力のアンプしかなく,返しのモニターもなく,ものすごい観客の声の中で,演奏がぴったりあっているのがすごかったです。

私は中学生のころ,ザ・ビートルズに夢中になって,ザ・ビートルズを好きな友達と一緒にレコードを一通り買い集めたのですが,なぜか唯一のライブは買わずじまいでした。40年近い時を経てライブのCDが出ました。

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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

 マクロスの新シリーズΔ(デルタ)の制作を記念して,過去のマクロスシリーズの劇場版のBlu-rayが廉価版で発売されます。

私は,この機会に,1984年の「超時空要塞マクロス 愛・おぼえてますか」を予約しました。

TVシリーズの内容を知らないとすじがよくわからないという大きな欠点はあるものの,日本のアニメに興味があるなら一度は観てほしい名作です。いわゆる,板野サーカスを見るだけでも価値があります。

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アート・デザイン学系の機材

最近,鴨川校 デザインカレッジで撮影する作業の手伝いをする機会がありました。

最新の機材を紹介しましょう。

4Kカメラ

こちらが4Kカメラ,つまり幅4000ピクセルの超高解像度のカメラです(フルHDは2Kです)。カメラの段階では,上映するときの解像度より,ずっと大きな解像度で記録しておけば,画像の一部分を切り取って,それをもとにデジタル加工をしても劣化がない画像を作り出すことが出来ます。このカメラはプロ用機器として安い方なのですがオプションもふくめ,高価なものです。

グリーンスクリーン撮影風景

グリーンスクリーンを使った撮影の風景です。よく知られているように,青または緑の布などを背景にして撮影した後,その色を透明にして様々な合成がされます。私はこのとき初めて知ったのですが,少し明るい色のポストイットをマークとしてパラバラつけていました。このマークをもとにカメラとスクリーンの位置関係を割り出すのに使うということです(つまりマークをつけるときに規則的な配置でつけるとかえって位置関係が分からなくなることがあるので「パラバラ」なのです)。

また,メインとの照明はLEDでした。照明は昔は大変に発熱するので暑くて大変でしたが,LEDになってずいぶん改善されたとのことです。ただし,やはり温かみのある色が欲しいときは発熱するランプも使うようです。

私は芸術系の授業のことはよく知らないので,大変興味深い撮影でした。

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