本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)
久々に目が覚めるような本に出会った。
本屋のレジの前に置いてあって,
タイトルにひかれてつい手が伸びた。
パラパラめくって,自分の直感が間違ってなかったことを
実感した。引き込まれるように,最後まで一気に読んだ。
ジョナサンのいうように,自分にとっては当たり前のことばかり。
でも,ここまで強烈に,スタンドプレー的に語っているのが
心地よかった。
「本も読まない人間は所詮,庶民。
庶民で終わったらアリと一緒」
一言で言えばこんな強烈なメッセージ。
反発も多いだろうが,こんなのに反発しているようでは
ダメだと思う。これもジョナサンにまったく同感。
試験の合格率や就職率なんて信じる必要ないと思う。
難しいかどうかの指標にはなるだろうが,
自分が受かるかどうかには全く関係ない。
それに向かって全力で努力して,それに見合った実力を
つければそれでよいこと。
たとえ合格率が90%でも,努力も何もしなくても
受かるわけがない。
たとえ合格率が3%でも,それだけの力をつければよいこと。
こんな数字は関係ない。
目の前にあるのは,受かるか受からないか,
通るか通らないか,2分の1だ。
だが,「成功している人はみな本を読んでいる」というデータ。
これは違う。これは信じるべき数字。
人間が積み重ねてきた経験に基づく数字。
人間が経験から導き出した法則。
だから成功するかしないかは,2分の1ではない。
「数字に振り回されるな,数字を活かせ。」
いいかげんな数学者の,いいかげんなメッセージ。
・・・どう書いても,やっぱり尊敬するジョナサンには
かなわない。圧倒的にすばらしいレビュー。
こっちを読むべし。